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引き算の美学

昨日は久しぶりに瓶花を生けました。きそけい、鳴子百合、菊を使った夏らしい作品です。

瓶花の魅力は、なんといっても「引き算の美学」にあります。数を少なく、葉っぱや枝をより直ぐって生ける。シンプルだからこそ、一つひとつの花材が際立ちます。

とはいえ、これが本当に難しい。枝を落とすのに勇気がいるんです。「この枝、切ってしまって大丈夫かな」と迷いながら、思い切ってハサミを入れる。一度切ったら戻らないという緊張感の中で、美しさを追求していきます。

花器の口も半分から三分の二以上空けて、足元は一本に見えるようにまとめます。窮屈にならないよう、花材に呼吸する余裕を与えるんです。そうすると、不思議と作品全体がスッキリして、軽やかな印象になります。

難しいけれど、瓶花が私は一番好きです。制約があるからこそ、その中で自分を伸びやかに表現できる感じがします。

暑い夏の間はしばらくお稽古もお休み。でも、この季節だからこそ感じられる花材の涼しさや、ひとつの空間で皆と一緒に集中する時間の贅沢さを、改めて味わうことができました。

秋になったら、またお稽古が始まります。それまでは、自習期間ですね。

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