コーヒーを僕に淹れておくれよ
最初から味を好きだった訳じゃない
気分を味わいたかったところから始まった
今や私の生活に欠かせないコーヒーを楽しむ時間。
毎朝、美味しいコーヒー飲みたさに
面倒でもコーヒー豆を挽き、
ちゃんと蒸らして
丁寧にコーヒーを淹れる時間は、
昔から定着していたわけではありません。
ずっと人生を通して今まで
こんな風に優雅にコーヒー時間を楽しめていた訳ではなくて、長らく家で美味しいコーヒーなんてまったく飲まない日々も続いていました。
私がコーヒー好きとなったのは
専門学校へ通っていた頃に、
画材代を稼ぎ出すために始めたアルバイトで雰囲気の漂うジャズの流れるコーヒー専門店で働き始めた事が切っ掛けでした。
この頃に染み込んだ感覚が、今も私の中に流れていて、毎朝のコーヒー時間に繋がって生きています。
今日の記事のタイトルにある言葉は、
10代の頃に聞いたRCサクセションの
「君が僕を知ってる」の歌詞ですが、
この歌が漂わせている感じからしても
私の中には「ナニカ素敵なモノの一つの象徴」として常にコーヒーというものがありました。
正直に言うと、初めてバイトでちゃんとしたコーヒーを出された頃は、あまり美味しさが分かってはいませんでした。
その店にはブレンドが二種類あり、
優しい味のブレンドコーヒーはともかく、
非常に濃い方のブレンドコーヒーは、
飲むと眠れなくて困っていたくらいです。
ところが不思議なもので、続けて飲んでいくうちに、
「あれ、今日は少し酸味が強い」だとか、
「今日はソフトだな」とか、
何故か微妙な違いが分かるようになって
飲むのが楽しくなって来たのです。
オーナーが命を懸けて?
毎日コーヒーを淹れている姿や、
そこに集まる常連さんや、
掃除の時に流れていると、
とてもはかどる曲とか、
そんなもの全部含めたものが、
私にとってはコーヒーの成分となりました。
こういう感覚は、
生きている中での宝だと思うのですが、
それを自分に与えなくなっていた時期が
あったのです。
コーヒー時間を楽しんでいなかった頃、
貧乏だからとか、時間がないからとか、
そんな風に思って過ごしていましたが、
単に私の中で【優雅に時間を過ごすことへの許可】が降りていなかっただけだと思います。
そうして人は空虚になるのです。
例えばその環境の中で誰かに合わせたり、
何かに遠慮したり、
自分を優先せずに生きる事が続いた時に、
自分の宝を取り出して見る時間すら自分に与えずに、忘れてしまうのです。
そうして豊かさを味わえる感性まるごと、
プツンと切り離された感じで生きていると、
日々を味わえなくなります。
無駄に思える事の中にこそ豊かさが詰まっているし、
大したことがない様な事の中にこそ、
「その人そのもの」が詰まっているのに。
効率よく時間やお金を使うよりも、
コネクションを作るよりも、
そういうことを馬鹿にしないで尊重する事が
自分を守る鍵なんだと、私は今は身を持って知っています。
だから、良い気分で朝のコーヒーを楽しんでいるのです。
でも、私が淹れるコーヒーよりも、
夫が淹れるコーヒーの方が美味しいのですよね(笑)
今日もここで出会ってくれて、
ありがとうございます🐦

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