【第11回】ホームページに加えて、"LP制作"も始めました。──広告を出している人に絞る、という設計
連載「AI×Web制作、ゼロから1年で食えるか?」第11回。
AIでWeb制作事業を0から立ち上げる、私たちHaSeRuの定点観測ドキュメントです。
今回は、私たちの新しい動きのご報告です。
これまでのホームページ(HP)制作に加えて、LP(ランディングページ)の制作も始めることにしました。
なぜ、もう一つ商品を増やすのか。実際に作ってみて何にぶつかったのか。そして、狙うお客様の"入口"がどう変わったのか——を、いつものように正直に書いていきます。
はじめに――「受注のタイミングが、合わない」という壁
まず、なぜLPに舵を切ったのか、から。
私たちがやってきたのは、ホームページ(HP)制作でした。第5回以降ずっと、士業の事務所などへ「あなたの事務所専用のサンプルを作りました」とお送りしてきた、あれです。
半年やって、一つ、構造的な壁が見えてきました。HPは、お客様の側に「作りたいタイミング」が来ていないと、どんなに良い提案でも刺さらないのです。
考えてみれば当たり前でした。事務所のホームページは、一度作れば数年は使います。だから「ちょうど今、作り替えたい」という人は、いつの時点でもごく一部しかいない。第9回で「見られているのに返信に至らない」と書きましたが、理由の一つは間違いなくこれでした。良い・悪い以前に、タイミングが合っていない。
では、もっと頻繁に必要とされるものは何か。そう考えて行き着いたのが、LP(ランディングページ)でした。
1. LPを作ろうとして、すぐ手が止まった
「では、さっそくLPを作ろう」。そう思って作業に入って、5分で手が止まりました。
LPの中心は「オファー」だからです。
オファーとは、「何を・いくらで・なぜ今なのか」という提案の中身のこと。「初回無料」「返金保証」「今月申込みの方限定」——LPは、このオファーを軸に、上から順に読ませて1つの行動へ運びます。オファーのないLPは、背骨のない体のようなものです。
ところが、です。私たちがこれまでやってきたのは「相手の店を勝手に調べて、専用サンプルを作って送る」というやり方でした。この方法だと、先方の価格も、保証も、キャンペーンも、外からは分からない。
分からないのに「初回無料です」「返金保証つきです」と書いたら、それは嘘の広告になります。私たちは連載でずっと「AIに嘘を書かせない」と言ってきました(第3回)。その原則が、ここで自分たちの首を絞めたのです。
オファーが分からなければ、LPは作れない。でも勝手にオファーを作ったら、嘘になる。 この矛盾で、手が止まりました。
2. 矛盾を、逆から解いた
しばらく唸って、発想を裏返しました。
「オファーが分からないなら、"オファーを公開している人"だけに送ればいい。」
世の中には、すでに広告を出していて、自分のLPをネットに公開している事業者がいます。その人たちのオファーは、公開情報です。「初回3,000円」「30分無料」「年中無休・即日対応」——本人が広告のために堂々と掲げている。これを使う分には、捏造になりません。
つまり、こういうことでした。
広告を出していない人 → オファーが分からない → LPサンプルを作れない
広告を出している人 → オファーが公開されている → 捏造せずにLPサンプルが作れる
「すでに広告を出している層だけに絞る」。一見すると自分で市場を狭めているようで、実は**"嘘をつかずにサンプルを作れる"唯一の相手**を選んでいた、というわけです。制約から生まれた、いちばん腑に落ちた線引きでした。
しかも、この層にはもう一つ利点がありました。広告を回している人は、LPを"定期的に"必要とする。新商品、季節のキャンペーン、A/Bテスト——受け皿は何度でも要る。HPで悩んだ「タイミングが合わない」問題が、ここでは起きにくいのです。
3. 新しい入口として、「今すぐ来て」系が浮かんだ
では「すでに広告を出していて、LPが常時必要な人」とは、具体的にどんな業種か。
物差しで測っていくと、いちばん分かりやすい形で浮かび上がったのが、"今すぐ来てほしい"系のサービスでした。
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