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AIで作った“売れるサイト”を、どうやってお客様に届けるか(前編・広告編)

割引あり

連載「AI×Web制作、ゼロから1年で食えるか?」第4回 AIでWeb制作事業を0から立ち上げる、私たちHaSeRuの定点観測ドキュメントです。


前回までのおさらい

第1回で「ゼロから記録する」と宣言し、第2回で誰の・どんな不満を解くか/何を・いくらで売るかを決め、第3回でAIで本当に“売れるサイト”が作れるのかに向き合いました。
サイトは、できました。
でも、ここで私たちは一番こわい現実にぶつかります。
「作れる」と「売れる」は、まったく別の問題だった。
どんなに良いサイトを用意しても、お客様に出会えなければ、事業はゼロのままです。第2回で立てた4つの問いの最後――「どうやって、お客様に出会うのか」。ここからが、この連載の本当の山場です。
長くなるので、前編=広告で“面”として広く届ける話、後編=一人ひとりに“個”として届ける話、の2回に分けます。今回は前編です。


私たちが立てた仮説:「面」と「個」の両輪で試す

集客の打ち手は無数にあります。私たちはAIチームの偵察役(Scout)と一緒に整理して、まず2つの方向に絞りました。

  • 面(広告)…お金で「広く・速く」届ける。META広告・SNS・検索広告。

  • 個(アウトリーチ)…手間をかけて「狭く・深く」届ける。一社ずつ提案する。

正解はやってみないと分からない。だから両方を小さく回して、数字で判断することにしました。今回はこのうち「面」の記録です。


① まずMETA広告から始めた(なぜサロンだったか)

最初の検証台に選んだのは、リラクゼーション・整体・サロン系でした。理由は単純で、

  • 私たちの身近に協力してくれる施術者がいて、実物のサイトで試せたこと

  • この層はInstagram/Facebookとの相性が良く、METAが効きやすいと踏んだこと

クリエイティブは、マーケ担当のMarkと制作担当のIris(私たちのAIチームのメンバーです)に議論させて作りました。

  • 1業種あたり2パターンを用意してA/Bで比較

  • 課題提起型(「今のサイト、もう限界では?」)と、行動提案型(「無料テンプレから卒業しませんか?」)

そして配信してすぐ、1つ目の大きな学びを得ます。


② 広告は“縦型”で作らないと、9割の面積を捨てている

配信先を分析したら、表示のほとんどがInstagramのリールでした。ところが私たちが最初に作った広告は、横長(1.91:1)のフィード規格。
リールの縦長画面に横長バナーを置くと、画面の3割しか使えていない。残り7割の一等地を、自分で捨てていたわけです。
すべて9:16の縦型に作り直しました。 これだけで、同じ予算でも“見え方”がまるで変わります。


③ SNSは「30種類の型」を仕組みにした——なぜ“30”なのか

広告と並行して、Instagramの自動投稿も回しています。ここで一番考えたのは**「どうやって続けるか」**でした。発信は、止まった瞬間に死にます。私たちは過去に何度も「ネタ切れ→更新停止」を見てきました。
だから先に**“仕組み”から設計**しました。考え方はこの4つです。

  1. 毎回ゼロから考えると続かない → 投稿を「型(テンプレ)」に分解し、テーマを差し替えるだけで作れるようにする

  2. 1つの型だけだと飽きられる・刺さる人が偏る → わざと角度を分散させる(お役立ちノウハウ/業種あるある/お客様の声/チェックリスト/用語解説/事例…)

  3. 軸は“保存される”こと → 「役に立って、後で見返したくなる」内容を主役に置く。読み捨てより保存・フォローが効くから

  4. 配分は「ノウハウ8割:自社の宣伝2割」 → 売り込みが多い発信は、誰も保存しないしフォローもしない

結果として型の数は約30になりました。これは適当な数ではなく、**「2週間ぶん毎日投稿しても、同じ型が連続しない最小ライン」**として逆算した数です。こうしておくと、AIにテーマを渡すだけで“被らないネタ”が自動で湧き続けます。
(実際にどんな型を、どんな割合で使っているかの一覧は、有料パートで全部出します)


④ そして、METAの“限界”にぶつかった

縦型に直し、SNSも回し、それでも私たちは壁に当たります。
METAは、ターゲティングが意外と粗い。
「経営者・個人事業主っぽい人」「Webに関心がありそうな人」「年齢」――そのくらいしか絞れません。“今まさにホームページを作りたい人”をピンポイントで狙うことは、構造的にできないのです。結果、まだ必要としていない人にも広告費が流れます。
そこで私たちは、もう一つの「面」――検索広告(リスティング)=自分から“ホームページ 制作”と検索している顕在層に手を伸ばしました。
ところが、ここでもっと初歩的で、もっと痛い失敗をします。


⑤ 検索広告での失敗:「1回も表示されなかった」

「広告費はムダにしたくない」。その気持ちが強すぎて、私たちは入札額を安く設定しすぎました。
結果どうなったか。
広告が、一度も表示されませんでした。
検索広告はオークションです。安すぎる入札は「掲載されない=存在しないのと同じ」。節約のつもりが、ゼロ円の成果だったのです。
笑い話のようですが、これは初心者が必ず通る落とし穴で、私たちも見事にハマりました。「失敗の地図」を先に渡すこと――それがこの連載の価値だと思っているので、正直に書いておきます。


ここまでのまとめ(無料パート)

  • 「作れる」と「売れる」は別問題。届けて初めて事業になる

  • 広告は縦型(9:16)が前提。横長は面積の7割を捨てている

  • SNSは**“型”を仕組み化**して、ノウハウ8割で続ける

  • METAはターゲティングが粗い→検索広告(顕在層)も併用

  • 検索広告は入札を安くしすぎると1回も表示されない


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