安保徹の言葉
オフィスの本棚に まだ読んでいない本が何冊かある。
読みたいと思って 日本から取り寄せたにもかかわらず
いろんな理由で じっと座る時間がなく 忘れ去られそうに
なっていた本たちだ。
その中でも 国際的な免疫学者の 安保徹(敬称略)が執筆した
「自律神経と免疫の法則」〜 体調と免疫のメカニズムという
本が目についた。
その日は 高圧酸素チャンバーを返却する前日で 長年アトピーを
患っている30代の女性が 10セッションの最後のセッションで
来ていた。
セッションが終わるまで 私は手持ち無沙汰で 何となく本棚を
覗いたら この本が目につき 手に取った。
適当にページを捲ると そこに アトピー性皮膚炎というタイトルが
あった。
今日は その本の 前書きの部分を ここにシェアしたいと思う。
まえがき
現代医学の進歩で著しいのは、急性感染症に対するワクチンや抗生物質を使った予防や治療の面です。また、麻酔法や外科手術の進歩もあります。
一方、病気の診断技術の進歩もすごいです。特に診断法では、化学検査、
X-線診断、内視鏡、CTやMRIなどめざましいものがあります。
しかし、全く無力な分野もあります。慢性疾患の発症原因の解明とその治療法の開発に関してまったく進歩がみられません。むしろ、強力すぎる対症療法を行なって治る病気を治さなくしているという方向に進んでいます。
今、現代医学の研究の中心は、分子、遺伝子、遺伝子操作に移っていて、遺伝子診断や遺伝子治療という言葉を頻回に耳にします。しかし、この流れで病気の謎がとけることはないでしょう。
なぜなら「病気は適応力を超えた無理な生き方、適応力を充分使ってあげない楽な生き方で起こる」からです。この言葉を科学の言葉で理解するには、自律神経と白血球の理解が必要です。この二つのキーワードには多細胞生物としての本質が含まれています。
私たち人間は多細胞生物ですが、多細胞生物としての特徴の第一は特殊化した細胞群を行動に合わせて調和させることでしょう。この調節系としての原点が自律神経系です。また特殊化の波で困るのは体を守る働きを忘れることです。ここで単細胞生物時代のアメーバーを特殊化させないで守りとしたのが白血球なのです。
そして、この白血球も自律神経支配下にあったのです。「白血球の自膣神経支配」が理解できると全ての病気の成り立ちがわかるので原因療法ができるということです。基本は生き方を見直すことです。
もう一つ、最後に重要なことは、からだは宇宙や自然の分身として過不足が無く間違いを起こさないということです。アレルギー炎症も、腫れ、発熱、痛みの炎症も病気から逃れるための治療反応だったのです。
この著書では多くのデータを使用して、上記した病気の成り立ちと治療反応を明らかにしました。
平成16年7月 著者 安保 徹
私たちは “世の中には完璧な人なんかいなんだ“と教え込まれて
大きくなる。良い解釈をするなら 間違いは誰にでもあることだよ
となるだろう。間違いは誰にでもあるから 責めることより 許すこと
こそ大事だとも 教えられる。
私は 大人になるまで 人間は完璧な存在だと思っていた。
なぜそう思っていたのかの答えが 上のまえがきの最後の部分に記されている。
ここ数年、異常な数の人たちが 体調不良を訴えている。
そして その中で半数以上の人たちが 手術によって内臓摘出や身体の一部を切断という医療処置を取られた。
これほどまでに 手術が増えた裏には ロボトミーの技術がある。
血圧の薬においては 2種類の違う薬が 一つの錠剤になっているものが
ある。どちらかが作用すればいいのだろうが どちらかが副作用を起こすと
結局は 別の薬に変えなくてはいけない。
医療はもはや 技術を促進したいものたちに 患者を提供するように
システムを変えたのではないか?とまで思えてくる。
こんなことを言うと 真摯に患者と向き合う方々には 失礼に当たるかも
知れないが 人間はもはや 自分たちが何者で どこから来たのかを
忘れてしまったのかも知れない。
