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川はもちろん流れ続けている

 はじめましての人も、前から知ってる方も、ごきげんよう。
 岡埜おかの 由木古ゆきこです。

 ♪いんげんまーめぇ

2025年11月26日
(文字数:約3800文字)


  霧生きりゅうナブ子Japanツアー2025
  最終日11月24日(祝日月曜):神戸SONEソネ


神戸のジャズレストラン

 そげな洒落た所には、地が九州の田舎者じゃいけん、おどんは行けた事の無かけんたいって緊張すっとばい。

 そいもお店ん場所は神戸の北野坂て、どがん服ば着て歩いたら良かとじゃろかい。久しぶりに化粧なっとして、靴箱ん奥のハイヒールなっと引き出して来て磨かんばばい。前の週には美容室にも行っとったが良かろうね。

 大丈夫だよ落ち着いてー
(・ω・)ノ (○∀○;)

 いつ如何なる時にも余裕を持って、堂々と振る舞うんだ。その方が不信感を抱かれないから周りを安心させるから。
(ーωー) (・∀・)そうだね


 なぜそんな話になったかって、ニューヨークでの日常生活を垣間見せてくれる、霧生ナブ子さんのnoteを、以前から私はフォローしていたんだが、

 ジャズシンガーという華やかなご職業ながら、地に足の着いた「生活」を送られている感じで、微笑ましく拝見していたんだが、

 9月1日の記事で、来日ツアー日程が公表されて、最終日の神戸はまぁ行ける距離。行った事が無いなら行ってみようじゃないかと、ナブ子さん御本人に連絡を取って席のチャージをお願いしてしまった。


「ミリしら」とまで言えはしないが

 御詠歌ごえいかを習っていて、舞楽ぶがくにもハマりつつある私だが、ジャズはほとんど知らない。

 とは言えシャンソンやフォルクローレやチャルダッシュといった、土地ごとに固有の音楽は、とにかく大好きと断言できるし、
 様々な楽曲がジャズアレンジされていると聴き入ってしまうので、ジャズ特有のリズム的なもの(何をどうすればジャズアレンジなのかはよく分かっていない)は、心地良く感じる方だろうと思う。

 何より配偶者がジャズ好きなので貴方も行きませんか。
はい(・ω・)お伴しますよ

 そして当日までにジャズについて教えて下さいませんか。
んー(・ω・)そうは言っても

「僕が大好きなのはまずジャコ・パストリアスと、80年代のフュージョン系だから、それより前の世代や現在活躍されている方々は、そんなに詳しくないんだよね」
「前に貴方とジャズ喫茶店に行った時、店主さんがかけてくれたレコードはもっと前世代じゃなかった?」↓

「うん。あれは良かったねぇ。僕の大好きな人たちの、源流がここにあるんだって感じで」
「だから今回のジャズライブも、貴方は源流を楽しめるんじゃないのか?」
(・ω・)は (・∀・)
 ↑
言われて気付く


初めてのSONE来店

 カウンターでの受付を済ませたら、なんか多分結構良い席に通してもらえて、ナブ子さん御本人が出て来て挨拶して下さったぞ。実際にお会いするのは初めてだぞ。
     うわあうわあ♪
(・ω・) “(*・∀・)ノ
落ち着いて

 SONEは1969年開業の、ジャズライブが聴ける老舗レストラン。
 席チャージ料は基本1650円。
 今回は特別ステージということで2420円。
 それで45分間3セットのステージを、食事をしながら見続けていられる。

 3セット全部を見たなら2時間15分。
 各セットごとの客席入れ替え無し。
 セット間の休憩時に帰ってもOK。

 食事は日頃のド庶民感覚のままでいると、正直「高!」と思ってしまうんだが、神戸で老舗なら妥当だ。むしろライブ演奏が聴けてお値打ちだ。
 これは自分のド庶民感覚に対する注意事項なのだが、異なる社会階層に潜り込ませてもらえた際には、ドリンクの一杯くらい涼しい顔で頼むのが礼儀だ。なるべく安く済まそうとするな。出来る事なら贅沢とも思わず日頃から嗜んでいるかのように、しかしこの機会を有難く堪能しろ。


大和男子が七変化

 まず前提情報として、我が家からSONEまではざっくり2時間かかる。
 祝日月曜日だったので、翌火曜日の配偶者は普通に朝から出勤だ。

 軽食とおつまみくらい頼んで、ライブは1セット聴けたら良いよね
(・ω・)(・∀・)……だね
          ↑
 私は2セットくらい聴きたいんだが、配偶者は明日仕事と思うと無理もさせたくない。

 通常はベース・ドラム・ピアノのトリオ編成なところを、今回は特別に、トランペットがリーダーのカルテットで、まずは2曲演奏。
 そしてヴォーカルに霧生ナブ子さんを迎えて4曲、が基本のセット内容。

 18時半からの1セット目は、『Take the ‘A‘ train』や『What a wonderful world』といった、きっと誰もがどこかで聴いた事ならあるスタンダードナンバーがメインだったが、
 カルテット演奏の時点から、配偶者がエアベース(エアギターではない)を奏で始める。
“(*・ω・) (∀・ )

「次の曲はハーモニカ奏者のトゥーツ・シールマンス……」
ええっ! 嬉しいすっごく大好き
Σ(*○ω○) (∀・ )

「最近亡くなられたんですが……」
うわああ亡くなっちゃったんだショックぅそうだよねもう80過ぎてたよね
(;ω;) (∀・ )

 1セット目終わりには配偶者の方が前のめりになって、ナブ子さんに自ら話しかけに行きおる。
おお(・∀・) “(*・ω・)ノシ

 2セット目も聴きたくなっただろう聴くよね
(・∀・)ノ (ω・* )もちろん!

 ドリンク2杯目と食事メニューも追加して、19時50分から2セット目。
 デューク・エリントンの『Sophisticated Lady』で配偶者は更に大興奮。
わあい(*・ω・)わああい

 2セット目終わって二人とも帰り支度。
(・∀・)コート(・ω・)どうも

 だって21時10分からの3セット目までを全部聴き終えると、家に帰るのは夜の0時を過ぎちゃうし。

 最後にナブ子さんに挨拶して帰ろう
(・∀・)ノ (・ω・)……

    コートぬぎぬぎ
( ・∀) “(・ω・)

  せっかくなら最後まで聴いて帰りませんか
(;・∀) (TωT )どうか
良いですよ良いんですよ私は貴方が大丈夫ならってかコート脱いどる時点でガッツリその意気やん後から私を思い出してお伺いを立ててきたやん


マニアのツボに入った

 次のセットに入るまでの間に、まぁ配偶者が語る語る語る語る。
 専門用語に個人名ばっかりで大半が分からないのだが、トゥーツはギタリストとして有名で誰々が影響されて同じギターを買ったとか、1982年に来日してジャコと演奏しているのを見て格好良くてとか。
“(・∀・)へー (・ω・*)

貴方その当時何歳?
( ・∀) (・ω・)小学校高学年

……お前友達いなかっただろ
(ノ∀<。)
 いや、ごめん。私はむしろ面白い要素と心得ている。ガキの頃から自分を持っていて自分の好みやこだわりがハッキリしている奴は、男女問わず大抵の環境で煙たがられる。

 もちろん3セット目も配偶者はカルテット演奏からノリノリだ。

 ベースやドラムのソロになるとみんな手拍子やめちゃうんだけど僕は同じリズムを刻み続けるんだ彼らはプロなんだから刻み続けていれば必ず元に戻って来てくれるんだ
(*・ω・) (・∀・)……

 結婚してから、よりも付き合い出してから丸20年になるんだが、ここまで楽しそうな配偶者を見たのは初めてだ。
 すまんな。私はこれまで貴方のツボを把握し切れていなかったな。
♪(・ω・*) (;∀;)

 しかし私は配偶者に限らずマニアが大好きなので、知らん話をされたとて知らん話こそ興味深く聞けるので、全然問題は無い。

私『Night in Tunigia』好き。
ナブ子さんが先月noteに書いてて気に入った。
(*・∀・)“(・ω・*)へー

 帰る前にナブ子さんに挨拶。
   また来年も来ますぅ♪
(・∀・)ノ “(*・ω・)ノシ
おお前のめり
どこへ行った入店時の貴方


知らない私を介して知る

 帰る道中もずっと『Ingenmame Blues』が頭に流れまくるし、隣で配偶者が口ずさみ続けている。
♪いんげんまーめぇ
(・∀・)(・ω・)
  ♪いんげんまめブルース

 なんでインゲン豆なんだろうね?
 って気になって家に帰ってから調べてみたら、作曲したエヴリン・ブレーキーさんが、日本人のファンからインゲン豆(の存在と調理法)を教えてもらってその感謝の歌。
 エヴリン・ブレーキーさんって知ってる?
( ・∀) (・ω・)知らない

 アート・ブレーキーって知ってる?
( ・∀) (・ω・*)もちろん!
   ジャズメッセンジャーズだよ!

 エヴリンさんは娘だって
( ・∀) ( ω )驚愕

 もう亡くなってるそうだけど
( ・∀) (;ω;)そうかぁ
    だよねぇ娘さんもそうなるよねぇ

 だからほら、貴方が遠ざかっていた間も、川は源流からずっと流れ続けているんだよ。

 とは言えジャコが亡くなった時点で、少年時代の配偶者は相当にショックを受けただろうし、トゥーツさんが亡くなった2016年頃と言えば、配偶者が体調を崩した影響で、我々相当に切り詰めた生活していたから、その当時に知っていたらもうしばらくは立ち直れていなかっただろう。今のタイミングで知って良かったんじゃないかな。


以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。

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