経済を学ぶ!証券アナリストの12月末の日経平均予想は信じていいの?
この記事はnoteマネーにピックアップされました

証券アナリストの12月末の日経平均予想
新聞等では、証券会社のアナリストたちが、12月末の日経平均株価の予想をしいていますが、予想株価が7万円台後半など多くなっています。
証券会社のアナリストなので、会社の意向があるのは否めませんが、これって、提灯記事なんじゃないのと思う事もあります。
この予想値をどう見ればよいのか検証してみます。
証券アナリストの公表値に対する疑問は、多くの投資家が抱くようで、「営業上の理由や会社の意向」が含まれているという見方は、プロの投資家の間でも共有されている視点です。
アナリストの予想値をどう見ればよいか
アナリストや証券会社が公表する見通しには、構造的な偏り(バイアス)が存在します。
強気バイアスの構造
証券会社の主な収益源は売買手数料や、株式発行の引き受け(インベストメント・バンキング)です。
市場が明るく、投資意欲が高まる方がビジネスに有利なため、極端な弱気予想を出しにくいインセンティブが働きます。
コンセンサス(平均値)の遅行性
多くのアナリストは「外れた時のリスク」を避けるため、他社の予想から大きく離れないよう群れを成す傾向(ハーディング現象)があります。
また、市場が上昇すると、後追いで予想を引き上げるため、株価の天井付近で最も、強気な値が出揃うことがあります。
予想値ではなく「シナリオとロジック」を見る
「7万円」と言う目標数値そのものよりも、「どのような前提条件(為替、米国のAI・半導体需要、企業利益成長率)が揃えばその数値になるのか」 と言う、ロジックを抽出する材料として使うのが適切でしょう。
本当に12月末は株価が上がるのか?
昔から12月末は株価が上昇すると言われて来ました。
「12月末は株価が上昇する」と言うアノマリー(経験則)は、日米市場で 「年末株高(年末アノマリー)」 や 「サンタクロース・ラリー」 として広く知られています。
アノマリーが発生する主な構造的要因と、日本市場における過去のデータ(12月の勝率)、そして注意点について検証します。
1. なぜ12月末に株価が上がりやすいのか(主な要因)
年末の株高には、単なる精神論ではなく、市場参加者の行動に起因する構造的な理由があります。
節税売り(損出し)の終了と買い戻し
個人投資家や機関投資家は、11月〜12月中旬にかけて節税目的で、含み損のある銘柄を売却します(損出し売り)。
この売り圧力が12月中旬までに一巡すると、買い戻しや、新規買いが入るため、株価が押し上げられやすくなります。
機関投資家のドレッシング買い
ファンドマネージャーが、年末の運用成績(決算)を良く見せるため、その年にパフォーマンスが良かった好業績株を駆け込みで購入する動き(ドレッシング買い)が発生します。
新年度資金(ニューマネー)の流入
海外投資家や欧米ファンドは12月決算が多く、年末から1月にかけて新年度の運用資金を市場に投入し始めます。
市場参加者の減少によるボラティリティ上昇
12月下旬(クリスマス以降)は、海外投資家が休暇に入るため取引高が急減します。
売り手が少ない閑散相場の中で少額の買いが入ると、株価が急上昇しやすい地合いが生まれます。
2. 日経平均株価の12月勝率データ検証
歴史的なデータを振り返ると、12月は他の月に比べて勝率(前月比で上昇した確率)が高い月であることが実証されています。
12月の月間勝率(日経平均)
過去数10年のデータに於いて、12月の勝率は約65%〜70%と、年間12ヶ月の中でトップクラスの高さです。
クリスマス〜大発会の騰落
12月25日付近から翌年1月初旬にかけての短期間に限ると、米国S&P500指数では過去70年間のうち、約78%の確率で上昇(平均上昇率約1.3%)しており、日経平均も連動する傾向が顕著です。
3. 年末アノマリーを見る上での注意点
高勝率のアノマリーですが、盲信するのは危険です。
「絶対」ではなく「確率」の話です
3割程度の確率で12月に下落する年もあります。
特に、12月中旬に開催される、日米の金融政策決定会合(FRBのFOMCや日本銀行の決定会合)で、市場の予想を超える利上げや、タカ派的発言が出た場合は、アノマリーを打ち消して急落することがあります。
11月までに上がりすぎている場合のリバウンド低下
10月〜11月に既に株価が大幅に上昇している年は、12月の伸び代が削られ、年末に向けて、利益確定売りに押されるシナリオも想定されます。
【免責事項】
本記事は筆者個人の調査・分析に基づく見解をまとめたものであり、特定の金融商品や銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。
株式投資をはじめとする金融商品の取引には、価格変動リスク、為替リスク、業績変動リスクなどが伴い、投資元本を割り込む可能性があります。
記事中の情報については、執筆時点で信頼できると考えられる資料を基に作成していますが、その正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の目的や資産状況、リスク許容度を踏まえたうえで、ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。
本記事の情報を利用したことにより生じたいかなる損失についても、筆者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
「最後までお読みいただきありがとうございました!当アカウントでは主に、本や読書、新聞記事についての感想や思い、そんな思いを詩などの創作作品にして毎日更新しています。
次回の記事を見逃さないよう、ぜひフォローとスキで応援していただけると嬉しいです!」
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします!いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!この記事が参加している募集
この記事は noteマネー にピックアップされました

