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シリーズ④|4歳の心の壁

「自分でできることが増えた」
「言葉も上手になってきた」
「友だちとも遊べるようになってきた」

4歳になると、そんな成長を感じる場面が増えてきます。

でも、その一方で、
「どうしてこんなことで泣くの?」
「友だちとすぐケンカになる」
「できるはずなのに、うまくいかないと怒る」
そんな姿も見られます。

実は4歳は、できることが増えたからこそ、新しい壁にぶつかる時期でもあります。

今回は、4歳の子どもがぶつかりやすい「心の壁」を、発達の視点から見ていきます。


「できる」と思ったのに、できない


4歳になると、「自分でできる!」という気持ちが強くなります。

でも、
「やってみたら難しい」
「思ったようにできない」
「失敗してしまう」
そんなこともあります。

すると、
「できない!」
「もう嫌!」
と怒ったり、泣いたりすることがあります。

これは単に「我慢ができない」のではなく、
「できるようになりたい」という気持ちがあるからこその悔しさなのです。


「友だちと遊びたい」のに、うまくいかない


4歳ごろになると、友だちへの関心も高まります。
「一緒に遊びたい」
「同じことをしたい」
「仲間に入りたい」
そんな気持ちが出てきます。

でも、友だちにも友だちの思いがあります。
「私はこれがしたい」
「僕はこっちがいい」
「貸したくない」
「順番が待てない」

自分の思いと相手の思いがぶつかる。

そこでケンカになったり、泣いたりすることもあります。

でも、こうした経験を通して子どもは少しずつ、
「自分と相手では、思っていることが違う」
ということを学んでいきます。


「負けたくない」という壁


4歳になると、簡単なルールのある遊びも楽しめるようになってきます。

でも、
「負けるのは嫌」
「一番になりたい」
「自分が勝ちたい」
そんな気持ちも出てきます。

負けると怒ったり、泣いたり「もうやらない!」
と言う。
大人からすると、「負けることもあるよ」と思いますよね。

でも子どもにとっては、「負ける」という経験そのものが、まだ大きな壁なのです。

悔しい気持ちを経験しながら、
「負けても大丈夫」
「次はどうしよう?」
という力を少しずつ身につけていきます。


「気持ちを言葉にする」という壁


4歳は言葉が大きく発達する時期です。
だからこそ、
「嫌だった」
「悲しい」
「悔しい」
と伝えられることも増えてきます。

でも、いつでも上手に言葉にできるわけではありません。気持ちが大きくなると、
「泣く」
「怒る」
「黙る」
「手が出てしまう」
そんなこともあります。

気持ちを感じる力と、それを言葉で伝える力は、同じ速さで育つわけではありません。

だから、「言葉で言えばいいのに」と大人が思う場面でも、本人の中ではまだ整理できていないことがあります。


大人にできること


子どもが壁にぶつかったとき、すぐに解決してあげることだけが正解ではありません。

「悔しかったね」
「一緒に遊びたかったんだね」
「自分でやりたかったね」

まずは、気持ちを受け止める。そのうえで、
「じゃあ、どうしたらいいかな?」と一緒に考えてみる。

もちろん、4歳ですべてを自分で解決できるわけではありません。

だからこそ、「気持ちを受け止めてもらった経験」
が、次に自分で考える力につながっていきます。


次回


「順番を守ることは分かっている」
「叩いちゃいけないことも分かっている」
「片付けなきゃいけないことも分かっている」

なのに、できない。どうしてでしょう?

次回は、「分かっていること」と「実際に行動できること」の違いを、発達の視点から考えていきます。



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