【第7回】月額を、いったん主役から降ろす。──「サイトは、あなたの資産になる」を試した日
連載「AI×Web制作、ゼロから1年で食えるか?」第7回。
AIでWeb制作事業を0から立ち上げる、私たちHaSeRuの定点観測ドキュメントです。
前回(第6回)、私たちは3つのチャネルに撃ち込んだ数字を並べて、こう書きました。
「士業に、何かありそうだ。でも、賭けていいのか?」と。
その「誰に売るか」の決断は、次回にお見せします。
今回はその手前で、私たちがもう一つ試し始めた、もっと根本的な実験の話です。
――売り方そのものを、いったん組み替えてみました。
先に断っておくと、これは「月額プランを廃止した」という話ではありません。
月額はちゃんと残したまま、主役の座から一度降ろし、代わりに"買い切り"を看板に立てて反応を見ている――そういう、進行中のテストの記録です。
はじめに――番外編の「二つ目の問い」に、いま答える
番外編で、私たちはマスターソン『大富豪の起業術』から受け取った、起業家の"二つの問い"を紹介しました。
何を、いくらで売るのか
お客様は、どこにいるのか
第4回・第5回・第6回は、ぜんぶ二つ目の問い――「お客様はどこにいるのか」を、撃って確かめる旅でした。
でも私たちは同じ時期に、一つ目の問い――**「何を、いくらで売るのか」**にも、静かに向き合っていました。
そして今回、その答えとして、サービスの骨格を作り変えました。
正直に言えば、これは痛みを伴う決断でした。
毎月いただくはずだった継続収入を、自分から手放す決断だったからです。
なぜそんなことをしたのか。順を追ってお話しします。
1. 私たちが最初に選んだのは「月額サブスク」だった
第2回でお話ししたとおり、私たちが商品設計に一番時間をかけたのが、この「何を・いくらで」でした。
そして最初に選んだ形は、月額サブスクリプションです。
ライトプラン:月額9,980円(1ページのLP)
スタンダードプラン:月額14,980円(最大3ページ)
初期費用ゼロ・最短3営業日・最低6ヶ月から
理由は、当時の私たちには理にかなって見えたからです。
初期費用ゼロなら、お客様は始めやすい
**毎月の収入(ストック)**が積み上がれば、事業が安定する
「作って終わり」ではなく、修正や運用まで面倒を見られる
事業を続ける側から見れば、月額課金=安定収入は"正解"に見えます。
だから私たちも、迷わずそこから始めました。
2. でも、お客様の反応が「違う」と言っていた
数ヶ月、この月額プランで広告を出し、メールを送り、ココナラに出品しました。
前回お見せしたとおり、反応はごくわずか。
そして、いただいたわずかな声や、お問い合わせの手前で止まる空気の中に、ひとつの引っかかりがありました。
「毎月払い続けるんですよね?」
はっきり言葉にされたわけではありません。
でも、月額という言葉の前で、お客様の足が止まる感触が、確かにありました。
特に、実際に反応をくださった士業の先生方――行政書士・税理士・司法書士のような、一度作ったら長く使うタイプの事業者にとって、
「ホームページのために毎月お金が出ていき続ける」というのは、思ったより重い約束だったのです。
そして極めつけは、はじめてお電話をくださった、ある行政書士の先生の一言でした。
「デザインは良い。ただ、できれば"買い切り"がいい」
これは、無視できないサインでした。
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