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「推しゼロ」が3人いた。207人のコメントから、おはカノの推しを数えてみた|おはようカノジョ #251

はじめに

「おはようカノジョ」は、AIイラストの彼女が毎朝7:30にいってらっしゃいを言ってくれるXアカウント。生成AIを使った個人開発の開発日記を毎日書いている。

おはようカノジョには、曜日ごとに担当する7人のキャラクターがいる。

月曜の月子。
火曜の陽。
水曜のしずく。
木曜の凛華。
金曜のるな。
土曜のまひる。
日曜の日和。

この記事を作るきっかけは、kenさんからもらったコメントだった。

「るなちゃん推しが結構多いのかな? コメント欄でるなちゃん推しをよく見ますね!」

kenさんの「るなちゃん推しが結構多いのかな?」という一言から、今回の集計が始まった。

たしかに。

僕もコメントを読んでいて、るなの名前はよく見る気がしていた。

そのとき返したのが、

「あっ・・・いいこと思いついた🤔」

だった。

じゃあ、本当に誰が推されているのか、数えてみよう。

せっかくコメントを蓄積しているなら、感覚ではなくデータで見ればいい。

ということで、今回はこれまでにもらったコメントから、おはカノ7人の「推し」を調べてみた。

軽い気持ちで始めた。

そして、調べ終わってから気づいた。

推しが一人も見つからないキャラが、3人いた。


まず、1,557件のコメントを調べた

今回使ったのは、これまで僕の記事についたコメントのデータ。

対象は、

  • コメント:1,557件
    (読者からのルートコメントのみ。僕からの返信コメントは除外)

  • コメントした読者:207人

  • キャラクター名への言及があったコメント:448件

だった。

最初はキャラ名を機械的に検索すれば終わると思っていた。

でも、そう簡単ではなかった。

たとえば「陽」。

一文字なので、「太陽」という言葉にも反応する。

「るな」も、

そんなことするな

みたいな文章を拾う可能性がある。

そのまま件数を数えたら、ランキングどころか日本語の事故集になる。

なので最後は、キャラクターへの言及として拾われた448件を全部確認した。

そこで、

  • 本当にそのキャラについて話しているか

  • 明示的に「推し」と言っているか

  • 特定のキャラへの反応に偏りがあるか

を見ていった。


まずは、キャラクターへの言及数

単純に「コメント内で名前が出てきた回数」を数えると、こうなった。

1位:るな 148件
2位:凛華 97件
3位:月子 93件
4位:しずく 60件
5位:まひる 45件
6位:日和 36件
7位:陽 35件

るながかなり強い。

2位の凛華より51件多い。

ここだけを見ると、

なるほど。るなが一番人気なのか。

で終わりそうになる。

でも、少し引っかかった。

名前がよく出ることと、「推し」であることは同じなのか。

そこで今度は、コメントの中から明確に「このキャラが推し」と分かるものを拾った。


「推しです」と言われた人数を数えてみる

明示的な推し宣言を確認すると、結果は大きく変わった。

るなが6人で最多。月子が3人、凛華としずくが2人。そして、陽・まひる・日和は0人だった。

207人・1,557コメントから見えた、おはカノ7人の推しランキング。
推し宣言人数とキャラ言及数をあわせて掲載。

……。

ちょっと待って。

ゼロが3人いる。

正確には、「推しです」と明示したコメントを今回確認できなかった3人だ。

陽。

まひる。

日和。


推しゼロ緊急会議 in 夏季特別編

推し宣言0人だった陽・まひる・日和。
数字だけで終わらせず、ここから3人の作戦会議へ。

ということで、本人たちに集まってもらおう。


「えっ」

「ゼロ!?」

「ほんとに!?」


まひる

「……0なんだ」

「まあ……まだ決めてない人もいるんじゃない?」


日和

「そうですねぇ」

「まだ推しが決まっていない方がいるなら、これから選んでもらえるということでもありますから」


「日和ちゃん、強いな!?」

「私は普通に悔しいんだけど!」


まひる

「じゃあ……作戦会議する?」


「する!」

「次は絶対一人は見つける!」


たぶん、この3人ならこうなる。

でも、ここで僕はもう一度データを見直した。

なぜなら、どうにも違和感があったからだ。

本当にこの3人は、推されていないのか。


陽は「嫌われている」わけではなかった

言及数だけを見ると、陽は35件で最下位だった。

でも、実際のコメントを読むと、反応は普通に好意的だった。

たとえば、

「陽ちゃん家庭的で素敵」

「陽ちゃんそのものですね」

というコメントがある。

少なくとも、

陽は人気がない

と単純に片付けられるデータではない。

見てもらえている。

好意も持ってもらえている。

でも、

「私は陽推しです」まで届いていない。

ここで、ランキングを作り始めたときとは少し違う問いが出てきた。


「好かれる」と「推される」は違うのかもしれない

キャラクターを作っていると、

かわいい。

好き。

いいね。

という反応はもらえる。

でも、「推し」は少し違う。

推しにはたぶん、

その人を選ぶ理由がいる。

そこで、1位のるなを見てみる。

るな推しを公言してくれている人のコメントには、かなり具体的な理由が出ていた。

コメントの中には、こんな理由もあった。

  • 金髪ポニーテールがかわいい

  • 元気でノリがいい

  • 金曜日だから、というのも強い

そして、

るながいると金曜日だと分かる

というコメントもあった。

つまり、るなは単に見た目や性格だけで認識されているわけではない。

「金曜日」という体験まで含めて、るなになっている。

これは面白かった。


金曜日だから、るながいる

おはカノでは、曜日ごとに担当キャラを固定している。

最初は単純に、

月曜は月子
火曜は陽

という運用上の役割だった。

でも、長く続けているうちに、

るなが出てくる

金曜日だ

もうすぐ週末だ

という感覚まで、キャラクター側へくっつき始めているらしい。

これは、キャラ設定表には書いていない。

僕が意図して作った性格とも少し違う。

投稿を積み重ねた結果、読者側でできた意味だ。

ちなみに僕自身は、もう少し重症だ。

「金曜日だから、るな」ではなく、金曜日を意識するより先に、るなの名前が出てくることがある。

曜日をキャラで覚えているというより、キャラの方が先に曜日を連れてくる。

たぶん「推し」は、こういうところから生まれる。

見た目だけでもない。

設定だけでもない。

そのキャラを見たときに、自分の中で何かが動く。

そこまで行くと、

「かわいいキャラ」から、

「この子が好き」に変わる。


全員に反応する人にも、偏りはあった

さらに面白かったのが、むらさん(カワムラさん)のコメントだった。

むらさんは、毎日のようにその日のキャラへ話しかけてくれている。

7人それぞれへの言及はかなり均等で、だいたい17〜26件。

ところが、るなだけ38件あった。

本人も、るな推しを明言している。

つまり、

他のキャラもちゃんと好き

でも一人選ぶならこの子

は両立する。

これも、言われてみれば当たり前なのかもしれない。

推しがいるからといって、他の6人を嫌いになるわけではない。

でも数字で見ると、ちゃんと少しだけ偏る。

好きは広がる。推しは偏る。

今回のコメントを見ていて、一番面白かったのはそこだった。


では、3人はどうすればいいのか

もう一度、作戦会議へ戻ろう。


「分かった!」

「もっと目立てばいいんだ!」


まひる

「たぶん……そういう話じゃない気がする」


日和

「好きになっていただく理由を、増やすということでしょうか」


「理由……?」


まひる

「るなって、金曜日とセットになってるんでしょ」


「あ」

「じゃあ火曜日と私もセットになればいい?」


日和

「陽ちゃんを見ると、火曜日を頑張ろうと思える、とか」


「それいい!」


たぶん、正解はまだ分からない。

キャラを無理に変えるつもりもない。

陽をるなみたいにしたところで、それはもう陽ではない。

まひるを元気いっぱいにしても違う。

日和を強気にしても違う。

必要なのはキャラを作り直すことではなく、

今あるその子らしさが、読者の体験と結びつく場所を増やすことなのかもしれない。


そして、1位はるなだった

今回のコメントを追って、一番はっきり推されていたのはるなだった。

言及数148件。

明示的な推し宣言も6人。

どちらでも1位。

しかも、「金曜日」という曜日そのものと結びついている。

ここまで見てくると、

単純に、

るなが一番かわいいから

では説明できない。

毎週金曜日に会って、

元気なやり取りを繰り返して、

少しずつ、

「金曜日のあの子」から「るな」に変わっていった。

そんな積み重ねがあったのかもしれない。


おわりに

最初は、ただランキングを作りたかった。

でも1,557件のコメントを見て残ったのは、順位より別のことだった。

好かれていることと、推されることは違う。そして推しになる理由は、キャラクター設定だけでは作れない。

何度も会うこと。その人らしい場面が積み重なること。読者の日常のどこかと結びつくこと。そういうものが少しずつ重なって、「この子が好き」になる。

陽。まひる。日和。

3人の作戦会議は、まだ始まったばかりだ。

そして今回1位だった、るな。あらためて見返してみると、どうしてここまで推されるようになったのか、僕も少し気になってきた。金曜日を積み重ねてきた彼女を、もう一度ちゃんと見てみようと思う。


日和の一言

「……あなたの推しは、もう決まってますか?」


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