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日本の伝統色ー和の色の名前を擬人化してみた図鑑

日本には四季の移ろいがあり、同じ木の葉であっても四季によって色合いが変わります。
空の色や月の満ち欠けなどにも、細かな名づけがあります。
それらの変化を美しいと感じる心や、名前をつけようと思った当時の人々の感性に惹かれます。

また和色の名前には、自然物だけに限らず
人名や、当時の流行、地名など
様々なものが由来となり名付けられた面白い名前も。

和の色名の由来を調べることで、その色が名付けられた当時の風習、染料の抽出方法などを窺い知ることも出来
この国の文化を学ぶ上で、とても参考になります。


私は元々擬人化が好きなので、まずは色の名前から来る率直なイメージやインスピレーション、
そこから明確な由来や歴史を調べ、時代背景に思いを馳せつつ

・キャラクターの性格やまつわる職業
・ついでに、その色を連想させる動物(相棒)

を連想して、1枚のイラストにしてみました。
世界観は和風寄りの何でもありファンタジーです。職業も架空の物が多いです。時代(年代)も明確な決まりはなく、ファンタジーです。

過去、コミティア等のイベントにてカレンダーとして発行していたものに加筆をしています。
現在はNFTにもしており、季節ごとに新色キャラを登場させています。

まだ現在28色しかありませんが、和の色は500以上あると言われています。
まだまだ魅力的な和の色がたくさん。
少しずつ擬人化していき、いつか1冊の本にまとめられたらと思っています。

日本の伝統色 × 擬人化
という文化がお好きな方に見て貰えると嬉しいです。

(余談ですが、色には「この色とこの色を混ぜるとこの色が生まれる」という産まれ方もあり、「それって子供じゃん!」となり、擬人化好きにとってはそこも大変萌えるポイントです)


※こちらに掲載しているイラストに、は無断転載防止のため
金継ぎ風のウォーターマークを載せてあります
※私は歴史家や専門家ではないため、由来や説明文は書籍やWeb記事など様々な資料から個人ができる範囲で収集をしました。諸説あるものもあり、間違いなどありましたら申し訳ありません


ようこそ、和色の織り成す艶やかな世界へ






とうきょうしらちゃ

「白茶」にほんのり黄みが乗った色。 1868年、「江戸」という名前が消え、日本の首都名は「東京」となり、明治時代が幕を開けた。その頃、様々な名前に「東京」を冠することが流行した。 新時代の幕開けに心躍る人々の気持ちがその名に宿っている。

東京に憧れているお上りさん。
足が悪いので、自力で歩くことができない。
流行に敏感な少年で、田舎の地でも都会っぽい格好をする自分が好き。
周囲から浮いていても何も気にしない。強い心の持ち主。


しろつるばみ

橡(つるばみ)はどんぐりの古名。ブナ科の木の実。 白橡は、橡で染めた白茶色に近い色のこと。

兎と心を通わせて、占いと予言をする少年。
占いの結果は少年が紙に書き写すが、占いを依頼した本人にしか読めない字で書かれているらしい。


ていしょく

銀を含んだ金粉で、蒔絵に用いる。中国の皇帝の色とされる黄色から連想した色名。金色に比べるとやや青みがかっているので 「青金粉」「青金泥」とも言う。

性別不詳の幼子。一人称は「朕」。なりきっている。
額の第三の目で人の心を見透す。金箔をのせた焼き餅が好物。

あおくちば

秋に紅葉した木々の葉が朽ちていく様子を表した色名を「朽葉色」と言い、青朽葉は渋みがかった黄緑色のこと。

随筆を得意とする文豪だが、普段職業は隠して生活している。
旅が好きで、常に棲み家を変え各地を渡り歩いては地方の逸話や都市伝説、噂話を蒐めて回っている。


こくぼうしょく

第二次世界大戦中に日本の軍服や装備に使用された独特の緑がかったカーキ色。 「国防色」という名称は、国の防衛を象徴する意味合いを持ち、自然環境に溶け込むことで敵からの視認性を低下させるカモフラージュ効果を狙ったもの。 戦後も一部の軍事装備や衣服には使用されていたが、やがて歴史的な背景と共にその使用は減少した。

国を愛し、国を護ることを誇りとしている青年。
いわゆる「軍人気質」であり、常に自身の忠誠心を預けられる上官を探している。
懐に小さい亀を1匹飼っている。

うつぶしいろ

紫がかった灰みのある焦茶色。 「五倍子」とは、白膠木(ぬるで)という木にできる瘤(こぶ)の名前。その瘤で染めた色。 この木の枝に虫の雌が卵を産み付けると、そこに幼虫が孵化し、樹液を吸って成長する刺激で瘤が五倍にも膨らみ、中が空洞になっているため、「空五倍子」という。

樹医。
病気になった樹を何十年、何百年も献身的に介護し、回復すると次の臥せった樹へと向かいその地を立ち去る。
一度訪れた場所には二度と赴くことはない。


こはくいろ

琥珀の石を思わせる透明感のある黄褐色。柔らかく温かみのある質感や色合いをもつ。 琥珀とは太古の樹脂類が土中で石化した鉱物だが、日本の色の名前としては明治以降の文学作品から見られるようになった、比較的若い色。

歌って踊れる永遠の大人気アイドル。
「可愛いが、無表情」が売り。
ごくごく稀に微笑んでくれるレアな瞬間がファンにはたまらないご褒美。
プライベートを一切明かさず、マネージャーも存在しない。
ミステリアスアイドル。


しょうじょうひ

緋色の中でも特に強い黄みがかった朱色。 「猩々(しょうじょう)」は伝説上の生き物で、人に似た顔、子供のような声、犬や猿に似た体躯、鮮やかな赤い体毛を持つ。その血はとても赤いとされ、そこから猩々緋という色名が誕生したと言われている。 平安時代から公家や武士の装束に用いられ、特に華やかさと高貴さを象徴していた。

身軽で常に木の上や屋根の上にいる少年。
全身の刺青の図柄は自分が考案し、”ある人物”が彫ってくれたもの。
時折超音波のような声を発して周囲を警戒・攻撃する乱暴者だが、実は気が弱い。


かりこう

炎の芯を思わせる、深みと透明感のある紅色。 赤と紫が溶け合ったような落ち着いた色合いで、鮮烈さよりも気品や余韻を感じさせる。 名前は「火の中に隠れた紅」に由来し、強さと静けさを併せ持つ。古くから染織や装束などに用いられ、華やかさの中にも奥ゆかしさを表す色。

灯りを売る行燈屋。
水の中でも、氷点下であってもどんな場所でも火を起こせる。
宴が好きな女の子。
だが夜には仕事の需要が高まるため忙しく 遊べなくて不満げ。


うめがさね

重なり合った紅い梅の花を思わせる、明るい紅赤色。 平安時代の襲(かさね)の装束に由来した色名。 平安貴族に愛された色は数多くあるが、梅と名のつく襲色は、春を待ちこがれる冬からの色でもある。

書道家。
紙は用いず、水中、花吹雪、風の中など自然の中に文字を刻み込む能力を持つ。
彼女の刻んだ文字は自然に溶け込み、その文字の持つ能源を与えられる。

おとめいろ

早春に八重咲きの花をつける乙女椿の花のような、やや黄みを含んだ淡い紅色。 乙女椿は江戸時代に品種改良されたもので、別名「淡乙女(うすおとめ)」。 鴇色(ときいろ)とも呼ばれ、鴇の羽のような、薄桃色を指す。

何事にも慌てず動じない、マイペースな女の子。
明日の憂いも昨日の後悔も感じず、今日だけを生きている。
趣味はお昼寝。夢は見ない。


すおういろ

黒味を帯びた赤色。蘇芳とは染料となる植物の名前。 日本には奈良時代頃に中国から渡来。控えめながらも力強い存在感を示し、蘇芳色は古代では「紫」に次ぐ尊い色として貴族社会で非常に愛好された。 「今昔物語」では凝固しかけた血液の表現にも使われている。

赤獅子を祀る神社の神主であり、歌舞伎役者でもある。
芸能文化全般に明るく、常にかぶいた言動や衣装で周囲の人々を笑わせたり驚かすのが好きで、争いを大いに嫌う。
人生において、芸術を愛でる心の大切さを説いて回っている。


くりうめ

栗色を帯びた濃い赤茶色。 染色には、梅の皮や幹を刻んで得た染料を使用している。 江戸時代にはこうした微妙な色合いの違いが流行した。

皇室に仕える和食料理人。
食材調達から調理、給仕まで全てを必ず自分一人でこなす。
食材の調達は相棒の栗鼠たちが手伝ってくれる。
「梅重」とは幼い頃から親交があり、今でも仲が良い。

はしたいろ

薄くくすんだ紅紫色。 その名前には「規定から外れた中途半端な色」という意味がある。 平安時代の格式において、紫は『深紫』『浅紫』の二色のみ規定されており、これには当てはらまない「許色(ゆるしいろ)」(身分を問わず着用を許された色)である。 「禁色」に当てはまらない紫色ということで、人気となった。

義賊。
半陰陽(両性具有)であり、男女どちらの身体的特徴も併せ持つ。
男としても女としても自分の地位を確立できない事に悩み、貧しい人々の味方となる事で、自己を確立させようとしている。

こだいむらさき

わずかに赤みを帯びた、くすんだ紫色。 日本古来のくすんだイメージの紫を指し、近世の江戸紫や京紫に対して、そう呼ばれる。 主に紫草の根から抽出された染料で染められる。 紫色は古来より聖なる色としても扱われ、神秘的で高尚なイメージを持つ。 古代紫は暗みが強い紫で、落ち着きと品格を兼ね備えた色合いが特徴。

宮廷に仕え、記録書を書き記す女性。
記憶力が並外れており、どんな些細な出来事も正確に記憶している。
また、随筆も得意としており、こちらは別名義にて密かに文書を発表している文筆家。


べにかけそらいろ

紅がかったような、薄く灰色みのある淡い空色。 藍で空色に下染した上に、紅花で染め重ねる染色法から生まれた。

空に憧れている人魚。
海から離れて生きてはいけないため、いつも海から空を見上げている。
1年に2日だけ人間の脚が生え、地上を歩けるが、やはり空は飛べない。

めいしょく

深みのある暗い青色。 「瞑」とは目を閉じるという意味と、真っ暗闇という言葉に近い意味を持っている。太陽が沈む頃の薄暗くなった空の色をあらわす色名としても使われる。 静けさや落ち着きを象徴し、平安時代から装束や染織に用いられ、特に文人や学者が愛用していた。

物静かな僧侶。
趣味は瞑想。
夜目が効くため夜中でも歩き回る事ができる。
日中は言葉を発することはなく、夜にのみ他者と会話をする。
死者とも会話できるという噂もある。


あいいろ

平安時代にはやや暗い、緑がかった青色のことを指し 布や紙の染色だけでなく、防虫や薬効の面でも重宝されていた。 江戸時代以降になると華美な色が制限され、藍染めの落ち着いた純粋な深い青色は庶民の衣服に適しており、爆発的に普及し、藍色と呼ばれるようになった。海外では「ジャパンブルー」とも呼ばれた。 愛は青色の染料として使われた最古の染料の一つ。

毎日趣味のショッピングに興じている大富豪の実業家。
派手好き。高い所が好き。
蘇芳色の妻であり、天青の母。 伯林青とは旧知の仲。

べれんす

18世紀初頭ドイツ・ベルリンで作られた顔料。日本に伝わりベルリンが訛って “べれんす”や “べろ藍” と呼ばれた。江戸時代に輸入され、これまでに無かった鮮やかな青色は歌川広重らの浮世絵にも多く用いられ愛された。別名「広重ブルー」。

自分の青みがかった髪色に誇りを持っている青年。
生まれた時から右目が見えないが、不思議な絵を描く絵師。
「ヒロシゲくん」と呼ぶと怒る。


ぬれがらす

烏の羽のような艶のある、漆黒に近い深い黒色。 その色味は単なる黒ではなく、光の当たり具合で微妙な艶や質感を感じさせる点が特徴。 万葉集における「髪=烏の濡れ羽色」とは、黒く艷やかな女性の髪を形容する言葉。 日本では、黒は格式や奥ゆかしさを象徴する色とされ、着物や漆器などで高貴な印象を与えるために好まれた。

元貴族であったが、ある事件を起こし、有罪となる。
火葬場としてしか使われていない忌諱されている離島へと流刑を受け、墓守として生かされている男。


ひそく

青みがかった薄い緑色。中国の越州で作られた「青磁」の最高級品の色。唐の時代に宮廷専用となり、民間が使うことを禁じられたことからこの名前がついた。日本には平安時代に伝来し、のちには天皇の食事を盛るための器になった。

鳥と話すことが出来る少女。
人間に対しては無口且つ無関心で、ほぼ喋らない。
少食で、マスクを取るのも1日に1度のみ。


てんせい

晴れ渡った青空を思わせる、明るく澄んだ青色。 中国の宋の時代、青磁の釉薬「天青釉」の色として有名で、その繊細で透明感のある淡青は「空の青」を閉じ込めたようだと称えらてきた。 日本では清浄さや静けさを象徴する色として用いられ、染料は藍と蘇芳を使い染められている。

伝聞屋という仕事をしている。
鳥の中に依頼人の声を留め、相手に届けている。
自分の仕事に誇りをもっており、生真面目。
その美しい髪色は多くの人を魅了する。
蘇芳色と藍色の息子。


おめしちゃ

暗い灰みのある青色。「御召」とは本来は「着る」という意味の尊敬語。「茶」は当時の流行の色から。 日本の伝統的な染め物技法の一種「御召」に由来している。 江戸幕府の第11代将軍(徳川家斉)が縮緬(ちりめん)を好んで愛用したことから「上様の御召物」の意で「御召縮緬(おめしちりめん)」と呼ぶようになり、「御召縮緬」の先染めの色にも『御召茶』の名がついたと言われている。格式や品位、高級感と伝統を象徴する色。

勤勉で気真面目な少女。
お洒落とお茶菓子が好き。
戒律を守り、分単位で1日のスケジュールを組み行動するのが何よりの快感。


ろくしょう

孔雀石(マカライト)から作られる顔料の色で、明るく鈍い青緑色。銅が酸化した際に生じる錆の色から名付けられた。 日本画においても緑系の代表的な伝統色で、飛鳥時代に中国から色名とともに伝来した。 古くから建築物や彫刻の彩色に用いられ、その美しい色合いは自然や風景を表現する際に重宝されている。

植物が好きで、1日中自身の温室の植物園で植物を育成し静かに過ごしている女性。
争いを極端に嫌う性格。
砂糖を使った甘い食べもの・噂話・激しい音が苦手。
かつて「花緑青」という名の姉が居た。

りきゅうねず

緑色がかった灰色。地味で品のある色合いから、千利休好みの色だと想像され、名付けられた色名。江戸時代後期の「四十八茶百鼠」と呼ばれる流行色の一つ。風流で高尚な色として使われた。

お茶が好きな女性。
思想家。
いつも茶を飲みながら本を読んでいる。

しろがね

白色ないし明るく鮮やかな灰色であり、金属光沢を持つ銀色。 古来から愛されてきた「金」についで貴重な金属であり、白金(しろかね)とも呼ばれる。 純粋無垢の意味をもつ。

雪山に住み、山の治安を護る山神。
一切の食事を取らない。
山の山頂の澄んだ空気を吸って生きている。
昔、山に迷い込んできた子供を助けるため、左脚に呪いを受け、神としての力が半減してしまった。
現在は拾ってきた金属で義足を作っている。


せいはくじ

特に陶磁器の釉薬(陶磁器や琺瑯の表面をおおっているガラス質の部分)やその焼き物の色調に見られる淡い青みがかった美しい白色。中国の宋時代に発展した青白磁は、その優雅な色調と滑らかな質感が特徴で、日本の茶道具や装飾品にも影響を与え、大名クラス以上の人々に珍重された。 自然界の柔らかな光や水の透明感を思わせ、落ち着きと品格を感じさせる色。

肌、髪、虹彩など、あらゆる肉体が白く生まれる一族の少年。
世襲で神社の祭神となり、祀られている。
年に2度の大祭の折にだけ仮面を外し、素顔を見せ、声を出す。
その日以外は決して外に出ず、社に籠り祈りを捧げている。


げっぱく

月の光に照らされた空を思わせる淡い白色。 白の中にもわずかな青や銀のニュアンスが含まれており、清涼感や繊細さを感じさせる色 日本では古来より、月に関連するものは雅で風流な象徴とされ、この色も茶道の掛け軸や和装の柄など、静謐で落ち着いた雰囲気の表現に使われた。

生身で空が飛べる不思議な少年。
月の出る夜に現れ、深夜でも起きている人々に軽い悪戯をしては、去っていく。
彼と目を合わせた者は、これまで生きてきた人生上の「快樂」の記憶を全て抜かれ、悦楽の求め方を忘れ、虚無の人生を送る羽目になるという。





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