経済を学ぶ!バフェットの「投資家への手紙」❶強固な投資哲学を学べ
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ウォーレン・バフェット「投資家への手紙」❶
「投資の神様」ウォーレン・バフェットが経営する、バークシャー・ハサウェイの株主へ毎年送る「投資家への手紙(株主への手紙)」は、
世界中の投資家やビジネスパーソンにとって、最高の投資バイブルとされています。
その内容は、専門用語を極力使わず、ユーモアと率直な語り口で、投資の本質やビジネス哲学が語られているのが特徴です。
手紙の要約、有名な名言、そして彼を象徴するエピソードに分けて紹介します。尚、この「投資家への手紙」は❶~❸の全3話で完結です。
1. 「投資家への手紙」の要約(コアとなる主張)
毎年書かれる手紙の根底には、一貫した強固な投資哲学が存在します。
「事業を買う」視点を持て
株式投資を単なる「取引券の売買」ではなく、「企業の一部(事業)を所有すること」と捉えています。
株価の日々の動きではなく、その企業が長期的に利益を生み出し続けられるか(強固な競合優位性=「堀」を持っているか)を評価します。
自分の「能力の輪(Circle of Competence)」を守る
理解できない最新テクノロジーや、複雑すぎるビジネスには手を出さず、自分が熟知している分野だけに、集中して投資します。
市場の感情から距離を置く
市場(ミスター・マーケット)は、短期的には狂気や感情で動きます。
暴落や強気相場に翻弄されず、市場の過剰反応を冷徹に利用することが、成功の鍵だと解きます。
企業文化と経営者の誠実さを重視する
財務諸表だけでなく、資本配分に長け、株主に対して、誠実で嘘をつかない経営者であるかを厳密に見極めます。
2. 手紙から生まれた名言
① 「価格とは支払うものであり、価値とは得るものである」 Price is what you pay; value is what you get.(2008年)
物事の「値段」と「本質的な価値」は別物であると言う、基本を示した言葉です。
株価が急落した時でも、企業の価値が変わっていなければ、それは単なる「セール価格」を意味します。
② 「他人が欲深くなっている時は恐れ、他人が恐れている時は欲深くなれ」 Be fearful when others are greedy, and greedy when others are fearful.(1986年)
市場が狂乱しているバブル期にはリスクを避け、リーマン・ショックのようなパニック時には、果敢に良質な企業を買い増す、逆張り精神を表現しています。
③ 「能力の輪の大きさは重要ではない。重要なのはその境界を知ることだ」 What counts is not how large the circle is, but how well you define the perimeter.(1996年)
自分の知識の限界を知ることが、壊滅的な失敗を防ぐ、最大の防御策であると教えています。
④ 「評判を築くには20年かかるが、台無しにするには5分しかかからない」
お金を失うことには比較的寛容ですが、信頼や評判を失うことに対して、バフェットは徹底的に厳しい姿勢をとっています。
3. 手紙を象徴するエピソード
「ミスター・マーケット」と言う架空の相場観
手紙の中でバフェットは、投資家の師であるベンジャミン・グレアムの教えをひいて「ミスター・マーケット(株式市場くん)」と言う架空の人物を登場させます。
ミスター・マーケットは非常に情緒不安定なパートナーで、日によっては極度に強気になって、高値で株を売りつけてきたり、日によっては絶望して投げ売り同然の安値を提示してきます。
バフェットは「彼に振り回される必要はない。彼の機嫌が良い時は無視し、彼が悲観して、パニックになった時にだけ買い注文を出せばいい」と、市場との付き合い方を分かり易く伝えています。
シガーバット(吸い殻)投資からの脱却
かつてのバフェットは、道端に落ちている「あと一口吸えるタバコの吸い殻」のような、ボロボロだが破格で買える、ダメ企業を買う投資スタイルを取っていました。
しかし、パートナーである、チャーリー・マンガーの影響で、「そこそこの企業を掘り出し物価格で買うより、素晴らしい企業を、適正価格で買う方が遙かに勝る」と開眼。
手紙を通じて、長期的に複利で成長する「素晴らしい企業」への投資が、如何に強力かを説き続けました。
バフェットの「株主への手紙」は、投資の手法にとどまらず、誠実さや自己コントロールの大切さを教えて呉れる「人生と思考の教科書」でもあります。
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