【エッセイ】欲望
言葉の選び方、言葉の置き方、言葉を巧みに使って、読み手の心をくすぐる。
わたしも、そんな官能小説を書きたいと思った。
読み進めるうちに、次の言葉を期待してしまう。
身体に静かな変化がおとずれる。
心臓が強く脈打ち、お腹の奥がきゅっと窄まるような感覚。
そして、じんじわと熱いものが巡ってくる。
徐々に周りの雑音が消え去り、そこに刻まれた言葉だけに意識が溶けていく。
次第に、下腹部の落ち着きがなくなり、息が荒くなる。
どうしようもない胸の高鳴りが聞こえ、何かを求めるように疼く。
早く次の言葉を、もっと……もっと……とせがむように、目を走らせる。
ふつふつと湧き上がる欲望に、肌がじんわりと汗ばむ。
まるで、自分自身がその情景を体験しているかのように。
言葉だけで、快感へと誘う。
そんな物語を紡いでみたい。
わたしもいつか、官能小説が書けたらいいなと思っている。
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〈マガジン:note〉
