AIで作った“売れるサイト”を、どうやってお客様に届けるか(後編・個別営業編)
連載「AI×Web制作、ゼロから1年で食えるか?」第5回 AIでWeb制作事業を0から立ち上げる、私たちHaSeRuの定点観測ドキュメントです。
はじめに(前回のお礼と、軽い振り返り)
前回(第4回・広告編)を読んでくださったみなさん、ありがとうございました。有料パートまで手に取ってくださった方がいたことが、何よりの励みです。 (感想・質問は、コメントやXからいつでも歓迎です。次回以降の内容に反映していきます)
念のため、前回の要点を30秒で。第4回は集客の**「面」=広告で広く届ける**話でした。
META広告は縦型(9:16)が前提。横長は画面の7割を捨てていた
SNSは**30種類の“型”**を仕組み化して、ノウハウ8割で続ける
でもMETAはターゲティングが粗く、「今まさに作りたい人」は狙えない
検索広告は、入札を安くしすぎて1回も表示されない初歩的な失敗
最大の発見は、LP着地後の9割が即離脱。真犯人は「コピー」ではなく**画面のガタつき(CLS)**で、①土台→②FV→③コピーの順で直した
ひとことで言えば**「広く撒いても、届けたい相手にピンポイントでは届かない」。そこで今回は、もう一方の輪――「個」=一社ずつ、狙って届ける**話に入ります。
結論から言うと、ここでも私たちは派手に失敗してから、ようやく最初の手応えにたどり着きました。
① 最初の一手=SNSのDM。結果は「0既読」
最初に試したのは、InstagramのDMでした。実在の店舗(リラクゼーション系・約10店)に、一通ずつメッセージを送ってみたのです。
結果は――0既読。
1件も、開かれませんでした。
後で分かったのですが、フォローしていない相手からのDMは「リクエスト」に隔離され、店主はそもそも気づかない仕組みでした。コピーが悪かったのではなく、届ける“通り道”自体が死んでいたのです。
ここで私たちは大事な教訓を得ます。「何を書くか」の前に、「そもそも届くのか」を疑え。
② URLすら、開かれない
「では」と、別の経路も試しました。が、メッセージにURL(サンプルサイトのリンク)を貼っても、クリックされない。
考えてみれば当然です。知らない相手から届いたリンクは、誰も踏まない。 むしろ怪しい。
ここまでの2連敗で、私たちの方針が固まりました。
届く可能性が一番高いのは、事業用のメール
そして、**「リンクを踏ませる」のではなく、「メールの中だけで価値が伝わる」**設計にする
地味ですが、これが正解でした。
③ 「誰に送るか」を、AIに絞らせる
メールでいく、と決めても、次の壁は**「どこに送るのか」**です。リストがありません。
ここでAIチームの出番でした。やったことはシンプルです。
地図サービスから、対象エリア×業種の事業者情報を機械的に集める(スクレイピング)
それをClaudeに渡して「本当に届く先・送るべき先」だけに絞らせる
=電話番号しかない先は外し、メールや問い合わせ経路がある先を残す
この「誰に」を間違えると、後の努力が全部ムダになります。私たちは**“狙って当てる”ための土台づくり**に、いちばん神経を使いました(具体的な絞り方は有料パートで)。
④ 発想の転換:「先に、作ってしまう」
リストができても、ふつうの営業メール(「ぜひ一度ご検討を」)では、まず読まれません。
そこで私たちは、ダイレクトマーケティングの古典に立ち返りました。
「お願いする」のではなく、「先に渡す」。
具体的には、送る前に“その事業者専用のサンプルサイト”をAIで作ってしまい、「貴社専用に、もう1枚用意しました」とメールで伝える。依頼される前に、価値を先に置いておくのです。
第3回・第4回で磨いてきた「AIでサイトを量産する仕組み」が、ここで効きました。作れるからこそ、先に渡せる。 前編までの積み重ねが、後編の武器になったのです。
⑤ そして、初めて“反応”が返ってきた
リストを作り、専用サンプルを添えたメールを、一通ずつ送り始めました。
最初の数十通は、静かなものでした。開いてはくれる。でも、返信はない。 「またダメか」と思い始めた頃――ある士業の事務所から、送ったその日に電話がかかってきました。
「デザインが良かった。タイミングを見て、お願いするかもしれない」
売上が立った、という話ではありません(金額のことは、この連載では一切書きません)。でも、0既読・リンク未クリックという“無反応の壁”を、初めて越えた瞬間でした。
何が効いて、何が効かなかったのか。次の「有料パート」で、送った通数・開封率・反応率という実数と、**反応を生んだメールの“型”**を、全部出します。
ここまでのまとめ(無料パート)
SNSのDMは0既読。「書く前に、届くかを疑え」
知らない相手のURLは踏まれない→メール本文だけで価値を伝える
「誰に送るか」をAIに絞らせるのが土台
営業は「お願いする」のではなく**「先に作って渡す」**
無反応の壁は、型で越えられた
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