AI時代の「人にできること」
AIの台頭で、
「智」がどんどん
一般化している。
1日の中で
AIと向き合う時間は圧倒的に増え、
もはやAIと共に働くことが
当たり前になってきた。
そんな中で、
渋沢栄一の『論語と算盤』の
翻訳でも知られる
守屋淳さんから伺った言葉が印象的だった。
「人にできることは、結局この2つに集約される」
それは
飲み会と、やりきる力。
飲み会は「関係の余白を取り戻す場」。
AIがどれだけ精巧になっても、
場の空気を読むことや、
人の間をつなぐことはできない。
飲み会という場は、
まさにその人間的センサーが
働く場所だ。
話題の選び方、
タイミング、表情、沈黙。
一つひとつに、
その人の感性や人間力が滲み出る。
組織開発でいうなら、
「関係性の質」を
回復させる行為かもしれない。
上司・部下という役割を超え、
人として相手を感じる時間が
信頼の土台を育てていく。
そう考えると、
飲み会は「生産性の低い時間」ではなく、
むしろ人間的な「間」を取り戻す時間
なのだと思う。
やりきることは、
「意志の筋肉」を鍛える行為。
「やりきる」というのは、
自分との約束を守る行為だと思う。
仕事でも、
リーダーシップ開発でも、
途中で手を抜かず、
完了までやり遂げる力。
それは単なる根性論ではなく、
信頼の再現性をつくる力かもしれない。
AIはタスクを完遂できる。
けれど
「なぜそれをやるのか」
「誰のためにやるのか」
を問い続けられるのは人間だけ。
やりきることは、
意味を取り戻す営み
なのだと思う。
人材開発の本質は、
「あいだ」を育てること。
飲み会とやりきること。
共通しているのは、
どちらも「あいだ」を
整える行為であるということ。
飲み会は「人と人のあいだ」を整える。
やりきることは「自分と目的のあいだ」を整える。
AIがどんなに精密でも、
このあいだの揺らぎや
温度を扱うことはできない。
そこにこそ、
人が生きる意味がある。
AIが「正確さ」を追求するほど、
人は「温度」や「余白」の
価値を取り戻していく。
人にできることとは、
誰かと関わり、何かをやりきり、
そのプロセスの中で
関係のエネルギーを育てていくこと。
それこそが、
AI時代における
人間の智なのかもしれない。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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