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FIFAワールドカップ2026 12日目の見どころ【日本時間・6月23日】アルゼンチンvsオーストリア/フランスvsイラク/ノルウェーvsセネガル/ヨルダンvsアルジェリア

ワールドカップ12日目(日本時間6月23日)は、グループIとグループJの8カ国が、それぞれ2試合目を迎えます。両グループとも第1節は「2勝2敗」にきれいに割れました。Jグループでは、メッシのアルゼンチンとラングニックのオーストリアが、ともに白星スタートからの「勝者対決」で首位を争います。Iグループでは、ムバッペのフランスとハーランドのノルウェーが勝ち点3を伸ばしにかかり、初戦で敗れたセネガル・イラクは後がありません。スター揃いの強豪国がぶつかる一方で、史上初出場のヨルダン、40年ぶりのイラクが意地を見せる——見どころの詰まった一日です。

※選手名の前に付く「#7」などは、すべて背番号です。

この日の試合(日本時間/現地時間)

  • アルゼンチン(1位)vs オーストリア(25位)|日本 6/23(火)2:00 / 現地 6/22(月)12:00 |AT&Tスタジアム(ダラス/アーリントン)|グループJ

  • フランス(3位)vs イラク(57位)|日本 6/23(火)6:00 / 現地 6/22(月)17:00 |リンカーン・ファイナンシャル・フィールド(フィラデルフィア)|グループI

  • ノルウェー(30位)vs セネガル(16位)|日本 6/23(火)9:00 / 現地 6/22(月)20:00 |メットライフ・スタジアム(ニューヨーク/NJ)|グループI

  • ヨルダン(64位)vs アルジェリア(28位)|日本 6/23(火)12:00 / 現地 6/22(月)20:00 |リーバイス・スタジアム(サンタクララ)|グループJ

(カッコ内はFIFA公式ランキング・2026年6月11日版)


アルゼンチン(1位)vs オーストリア(25位)

日本 6/23 2:00 / 現地 6/22 12:00・AT&Tスタジアム(ダラス/アーリントン)

世界1位・王者アルゼンチンと、ラングニック率いる組織のオーストリア。ともに初戦を白星で飾った両者の「勝者対決」で、勝てば突破がぐっと近づく一戦です。メッシは初戦アルジェリア戦でハットトリックと絶好調。対するオーストリアは、猛烈なハイプレスで王者のポゼッションをどこまで乱せるか。個の頂点と、規律ある組織のぶつかり合いです。

30秒でわかる構図

  • アルゼンチン:スカローニ監督のもと、主将メッシ(#10)とラウタロ・マルティネス(#22)が前線を組む。初戦はアルジェリアを3-0で完封=攻守ともに充実。世界1位の地力は別格。

  • オーストリア:ラングニック監督のもと、主将アラバ(#8)が最終ラインを統率。ザビッツァー(#9)・ライマー(#20)の推進力と、強烈なハイプレス+速い縦への切り替えが武器。

  • 懸かるもの:勝者対決。勝てば突破に大きく前進し、引き分けでも得失点で勝るアルゼンチンが優位。オーストリアは王者を倒して組首位を狙う。

注目選手

【アルゼンチン】

  • #10 リオネル・メッシ(FW・主将/インテル・マイアミ):自身6度目のW杯。初戦アルジェリア戦でハットトリックを決め、W杯通算16得点でクローゼに並んだ。一瞬のひらめきで試合を決める、唯一無二の存在。

  • #22 ラウタロ・マルティネス(FW/インテル):前線の的にして決定力の塊。メッシと組む2トップは、相手守備に的を絞らせない。裏抜けとフィニッシュの質が高い。

  • #20 アレクシス・マック・アリスター(MF/リバプール):中盤で攻守をつなぐ心臓。ボール奪取と展開、そして飛び出しまでこなし、メッシに良い形でボールを届ける。守護神は#23 E.マルティネス。

【オーストリア】

  • #8 ダビド・アラバ(DF・主将/レアル・マドリード):経験豊富なキャプテン。最終ラインを統率し、ビルドアップの起点にもなる。メッシ封じの鍵を握る守備の柱。

  • #9 マルセル・ザビッツァー(MF/ボルシア・ドルトムント):中盤から前へ飛び出す推進力と得点力。トランジション(切り替え)で一気にゴール前へ迫る、オーストリアの矢。

  • #7 マルコ・アルナウトビッチ(FW/レッドスター・ベオグラード):経験豊富な前線の的。初戦ヨルダン戦ではPKを沈めた。少ない好機を仕留める勝負強さがある。#20 ライマーが中盤の運動量を支える。

戦術と強み・急所

  • アルゼンチンの強み(個の総量とバランス):メッシ・ラウタロ・アルバレスら世界屈指の前線に、マック・アリスターやデ・パウルの中盤、ロメロ・オタメンディの堅守が噛み合う。初戦の完封が示す通り、攻守のバランスが高い。

  • アルゼンチンの急所(ハイプレスへの対応):オーストリアの圧力で、ビルドアップの出口を塞がれる時間帯がありうる。後方からのつなぎでミスを誘われると、カウンターを浴びる場面も。

  • オーストリアの強み(組織とハイプレス):ラングニックの規律あるプレッシングと、速い縦への切り替えが武器。前から奪ってショートカウンターを刺せれば、王者相手でも一泡吹かせられる。

  • オーストリアの急所(質の差):個の地力ではアルゼンチンに分がある。プレスをかわされて主導権を握られると、守勢の時間が長くなり、メッシの一瞬に沈められるリスクがある。

各国のいま

【アルゼンチン】

  • スカローニ監督のもと、王者は初戦でアルジェリアを3-0と完封し、最高の入りを見せました。主役はやはりメッシ。ハットトリックでW杯通算得点記録に並び、衰えぬ輝きを示しています。ラウタロやアルバレスら前線は質・量ともに充実。守備も初戦で無失点と、付け入る隙が少ないチームです。初戦同様にメッシが前線で自由を得れば、これを止めるのは容易ではありません。引き分けでも得失点で勝るため、勝ち点3はもちろん、無失点の継続も狙いどころです。

【オーストリア】

  • ラングニック監督のもと、初戦はヨルダンを3-1と退けて好発進。猛烈なハイプレスと縦に速い攻撃という「ラングニック・スタイル」が浸透し、チームの一体感は高い状態です。アルゼンチンという最強の相手を前に、指揮官はその実力を冷静に見据えています。それでも、ヨルダン戦で見せた前進の勢いそのままに、世界王者を倒して組首位に立つ大金星を、虎視眈々と狙います。

「アルゼンチンの質は見ての通りだ。ボール保持を基盤にする、まさに『クラシック』なチーム。明確なプレー哲学と、最高峰の選手たちを擁している」
——ラルフ・ラングニック(オーストリア代表監督・アルゼンチン戦を前に)

かみ合わせ分析

  • アルゼンチンの強み(個と保持)× オーストリアの急所(質の差):アルゼンチンがボールを握り、メッシ・ラウタロの個で決定機を作る公算が高い。主導権を握れれば、地力の差が出る。

  • オーストリアの強み(ハイプレス+速い切り替え)× アルゼンチンの急所(後方のつなぎ):オーストリアが前から奪ってショートカウンターを刺せれば、王者を慌てさせる場面も作れる。初戦3得点の攻撃力は侮れず、隙を見せれば失点もありうる。

  • 総じて:個の質で明確に上回るアルゼンチンが、初戦同様の堅守も生かして振り切ると見ます。2-0でアルゼンチンを本線に。ただしオーストリアのプレスがハマれば、競った展開になる可能性も残ります。

会場とコンディション

AT&Tスタジアム(ダラス/アーリントン)は、可動式屋根と空調を備えた会場です。屋外は6月で27〜32度に達しますが、屋根を閉じて空調を効かせれば、暑さの影響は抑えられます(FIFAが天然芝の日照確保のため屋根開放を求める方針もあり、扱いは直前まで要確認)。標高は約180メートルでプレーへの影響はほぼなく、コンディションはおおむね中立です。

もし今、笛が鳴ったら

立ち上がりからアルゼンチンがボールを支配し、オーストリアは前から奪いにいく——その構図で始まりそうです。メッシ・ラウタロの個が規律あるオーストリア守備を少しずつ揺さぶる一方、オーストリアもザビッツァーらの速い切り替えでカウンターを狙う。前半のどこかでアルゼンチンが個の質で先制し、初戦同様の堅守も生かして危なげなく試合を運ぶ——という展開を本線に見ています。

  • 予想スコア:2-0(アルゼンチン)

  • 予想得点者:メッシ、ラウタロ(アルゼンチン)

  • 注目ポイント:アルゼンチンがオーストリアのハイプレスを落ち着いていなせるか、メッシがどの時間帯に決定的な仕事をするか、オーストリアが王者の堅守をこじ開けられるか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

王者アルゼンチンと、規律のオーストリア。個の頂点メッシに対し、ラングニックがどんな「設計図」をぶつけるのか——スタイルの激突が最大の見どころです。メッシの一瞬のひらめきはもちろん、オーストリアがプレスで王者をどこまで苦しめるか、という視点で観ると、何倍も面白くなります。

フランス(3位)vs イラク(57位)

日本 6/23 6:00 / 現地 6/22 17:00・リンカーン・ファイナンシャル・フィールド(フィラデルフィア)

優勝候補フランスと、40年ぶりのワールドカップに沸くイラク。初戦でセネガルを3-1と退けたフランスは、ムバッペを中心に勝ち点6=突破をほぼ手中にしたい一戦です。対するイラクは、初戦でノルウェーに1-4と敗れ、ここで負ければ後がない状況。元オーストラリア代表監督グレアム・アーノルドのもと、「失うものは何もない」と世界の強豪に挑みます。

30秒でわかる構図

  • フランス:デシャン監督のもと、主将ムバッペ(#10)が初戦2発と絶好調。バルコラ(#12)・デンベレ(#7)・オリセ(#11)ら前線のタレントが層厚く、世界屈指の攻撃力を誇る。

  • イラク:グレアム・アーノルド監督(元オーストラリア代表監督)のもと、堅守速攻で挑む。アイメン・フセイン(#18)が初戦でノルウェーから一矢を報いた、数少ない攻撃の的。

  • 懸かるもの:フランスは勝てば突破をほぼ手中に。イラクは敗れれば突破がかなり厳しくなる、事実上の負けられない一戦です。

注目選手

【フランス】

  • #10 キリアン・ムバッペ(FW・主将/レアル・マドリード):世界最高峰のアタッカーにしてキャプテン。初戦セネガル戦で見事な2得点。圧倒的なスピードと決定力で、相手守備を切り裂く。

  • #12 ブラッドリー・バルコラ(FW/PSG):初戦は途中出場で好印象を残し、先発を狙う快速ウインガー。縦への突破とフィニッシュで、イラクの守備ブロックをこじ開ける。

  • #7 ウスマン・デンベレ(FW/PSG):両足を自在に操るドリブラー。左右どちらからも仕掛けられ、フランスの多彩な攻撃に厚みを加える。守護神は経験豊富な#16 マイニャン。

【イラク】

  • #18 アイメン・フセイン(FW/アル・カルマ):前線で体を張る長身ストライカー。初戦ノルウェー戦で得点した、イラクの数少ない決定力。少ない好機をいかに生かすかが鍵。

  • #14 ジダン・イクバル(MF/ユトレヒト):欧州(オランダ)でプレーする技巧派。中盤で起点を作り、堅守からの速攻にスイッチを入れる。

  • #12 ジャラル・ハッサン(GK・主将/アル・ザウラー):代表100キャップを誇るベテラン守護神でありキャプテン。フランスの猛攻を、どれだけ食い止められるかがイラクの生命線。

戦術と強み・急所

  • フランスの強み(個の質と層の厚さ):ムバッペを筆頭に、前線はどこからでも得点できる。引いた相手も、個の仕掛けとサイドからの崩しでこじ開ける手数がある。

  • フランスの急所(油断と立ち上がり):力の差がある相手に対し、入りが緩むと一発を浴びる可能性。初戦もセネガルに1点を返されており、集中を切らさないことが課題。

  • イラクの強み(堅守と球際の強さ):アーノルドのもとで規律を保ち、体を張って守る。アイメン・フセインのポストを起点にした速攻で、一瞬の隙を突きたい。アーノルドが植え付けた規律と一体感が、堅守のベースになっている。

  • イラクの急所(守備の総量):初戦はノルウェーに4失点。フランスの個の質に対し、ブロックを90分保つのは容易ではなく、複数失点のリスクがある。

各国のいま

【フランス】

  • デシャン監督のもと、初戦はセネガルを3-1と退けて好発進。ムバッペが2得点と、エースが結果で牽引しました。バルコラやデンベレら前線の選択肢も豊富で、優勝候補にふさわしい攻撃力。指揮官にとってこれが最後のW杯とされる中、勝ち点6で突破をほぼ確定させたい一戦です。ムバッペを軸に、デンベレやオリセも絡む多彩な攻撃は、引いて守る相手にとって大きな脅威。試合をどれだけ早い時間に動かせるかが、フランスのテーマになります。

【イラク】

  • グレアム・アーノルド監督のもと、40年ぶりの大舞台に立つイラク。初戦はノルウェーに1-4と力の差を見せつけられましたが、ここで終わるつもりはありません。元オーストラリア代表監督の指揮官は、強豪フランス相手にも「挑戦者」として腹をくくっています。40年ぶりの大舞台に立つこと自体が歴史であり、選手たちは中東のファンの大きな期待を背負ってピッチに立ちます。まずは堅守で失点を抑え、一瞬の好機にすべてを懸ける——それがイラクの描く理想図です。

「相手が誰だろうと、人間対人間だ。世界を驚かせるんだという強い気持ちと、自分にはやれるという自信を持って戦う。我々に失うものは何もない」
——グレアム・アーノルド(イラク代表監督・フランス戦に向けて)

かみ合わせ分析

  • フランスの強み(個の質)× イラクの急所(守備の総量):フランスが主導権を握り、ムバッペ・バルコラの個で決定機を量産する公算が高い。多彩な攻撃は、イラクの堅守をこじ開ける力がある。

  • イラクの強み(堅守+速攻)× フランスの急所(立ち上がりの集中):イラクが我慢して守り、アイメン・フセインの一発で見せ場を作れるか。フランスが油断すれば、競る時間帯もありうる。

  • 総じて:質の差は歴然で、フランスが多角的に崩して完封すると見ます。3-0でフランスを本線に。イラクは堅守をベースに、まずは失点を最小限に抑えたいところです。フランスとしては立ち上がりから集中して入り、なるべく早い時間帯に試合を動かしたいところです。

会場とコンディション

リンカーン・ファイナンシャル・フィールド(フィラデルフィア)は、開放型の会場です。6月のフィラデルフィアは22〜25度と、蒸し暑い日もありますが、極端な暑熱ではありません。現地17時というやや夕方寄りのキックオフで、コンディションはおおむね中立。両チームとも、力を素直に出せる条件です。

もし今、笛が鳴ったら

フランスがボールを支配し、イラクは全員で引いて守る——その構図で始まりそうです。ムバッペやバルコラの個が、イラクの堅いブロックを再三揺さぶる一方、イラクはアイメン・フセインを前線に残してカウンターの一瞬を狙う。フランスが前半のうちに先制して主導権を握り、多彩な攻撃で加点しながら危なげなく試合を進める——という展開を本線に見ています。

  • 予想スコア:3-0(フランス)

  • 予想得点者:ムバッペ、バルコラ、デンベレ(フランス)

  • 注目ポイント:フランスがイラクの堅守をどの時間帯にこじ開けるか、ムバッペがどんな違いを作るか、イラクが「失うものはない」挑戦でどこまで食らいつけるか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

優勝候補フランスが、その攻撃力をきちんと示せるか。それとも、イラクが歴史的な抵抗を見せるか。ムバッペのスピードと決定力は、それ自体が「観る価値」のあるもの。一方で、40年ぶりの大舞台に「失うものはない」と挑むイラクの気迫にも、ぜひ注目してください。実力で上回る側がその力を示す試合にも、必ずドラマはあります。

ノルウェー(30位)vs セネガル(16位)

日本 6/23 9:00 / 現地 6/22 20:00・メットライフ・スタジアム(ニューヨーク/NJ)

12日目屈指の好カードです。ハーランドを擁し初戦で4-1と快勝したノルウェーと、初戦でフランスに1-3と敗れ、後がなくなったセネガル。FIFAランクはセネガルが16位とノルウェー(30位)を上回り、地力は拮抗。ハーランドの破壊力と、マネ・サール・ジャクソンの快足アタックがぶつかる、見ごたえ十分の一戦です。

30秒でわかる構図

  • ノルウェー:ソルバッケン監督のもと、ハーランド(#9)が初戦2発と絶好調。主将ウーデゴール(#10)が司令塔を務め、長身を生かした強さと創造性を併せ持つ。28年ぶりのW杯。

  • セネガル:パペ・ティアウ監督のもと、マネ(#10)・I.サール(#18)・N.ジャクソン(#11)の快足アタックが武器。2022年アフリカ王者の地力は本物だが、初戦黒星で後がない。

  • 懸かるもの:勝った方が突破へ大きく前進。セネガルは敗れれば突破がかなり苦しくなる、事実上の負けられない一戦です。

注目選手

【ノルウェー】

  • #9 エルリング・ハーランド(FW/マンチェスター・シティ):世界最高峰のストライカー。予選だけで16得点、初戦でも2発と止まらない。圧倒的な得点力と高さで、セネガル守備の最大の脅威になる。

  • #10 マルティン・ウーデゴール(MF・主将/アーセナル):創造の中枢にしてキャプテン。プレミアで磨いた展開力とラストパスで、ハーランドに決定機を供給する。

  • #7 アレクサンデル・ソールロート(FW/アトレティコ・マドリード):ハーランドと並ぶ長身FW。高さとパワーで前線に厚みを加え、セットプレーでも怖い存在。#4 オスティガードは初戦で得点した守備の柱。

【セネガル】

  • #10 サディオ・マネ(FW/アル・ナスル):経験と決定力を備えたエース。スピードと勝負強さは健在で、崖っぷちのセネガルを牽引する精神的支柱。

  • #11 ニコラス・ジャクソン(FW/バイエルン・ミュンヘン=ローン):縦への推進力と決定力を備えた快速ストライカー。裏への抜け出しで、ノルウェー守備の背後を突く。

  • #18 イスマイラ・サル(FW/クリスタル・パレス):スピードとドリブルが武器のアタッカー。マネ・ジャクソンと組む前線の快足トリオは、ノルウェーの最終ラインに脅威を与える。主将は#3 クリバリ。

戦術と強み・急所

  • ノルウェーの強み(ハーランド+高さ+創造性):ハーランドという絶対的な得点源に、ウーデゴールの創造性が加わる。長身を生かしたセットプレーや空中戦も武器で、攻撃の形が多彩。前線で起点を作れるソールロートの存在も、相手の的を絞らせない。

  • ノルウェーの急所(快足への対応):セネガルのスピードある前線に、最終ラインの裏を狙われると危険。守備の重心が前がかりになった時の背後が泣き所になりうる。

  • セネガルの強み(快足アタックと地力):マネ・サール・ジャクソンの推進力は、このグループでも随一。2022年アフリカ王者としての地力と、崖っぷちで見せる集中力は侮れない。

  • セネガルの急所(フィニッシュと守備のバランス):初戦フランスには3失点。攻撃に出るほど背後が空き、ハーランドの一撃を浴びるリスクがある。決定機を確実に決め切れるかも課題。

各国のいま

【ノルウェー】

  • ソルバッケン監督のもと、初戦はイラクを4-1で退けて好発進しました。実はこの勝利、1998年にブラジルを破って以来、28年ぶりとなるW杯での白星でした。ハーランドが2得点と絶好調で、ウーデゴールも司令塔として君臨。攻撃の形が整い、勢いに乗っています。ハーランドは、自分たちの強みをこう表現しています。

「我々はとにかく長身のチームだ。互いをよく生かし合える、強いチーム。その上で、何かを生み出してゴールを決めるための質も持っている。選手と創造性ゆえに、観ていて楽しいチームだと思う」
——エルリング・ハーランド(ノルウェー代表・自軍の強みについて。セネガルとの上位対決を前に)

【セネガル】

  • パペ・ティアウ監督のもと、初戦はフランスに1-3と敗れ、いきなり後がない状況に追い込まれました。とはいえ、マネ・サール・ジャクソンら前線のタレントは強力で、2022年アフリカ王者の地力は健在。ここで勝って、突破争いに踏みとどまりたい一戦です。パペ・ティアウ監督は前線のスピードを最大限に生かし、ノルウェーの最終ラインを背走させたいところ。作った決定機を確実に仕留め切れるかが、結果を大きく左右します。

かみ合わせ分析

  • ノルウェーの強み(ハーランド+創造性)× セネガルの急所(守備のバランス):ノルウェーがハーランドにボールを集め、ウーデゴールの創造性から決定機を作る。勝利が必要で前に出るセネガルの背後は、格好の標的になりうる。

  • セネガルの強み(快足アタック)× ノルウェーの急所(裏のスペース):セネガルの前線が、ノルウェー最終ラインの裏を突けば、得点は十分に見込める。地力は拮抗しており、撃ち合いになる可能性もある。

  • 総じて:地力は拮抗するものの、ハーランドの絶好調とウーデゴールの質を重く見て、2-1でノルウェーが競り勝つと予想。ただしセネガルの快足アタックは脅威で、1点は計算に入れるべきです。地力は拮抗しており、立ち上がりの主導権争いが、流れを大きく左右しそうです。

会場とコンディション

メットライフ・スタジアム(ニューヨーク/ニュージャージー)は、開放型の会場です。6月のこの地域は27〜30度で湿度も中〜高と、やや蒸し暑い条件になります。ただし現地20時という夜のキックオフのため、日中のピークは外れます。運動量の多い両チームにとって、後半の体力配分が一つの変数になりそうです。

もし今、笛が鳴ったら

互いに攻撃力のある両者が、立ち上がりから主導権を奪い合う——そんな展開になりそうです。ノルウェーはウーデゴールの配球からハーランドにボールを集め、セネガルはマネ・サール・ジャクソンの快足で背後を狙う。一進一退の中で、絶好調のハーランドが個の質で違いを作り、セネガルも快足アタックから一矢を報いるが、最後はノルウェーが競った90分を制す——という展開を本線に見ています。

  • 予想スコア:2-1(ノルウェー)

  • 予想得点者:ハーランド、ウーデゴール(ノルウェー)、N.ジャクソン(セネガル)

  • 注目ポイント:ハーランドがセネガルの守備をこじ開けられるか、後がないセネガルの快足トリオがノルウェーの背後を突けるか、立ち上がりの主導権をどちらが握るか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

ハーランドの破壊力と、セネガルの快足アタック——12日目で最も拮抗した好カードです。世界最高峰のストライカーが止まるのか走るのか、それとも2022年アフリカ王者が意地の反撃を見せるのか。崖っぷちのセネガルがどんな入りを見せるか、立ち上がりから目が離せません。

ヨルダン(64位)vs アルジェリア(28位)

日本 6/23 12:00 / 現地 6/22 20:00・リーバイス・スタジアム(サンタクララ)

ともに初戦を落とし、後がなくなった者同士の一戦です。アジアカップ準優勝の実績を持つ史上初出場のヨルダンと、マフレズを擁する個の質で勝るアルジェリア。どちらも敗れれば突破がかなり厳しくなるだけに、負けられない者同士の気迫がぶつかります。「ヨルダンのメッシ」アル・タマリが、アルジェリアの個に立ち向かいます。

30秒でわかる構図

  • ヨルダン:セラミ監督のもと、「ヨルダンのメッシ」アル・タマリ(#10)が創造の核。オルワン(#9)が前線で得点を狙う。堅守速攻が身上だが、初戦は3失点と守備に課題を残した。

  • アルジェリア:ペトコビッチ監督のもと、主将マフレズ(#7)が依然として脅威。好調のアモウラ(#18)、マザ(#22)・シャイビ(#10)の創造性と、個の質でヨルダンを上回る。

  • 懸かるもの:敗者同士の決戦。負ければ突破はかなり苦しくなる。生き残りをかけた、負けられない一戦。

注目選手

【ヨルダン】

  • #10 ムーサ・アル・タマリ(FW/スタッド・レンヌ):「ヨルダンのメッシ」と呼ばれる看板選手。フランスのリーグでプレーするドリブラーで、仕掛けとラストパスでチャンスを生み出す、攻撃の生命線。

  • #9 アリ・オルワン(FW/アル・サイリヤ):現役で代表最多級の得点を誇るストライカー。初戦オーストリア戦でも得点しており、アル・タマリが作る好機を仕留める役割を担う。

  • #23 イフサン・ハダド(DF・主将/アル・フセイン):守備を統率するキャプテン。初戦で3失点した守備を、いかに立て直せるかがヨルダンの生命線になる。

【アルジェリア】

  • #7 リヤド・マフレズ(FW・主将/アル・アハリ):35歳の絶対的主将。代表113キャップ・38得点を誇る。経験と技術で、ここぞの場面で違いを作れる、アルジェリアの象徴的存在。

  • #18 モハメド・アモウラ(FW/VfLヴォルフスブルク):近年最も勢いのあるアタッカー。スピードと決定力で、ヨルダン守備の背後を突く、アルジェリアの主たる得点源。

  • #22 イブラヒム・マザ(MF/バイエル・レバークーゼン):欧州トップクラブで台頭する若き創造性。中盤から好機を演出し、マフレズ・アモウラに良いボールを供給する。

戦術と強み・急所

  • アルジェリアの強み(個の質):マフレズ・アモウラ・マザら、個のレベルはヨルダンを上回る。中盤の創造性から前線の決定力につなげる形があり、攻撃の手数が多い。

  • アルジェリアの急所(堅守を崩す効率と勝負弱さ):引いて守る相手をこじ開けるのに時間がかかると、焦りも生まれる。負けられないプレッシャーをどう御するかも問われる。

  • ヨルダンの強み(堅守速攻とアル・タマリ):本来はアジアカップ準優勝の堅守速攻が身上。アル・タマリの仕掛けと、オルワンの決定力で、一瞬の好機を仕留めたい。アジアの舞台で鍛えた組織的な守備は、はまれば強豪をも苦しめる粘りがある。

  • ヨルダンの急所(守備の立て直し):初戦オーストリアに3失点。アルジェリアの個の質に対し、守備を90分保てるかが最大の課題になる。

各国のいま

【ヨルダン】

  • セラミ監督のもと、史上初のW杯に挑むヨルダン。初戦はオーストリアに1-3と敗れ、いきなり崖っぷちに立たされました。それでも、アジアカップ準優勝の堅守速攻は健在。看板のアル・タマリは、アルジェリア戦へ強い言葉で決意を示しています。

「約束する。このアルジェリア戦で、"特別なもの"をお見せする」
——ムーサ・アル・タマリ(ヨルダン代表・アルジェリア戦に向けて、相手の自信に応えて)

【アルジェリア】

  • ペトコビッチ監督のもと、初戦はアルゼンチンに0-3と完敗。王者相手とはいえ、攻撃の形を作れずに終わりました。主将マフレズを中心に、アモウラやマザら個の質は高く、ここで勝って立て直したいところ。アイサ・マンディら経験ある守備陣に、マフレズ・アモウラの攻撃力を加え、総合力ではヨルダンを上回ります。あとは、引いて固める相手をいかに早くこじ開けるか——敗れれば突破がかなり厳しくなるだけに、負けられない一戦です。

かみ合わせ分析

  • アルジェリアの強み(個)× ヨルダンの急所(守備の立て直し):アルジェリアが主導権を握り、アモウラやマフレズの個で決定機を作る公算が高い。初戦3失点のヨルダン守備は、こじ開けられるリスクがある。

  • ヨルダンの強み(堅守速攻+アル・タマリ)× アルジェリアの急所(崩しの効率):ヨルダンが我慢して守り、アル・タマリ・オルワンの速攻で一矢を報いる展開は十分にあり得る。アルジェリアが焦れば、競った試合に。

  • 総じて:個の質で上回るアルジェリアが振り切ると見て、2-1でアルジェリア(ヨルダンから見て1-2)を本線に。ただし、ヨルダンのアル・タマリは違いを作れる選手で、1点は計算に入れるべきです。アルジェリアが先に決めれば楽になりますが、先にヨルダンに決められると、展開は一気に難しくなります。

会場とコンディション

リーバイス・スタジアム(サンタクララ)は、開放型の会場です。6月のこの地域は18〜20度・湿度も低めと、今節の4会場で最も涼しく、選手にとって快適な環境です。暑熱の心配がないぶん、運動量とプレーの質がそのまま出やすい、フェアなコンディションになります。

もし今、笛が鳴ったら

後のない両者が、堅さと意地をぶつけ合う展開になりそうです。アルジェリアがマフレズ・アモウラの個でボールを握って攻め込み、ヨルダンはアル・タマリの仕掛けとオルワンの決定力でカウンターを狙う。アルジェリアが個の質で先に試合を動かすが、ヨルダンもアル・タマリを起点に一矢を報いる。最後はアルジェリアが地力で振り切る——という展開を本線に見ています。

  • 予想スコア:1-2(アルジェリア)

  • 予想得点者:オルワン(ヨルダン)、アモウラ、マフレズ(アルジェリア)

  • 注目ポイント:アルジェリアの個がヨルダンの堅守をこじ開けられるか、「特別なもの」を予告したアル・タマリが有言実行となるか、先に失点した側がどう立て直すか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

負ければ一気に苦しくなる——後のない者同士の、気迫がぶつかる一戦です。「ヨルダンのメッシ」アル・タマリの仕掛けと、35歳の主将マフレズの意地。どちらも生き残りをかけて全力でぶつかるからこそ、終盤までもつれる熱い展開が期待できます。アル・タマリの「特別なもの」という予告が、本当に実現するのか——その答えにも注目です。史上初出場のヨルダンにとっては、ここでの勝利が国の歴史に刻まれる一歩。アルジェリアにとっては、個の力で意地を示す舞台。どちらの物語が前に進むのか、最後まで見届けてください。

最後に

12日目は、グループIとグループJという、ともに「2勝2敗」で割れた2グループが、突破争いを本格化させる一日です。王者アルゼンチンとラングニックのオーストリアの勝者対決、ムバッペのフランスとハーランドのノルウェーという強豪の戦い、そして後のないセネガル・イラク・ヨルダン・アルジェリアの意地。スターの輝きと、崖っぷちの気迫が同居する、見どころの多い一日になりそうです。

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