見出し画像

気が重い家事は、一度タイマーで測ってみる

シンクに積まれた洗い物を横目に、ソファでスマホを見ている。

「やらなきゃなあ……」と思いながら、30分。ようやく重い腰を上げて洗い始めたら——あれ、終わった。時計を見ると、8分しか経っていない。

30分ぐずぐずして、8分で終わる。

この妙な逆転劇、洗い物に限らず、あちこちで起きていませんか。ゴミをまとめる、洗濯物をたたむ、アイロン、書類の記入、メールの返信。「気が重い時間」のほうが「実際にやる時間」より長い——われながら、なんという燃費の悪さでしょう(笑)

今日の提案は、この霧を晴らす小さな実験です。

気が重い家事を、一度だけタイマーで測ってみる。

やり方は説明するまでもありません。スマホのストップウォッチを押して、いつも通りやって、終わったら止める。それだけです。

すると、何が起きるか。「洗い物」というぼんやりした灰色のかたまりが、「8分の作業」という輪郭のはっきりした箱に変わります。

ここが今日いちばんお伝えしたいところなのですが、私たちが先延ばしするのは、作業がつらいからというより、大きさが分からないものは、実際より大きく見えるからなんです。所要時間の分からない家事は、頭の中で無限に膨らみます。「洗い物=なんか大変なやつ」。この「なんか」が霧の正体。霧の中の物体は、必ず実物より大きく見えるものです。

一度測って「8分」という実測値を手に入れると、次からの見え方が変わります。「洗い物やらなきゃ……」ではなく「8分やれば消える」。同じ作業なのに、心の重さがまるで違う。数字は、霧を晴らす照明なんです。

そして、測ってみると副産物もいろいろあります。

  • スキマ時間と家事が結びつく。「お風呂が沸くまで10分→洗い物8分、入るじゃん」。実測値があると、待ち時間のリストに家事を組み込めるようになります

  • 家族に頼みやすくなる。「洗い物やって」より「8分で終わるやつ、お願い」のほうが、頼まれた側のハードルも下がります。大きさの分かる荷物は、受け取りやすいんです

  • たまに新記録が出る(笑)。「今日は7分半だった」——どうでもいいことのようで、この小さなゲーム性が、家事を「こなすもの」から「攻略するもの」に変えてくれます

以前、「5分だけやる」という始め方の記事や、「終わりのタイマー」の記事を書きました。今回のは、その前段の道具です。始める勇気が出ないのは、相手の大きさを知らないから。まず一度、敵のサイズを測る。たいていの場合、思っていたより小物です。

今夜、いちばん気が重い家事をひとつ選んで、ストップウォッチと一緒にやってみてください。出てきた数字は、たぶんあなたを拍子抜けさせてくれます♪

いいなと思ったら応援しよう!