#23 これまで当たり前に使っていたものを、自分でつくる
こんにちは。
NPO法人日本ホームチャイルドケア協会クルーの村山ちえです。

この記事は、マッチングサイトを卒業し、
現在はフリーランスとして活動している
ベビーシッターである私自身の体験をもとに書いています。
前回の記事では、
「私は何を大切にしたいんだろう。」
という問いと向き合い始めた頃のことを書きました。
今回は、その問いを抱えたまま、CoCoChieeという仕事を少しずつ形にしていった頃を振り返ります。
ひとつずつ、ではありませんでした
「私は何を大切にしたいんだろう。」
その答えが見つかってから、動き始めたわけではありませんでした。
独立に向けて必要なことを考え始めると、次々にやることが出てきました。
問いを抱えたまま、いくつものことが同時に動き始めていたのです。
パソコンの仕組みについて学ぶこと。
宣言する前から、始めたInstagramで、
発信を続けること。
公式LINEをつくること。
名刺をつくること。
自分がどのような保育をしたいのかを
言葉にすること。
受け入れ可能な保育内容や、
料金、利用のルールを考えること。
ひとつを完成させたら次へ進むというよりは、
あちらを考え、こちらをつくり、
分からないことが出てくると調べたり、
教えてもらったり。
途中で別のことを決めては、
また戻って考え直す。
こうして、
いくつものことを、同じ時期に少しずつ進めていきました。

どうして、こんなにも思いついたのだろう
気づけば、スケジュール帳はタスクだらけでした。
振り返ると、どうして、私は、こんなにも思いついたのでしょう。
予約の仕組み。
利用者さんとの予定の共有。
予約前のリマインド。
空いている日時をお知らせし、
そのまま申し込んでいただける仕組み。
自分のスケジュール帳への同期によるダブルブッキングを防ぐ仕組み。
料金やキャンセルポリシーのご案内。
受け入れ可能な保育の内容や時間。
契約や保険、病児保育など、安心して利用していただくための情報。
利用者さんからよくいただく質問への回答。
当時の私が、何もないところから、
これらすべてを
思いついたわけではありませんでした。
私はそれまで、マッチングサイトで6年余り、
すでに用意されたさまざまな仕組みを、
便利に使いながら働いてきました。
予約を受けることも、
予定を確認することも、
利用者さんへ必要な情報を伝えることも、
仕組みの中で行うことができていました。
長く利用していたからこそ、
それらは、私の中で
「この仕事をするためにあって当たり前のもの」
になっていたのだと思います。
これまで仕組みがしてくれていたこと
マッチングサイトを離れると決めたことで、
これまで当たり前に使っていた仕組みが、
実は多くのことを担ってくれていたのだと
気づいたのでした。
シッターの仕事は、
保育をすることだけを考えていれば、
仕事が成り立つわけではありません。
予約を受け、予定を管理する。
必要な情報を伝え、
利用者さんから必要なことを伺う。
料金やキャンセルのルールを示す。
利用者さんに、どのような保育を依頼できるのかを知っていただく。
安心して利用していただくために、
契約や保険について伝える。
それまで仕組みが担ってくれていたことを、
今度は自分で考え、用意する必要が
あるのでした。
とはいえ、マッチングサイトと同じものをつくれるわけでも、
つくりたいわけでもありません。
これまで使わせていただいてきた便利な仕組みを参考にしながら、
CoCoChieeの保育や、私の働き方に合う形を考えていくことにしたのでした。
保育に集中するための仕組み
公式LINE(自動予約システム)をつくったのは、
利用者さんとのやり取りを単純に減らしたかったわけではありません。
必要なことを、必要なときに確認していただけるようにする。
予約状況をお互いに共有できるようにする。
確認や伝達の行き違いを減らす。
そうすることで、
私は目の前のお子さんとの時間に、
より集中できるのではないかと考えていました。
空き情報や、保育に関するプチ情報、季節のご挨拶、ルールの変更などは、
その都度アナウンスでお伝えする。
プロフィール、予約、料金、キャンセル、サポート内容、保険や安心への取り組み、よくある質問などは、
必要なときに確認、共有できる場所へ
まとめておく。
(これは、当時から、現在とまったく同じ形だったわけではありません。
使いながら見直し、少しずつ変えていきました。)
それでも、その根底には、
保育に集中できるように、仕事の周りにある仕組みを整えたい。
という思いがあったのだと思います。
つくっていたのは、案内だけではなかった
自分の理念や、目標、何のためにこの仕事をするのかを考える。
送迎、クッキング、ご自宅での保育など、
どのようなサポートを受け入れるのかを整理する。
送迎できる範囲や、習い事中の利用料金、
保育中の移動や外食にかかる費用、
オプションの内容を決める。
一つひとつを見ると、
料金を決めること、
案内をつくること、
名刺をつくること、
パソコンを学ぶことは、
別々の作業のように見えます。
けれど、振り返ると、
どれもひとつにつながっていたのでした。
私がつくろうとしていたのは、
公式LINEや名刺だけではありませんでした。
自分が大切にしたい保育を続けながら、
利用者さんにも分かりやすく、
安心して利用していただけるようにする。
CoCoChieeという仕事そのものを、少しずつつくり始めていたのだと思います。
さいごに
この頃の私は、
初めから仕事全体の設計図を持っていたわけではありません。
できることもあれば、分からないことはたくさんありました。
Wordで文章を書いたり、検索したり、ブラインドタッチをしたりすることはできても、
自分の仕事に必要な仕組みをつくるためには、
パソコンについて、さらに学ばなければならないこともありました。
分からないことを学びながら、つくってみる。
使ってみて、また考える。
いくつものことを行ったり来たりしながら、CoCoChieeという仕事の形が、少しずつ見え始めていました。
ここから先は、その頃に実際につくったものや、考えていたことをたどりながら、
CoCoChieeという仕事がどのように形になっていったのかを書いていきたいと思います。
次回は、
CoCoChieeで大切にしたい保育について、少しずつ言葉にしていった頃を振り返ります。
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