「どっちも」は、欲張りじゃない。
二兎を追う者は一兎をも得ず
昔から、
よく言われることわざだ。
欲張らずに、
ひとつに集中しなさい。
そんな意味なんだと思う。
でも
二兎を追い、二兎を得る。
ということも
成立することだってある。
たとえば、
仕事で
まちづくりや商業に
ついて考えていると、
観光客に
来てもらいたいなら、
観光客向けの場所をつくればいい。
とは限らない。
むしろ
観光客が行きたくなるのは、
地元の人たちが
楽しそうに
過ごしている場所だったりする。
飲食店なんかはその顕著な例だ。
・地元の人が集まっている。
・いつも誰かがいる。
・なんだか賑わっている。
だから、
「ここ、なんかいいね」
と観光客もやってくる。
つまり、
地元客か、観光客か。
ではなく、
地元客で賑わうことが、
観光客にとっての魅力にもなる。
BtoBとBtoCなんかも、
似たようなことがある。
どちらかを選ぶのではなく、
双方にとっての価値を考えて、
うまく循環するように設計するが
大事だったりする。
これって
仕事だけの話じゃない。
たとえば、
仕事も頑張りたい。
でも、家族との時間も大事にしたい。
仕事か、家族か。
どちらかを選ぼうとすると、
時間の奪い合いになる。
でも、
仕事で得た経験が、
家族との会話につながることもあるし、
子どもと遊んでいるときに、
仕事のアイデアが浮かぶこともある。
家族との時間で自分が整うから、
また仕事に集中できることもある。
仕事と家族を
別々のものとして考えるのではなく、
仕事が家族を豊かにして、
家族が仕事を豊かにする。
そんな関係を
つくることもできる。
お金だってそうだ。
お金も稼ぎたい。
でも、
やりたいこともやりたい。
これも、
稼ぐか。
やりたいことをやるか。
という話にしてしまいがちだ。
でも、
やりたいことを続けていたら、
知識や経験が増えて、
いつの間にか、
それが誰かに
提供できる価値になることもある。
そこで得たお金で、
また学んだり、
人に会ったり、
旅をしたり、
新しいことを経験したりする。
やりたいことが、
稼ぐことにつながって、
稼ぐことが、
またやりたいことを広げていく。
そう考えると、
二兎を得るというのは、
二つのことを
同時に頑張ることでは
ないのかもしれない。
二兎の間に、
つながりを見つけること。
一見すると相反するものでも、
「こっちが、あっちに
どんな価値を与えているんだろう?」
と考えてみる。
これは僕が学んできた
バリューファクターⓇの考え方にも近い。
自分が価値を置いているものと、
一見、
関係なさそうなものを
つなげてみる。
仕事と家族。
お金とやりたいこと。
成長と遊び。
自分らしさと、人とのつながり。
僕らはつい、
「どっちが大事?」
と考えてしまう。
でも、
どちらかを選ぶ前に、
「この二つは、どうしたらつながるだろう?」
と考えてみる。
片方を得ることで、
もう片方も豊かになる。
そんな関係がつくれたら、
「どっちも」は、
ただの欲張りではなくなる。
むしろ、
どっちも欲しいからこそ、
工夫する。
どっちも大切だからこそ、
自分なりのやり方を考える。
人生には、
「どっちを選ぶ?」
という問いよりも、
「どうしたら、どっちも得られる?」
と考えたほうが面白いことが、
結構あるんじゃないかと思う。
二兎を
別々に追いかけるのではなく、
二兎がつながる道を探してみる。
「どっちも」は、
欲張りじゃない。
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