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入園では子どもが泣き、卒園式では親が泣いていた

卒園式の朝。
「今日は怒らない日にしよう」と思っていたのに、
私はいつものように、たいしたことないことで息子を怒ってしまった。
今日くらいは、と思っていたのに。

双子は、この日をずっと楽しみにしていて、
早々に事前に準備していたフォーマル服に着替えて「早く行きたい!」と言っていた。
こちらはバタバタ準備が終わらない中だったので少しイライラしてしまって、
卒園式の日でもいつもと変わらない、
こんなもんかぁなんて思っていた。

いざ式が始まると、
入場シーンからまんまと泣いた。
まず、今までお世話になった先生たちがいつもと違う服を着て、園児たちのほうを泣きながら見守っているところからグッときた。
そして、我が子のことはもちろん、
1歳から保育園に通わせていたこともあって、
他のよく知る園児たちが、
みんな立派にカッコいい服を身に纏って堂々と歩いているところに感銘を受けてしまった。
みんな、ちょっと前まで先生に抱っこされて泣いていたのに。

卒業証書を1人ずつ受け取り、
そのままそれぞれの親に渡しに行ってから着席する、という流れがあった。
全園児分泣いてしまった。
ここにいる親たちみんな、
働きながら、
それぞれ環境は違うとはいえ沢山大変なことを乗り越えて子育てしてきたんだなぁと思うと
勝手にそれぞれの親に感情移入していた。

式が終わってみんなで写真を撮ったり話をしたりする時間。
親たちはしみじみと思い出話や先生に感謝を伝えたりする中、
子どもたちは変わらずに
友達と鬼ごっこしたりふざけたりしていた。

息子と娘には、
「ママなんで泣いてるのー?」
と笑われた。

入園当初泣いていたのは子どもたちなのに
卒園では親が泣いている。

入園当時、ママと離れたくなくて泣いていた子どもたちが、
今では当たり前のように保育園で居場所を作っていた。
子どもたちよりも多分私たち親のほうが卒園を寂しがっていて、
子どもたちにとっては
卒園なんて"ちょっと楽しいイベント"くらいで
多分たいしたことはなくて、
子どもたちには
まだまだ先の未来があるんだなぁと思った。

5年間通った保育園、
いい思い出、の一言ではすまないくらい
本当に沢山の気持ちが詰まった場所。
子どもにとってみたら
家よりも長くいた場所で、
当たり前に行っていた場所。
尊敬する先生に出会えて、
好きな友達にも出会えて、
沢山悩みながらも、
沢山成長させてくれた場所。

小学生になる前にこうなってほしいとか
これができないといけないとか、
年長はとくに色んなことを考えていて、
それが全部達成したわけではないけど
ここで5年間一生懸命楽しく毎日過ごしたことが、
それだけでひとつ成し遂げたことかなって思えた。
そんな素敵な、勇気をもらえる卒園式だった。

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