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FIFAワールドカップ2026 8日目の見どころ【日本時間・6月19日】チェコvs南アフリカ/スイスvsボスニア・ヘルツェゴビナ/カナダvsカタール/メキシコvs韓国

ワールドカップ8日目(日本時間6月19日)は、グループAとBの8カ国が、それぞれ2試合目を迎える日です。第2節は、初戦の結果がそのまま物語になります。グループAでは、ともに白星スタートを切ったメキシコと韓国が「勝者対決」で首位を争い、初戦で敗れたチェコと南アフリカが「負けられない者同士」でぶつかります。グループBは、4チームすべてが勝ち点1で並んだ大混戦——スイス、ボスニア、カナダ、カタールが、抜け出しをかけて勝ち点3を取りにいきます。初戦の高揚や悔しさを抱えたまま、もう次の90分がやってくる。それが、過密な大会の第2節です。

※選手名の前に付く「#7」などは、すべて背番号です。


この日の試合(日本時間/現地時間)

  • チェコ(43位)vs 南アフリカ(61位)|日本 6/19(金)1:00 / 現地 6/18(木)12:00 |メルセデス・ベンツ・スタジアム(アトランタ)|グループA

  • スイス(19位)vs ボスニア・ヘルツェゴビナ(63位)|日本 6/19(金)4:00 / 現地 6/18(木)12:00 |SoFiスタジアム(ロサンゼルス/イングルウッド)|グループB

  • カナダ(31位)vs カタール(56位)|日本 6/19(金)7:00 / 現地 6/18(木)15:00 |BCプレイス(バンクーバー)|グループB

  • メキシコ(13位)vs 韓国(22位)|日本 6/19(金)10:00 / 現地 6/18(木)19:00 |エスタディオ・アクロン(グアダラハラ)|グループA

(カッコ内はFIFA公式ランキング・2026年6月11日版)

チェコ(43位)vs 南アフリカ(61位)

日本 6/19 1:00 / 現地 6/18 12:00・メルセデス・ベンツ・スタジアム(アトランタ)

初戦で敗れた者同士の、早くも後がない一戦。20年ぶりにワールドカップへ戻ってきたチェコは、開幕戦で韓国に逆転負け。一方の南アフリカは、メキシコとの開幕戦で2人が退場となる苦い船出を強いられました。この直接対決は、両者にとって決勝トーナメント進出の望みをつなぐために、絶対に落とせない90分です。チェコにはパトリク・シックという確かな得点源があり、南アフリカは中心選手2人を出場停止で欠く——条件はチェコにやや傾きますが、組織で粘る南アフリカも簡単には引き下がりません。

30秒でわかる構図

  • チェコ:コウベク監督のもと、シック(#10)を前線の的に、スーチェク(#22)やプロボト(#17)が中盤から押し上げる。クレイチ(#7・主将)が最終ラインを統率。20年ぶりの大舞台で、初戦の悔しさを晴らしたい。

  • 南アフリカ:ブルース監督のもと、組織的な守備をベースに、フォスター(#9)の決定力とモフォケン(#10)らの推進力で勝負。ただし、創造性の核ズワネ(#11)と中盤のシトール(#13)を出場停止で欠くのは痛い。

  • 懸かるもの:両者ともに、ここで負ければ後がなくなる。引き分けでも状況は苦しい。勝ち点3を取りにいく姿勢が、そのまま試合の主導権を左右する。

注目選手

【チェコ】

  • #10 パトリク・シック(FW/バイヤー・レバークーゼン(ドイツ)):チェコ攻撃の生命線。ブンデスリーガで二桁ゴールを重ねる、ペナルティエリア内の決定力が武器のストライカー。彼が一瞬の隙を突けるかどうかが、チェコの勝敗を大きく左右する。

  • #22 トマーシュ・スーチェク(MF/ウェストハム(イングランド)):プレミアリーグで長く主力を張る、上下動を厭わないボックス・トゥ・ボックス。中盤の守備で効き、セットプレーでは高さを生かして得点にも絡む。

  • #9 アダム・フロジェク(FW/TSGホッフェンハイム(ドイツ)):スピードと裏への抜け出しが持ち味のアタッカー。シックと2トップ、あるいは2列目から、南アフリカの守備の背後を狙う役割を担う。

【南アフリカ】

  • #9 ライル・フォスター(FW/バーンリー(イングランド)):欧州でプレーする、南アフリカ随一の得点力を持つストライカー。中心選手を欠くこの試合では、彼が前線で起点を作り、自ら仕留める働きが不可欠になる。

  • #4 テボホ・モコエナ(MF/マメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)):中盤の心臓。展開力と球際の強さを兼ね備え、ズワネ不在の中で攻守をつなぐ重責を担う。彼が試合を落ち着かせられるかが鍵。

  • #10 レレボヒレ・モフォケン(FW/オーランド・パイレーツ(南アフリカ)):国内の強豪で活躍する若きアタッカー。仕掛けの推進力で、ズワネを欠いた攻撃に違いをもたらせるか注目される。

  • ※攻撃の核テンバ・ズワネ(#11)と中盤のスフェペロ・シトール(#13)は、開幕戦の退場により出場停止。

戦術と強み・急所

【チェコ】

  • 攻めの特徴:スーチェクやプロボトが中盤で押し上げ、シックを起点に前進。クレイチら高さのある選手が多く、セットプレーは有力な得点源になる。初戦の反省から、より攻撃的に入る可能性が高い。

  • 急所:初戦では決定機を作りながら、ミスから失点して逆転を許した。先制しても守り切れない不安定さが、この試合でも顔を出すと苦しくなる。

【南アフリカ】

  • 攻めの特徴:自陣で我慢して守り、フォスターやモフォケンの個へ速く展開する。守備の組織は本来の持ち味で、強豪を苦しめる力はある。

  • 急所:創造性のズワネと中盤のシトールを同時に欠き、引いた相手を自ら崩す手立てが一枚足りない。守備に追われる時間が増えれば、得点の糸口は遠のく。

各国のいま

【チェコ】

  • コウベク監督のもと、20年ぶりの本大会に臨むチェコは、初戦の韓国戦でチャンスを作りながらも、ミスを突かれて逆転負けを喫しました。指揮官は「決定機を決め切れなかった」ことを反省点に挙げており、南アフリカ戦では、より攻撃的な姿勢で勝ち点3を狙うと見られます。シックという得点源を擁し、勝機は十分にある一戦です。

【南アフリカ】

  • ブルース監督のもと、メキシコとの開幕戦は2人が退場する難しい展開となり、0-2で敗れました。攻撃の核ズワネと中盤のシトールを出場停止で欠く痛手はありますが、ブルース監督は立て直しに自信を見せています。守備の組織は本物で、勝ち点を取りにいく覚悟は十分。苦境のなかでどんな試合を見せるかが問われます。

「レフェリーの判断だから、我々も受け入れるしかない。ただ、あれをレッドにするのは厳しすぎたと思う。回復まで7日ある。彼らはプロだから、問題はないはずだ。きっと大丈夫だ」
——ユーゴ・ブルース(南アフリカ代表監督・開幕戦の退場とチームの立て直しについて)

かみ合わせ分析

  • チェコの強み(シックの決定力+セットプレーの高さ)× 南アフリカの急所(ズワネ不在の崩しの目減り):チェコが主導権を握り、シックやセットプレーから決定機を作る公算が高い。先制できれば、試合を運びやすくなる。

  • 南アフリカの強み(守備の組織+フォスターの個)× チェコの急所(リードを守り切れない不安定さ):南アフリカが我慢して守り、フォスターのカウンターやセットプレーを一本沈められれば、十分に勝機は出てくる。

  • 総じて:中心選手2人を欠く南アフリカに対し、シックという軸を持つチェコがやや優位と見ます。締まった展開を予想しつつ、2-1でチェコを本線に。ただし南アフリカの守備は堅く、ロースコアの接戦になる可能性も十分にあります。

会場とコンディション

メルセデス・ベンツ・スタジアム(アトランタ)は開閉式屋根を備えたドーム型の施設で、空調が効いています。現地6月のアトランタは蒸し暑いものの、屋根を閉じれば快適な環境でプレー可能。気候のハンデが小さいぶん、純粋に力と戦術、そして「勝ち点を取りにいく気持ちの強さ」が結果に出やすい一戦になります。

もし今、笛が鳴ったら

立ち上がりから、チェコがボールを持ち、南アフリカは自陣にブロックを築いて対抗する——その構図で始まりそうです。チェコはスーチェクの押し上げとシックの動き出しで前進し、セットプレーのチャンスを重ねる。南アフリカはモコエナを中心に粘り強く跳ね返しますが、前半のどこか、あるいは後半立ち上がりに、チェコがシックの決定力かセットプレーから先制。終盤、南アフリカが前に出てフォスターのカウンターで一矢報いるものの、チェコがもう1点を加えて振り切る——という流れを本線に見ています。

  • 予想スコア:2-1(チェコ)

  • 予想得点者:シック、フロジェク(チェコ)、フォスター(南アフリカ)

  • 注目ポイント:チェコがシックの決定力で主導権を握れるか、南アフリカが2人を欠いた穴をどう埋めるか、フォスターのカウンターが何度脅威になるか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

この試合は、両国にとって「負けられない」という言葉がそのまま当てはまる90分です。20年ぶりに大舞台へ戻ってきたチェコは、初戦の悔しさを晴らし、悲願の決勝トーナメントへ望みをつなぎたい。一方の南アフリカは、退場という想定外の出来事を乗り越え、中心選手2人を欠きながらも前を向かなければなりません。ブルース監督の「きっと大丈夫だ」という言葉に、その覚悟がにじみます。逆境のなかで、フォスターを軸にした南アフリカがどんな戦いを見せるのか。シックを擁するチェコが、今度こそ勝ち切れるのか。痛みを抱えた者同士の、本気のぶつかり合いです。

スイス(19位)vs ボスニア・ヘルツェゴビナ(63位)

日本 6/19 4:00 / 現地 6/18 12:00・SoFiスタジアム(ロサンゼルス/イングルウッド)

格上の意地と、40歳のレジェンドの夢。世界19位のスイスは、開幕戦でカタール相手に終盤の同点を許し、勝ち点2を取りこぼすほろ苦いスタートとなりました。突破を確実にするために、この一戦は落とせません。対するボスニア・ヘルツェゴビナは、40歳になってなお現役を続けるエディン・ジェコを主将に、初戦でカナダと引き分けた勢いをぶつけます。イタリアをプレーオフで破って本大会へたどり着いた、勝負強さを秘めたチーム。スイスが順当に力を示すのか、それともジェコの一発が試合をひっくり返すのか——。

30秒でわかる構図

  • スイス:ヤキン監督のもと、4-2-3-1を基本に、シャカ(#10・主将)とフロイラー(#8)が中盤を統率。前線はエンボロ(#7)が引っ張り、ンドイェ(#11)やヴァルガス(#17)のスピードが武器。個の質はグループ随一。

  • ボスニア・ヘルツェゴビナ:バルバレス監督のもと、ジェコ(#11・主将)を最前線の的に、デミロヴィッチ(#10)や若きバイラクタレヴィッチ(#20)が脇を固める。コラシナツ(#5)絡みのセットプレーは確かな得点源。

  • 懸かるもの:勝ち点1で並ぶグループB。スイスは取りこぼしを取り返し、突破を手繰り寄せたい。ボスニアは格上を倒し、一気に主導権を握りたい。

注目選手

【スイス】

  • #7 ブレール・エンボロ(FW/スタッド・レンヌ(フランス)):スイス攻撃の中心。体の強さとゴール前の落ち着きを兼ね備え、開幕戦でも得点を挙げた。彼が前線で起点を作り、仕留められるかが、スイスの攻撃の生命線になる。

  • #10 グラニト・ジャカ(MF・主将/サンダーランド(イングランド)):豊富な経験を持つ、スイスの心臓。中盤で試合のテンポをコントロールし、正確な配球とリーダーシップでチームを動かす。彼の出来が、試合の流れを左右する。

  • #11 ダン・ンドイェ(FW/ノッティンガム・フォレスト(イングランド)):縦への鋭いスピードとドリブルが武器のウインガー。ボスニアの守備の背後を、一瞬の加速で突ける。終盤、相手の運動量が落ちた時間帯にこそ怖い存在。

【ボスニア・ヘルツェゴビナ】

  • #11 エディン・ジェコ(FW・主将/シャルケ04(ドイツ)):40歳にして、なおボスニアの最前線に立つレジェンド。ポストプレーと決定力は健在で、予選でも結果を残した。彼の一発で試合を決める力は、いまも色あせていない。

  • #10 エルメディン・デミロヴィッチ(FW/VfBシュトゥットガルト(ドイツ)):ブンデスリーガで活躍する、力強さと決定力を備えたアタッカー。ジェコと2トップを組み、前線で起点と仕留め役の両方をこなせる。

  • #20 エスミル・バイラクタレヴィッチ(FW/PSVアイントホーフェン(オランダ)):21歳の若き才能。イタリアとのプレーオフ決勝でPKを決め、本大会出場を手繰り寄せた立役者。勢いと推進力で、スイスの守備にズレを作れるか注目される。

戦術と強み・急所

【スイス】

  • 攻めの特徴:シャカとフロイラーが中盤を支配し、エンボロを軸にンドイェ・ヴァルガスの両翼が幅をとる。アカンジ(#5)ら最終ラインも安定し、ボール保持で試合を支配する。

  • 急所:初戦のように、引いて守る相手を崩しきれずに時間が経つと、終盤に思わぬ失点を喫するリスクがある。打ち合いになると、堅さに欠ける一面も。

【ボスニア・ヘルツェゴビナ】

  • 攻めの特徴:ジェコを的にした縦への速い攻撃と、コラシナツ絡みのセットプレーが軸。守ってから一気に、というプランで強豪に挑む。

  • 急所:守備に追われる時間が長くなると、ジェコ1人が前線で孤立しがち。最終ラインがスイスの両翼のスピードに振り回されると、失点が重なる恐れがある。

各国のいま

【スイス】

  • ヤキン監督のもと、コベル、アカンジ、シャカ、エンボロと、欧州のトップリーグで主力を張る選手が揃う充実の陣容です。ただ、開幕戦ではカタール相手に終盤の同点を許し、勝ち切れなかった反省が残ります。格上として、ここは確実に勝ち点3を取りにいきたいところ。地力は十分で、あとはそれを結果に変えられるかが問われます。

【ボスニア・ヘルツェゴビナ】

  • バルバレス監督のもと、ジェコという精神的支柱を中心に、若手とベテランが融合したチームで臨みます。イタリアをプレーオフで破って本大会へたどり着いた勝負強さは本物。初戦でカナダと引き分け、勝ち点1を得た勢いそのままに、格上スイスへ挑みます。「何か大きなことを成し遂げたい」——そのための、重要な一戦です。

「スイスには素晴らしい選手が揃い、経験も豊富だ。だが我々は自分たちと自分たちの力を信じている。良いチームだし、何か大きなことを成し遂げたい」
——エディン・ジェコ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表主将)

かみ合わせ分析

  • スイスの強み(中盤の支配+両翼のスピード)× ボスニアの急所(守備に追われる時間の長さ):時間とともにスイスがスペースを見つけ、エンボロやンドイェの決定機が増える公算が高い。先制できれば、試合を運びやすい。

  • ボスニアの強み(ジェコ+セットプレー)× スイスの急所(打ち合いでの脆さ・終盤の失点):ボスニアが守ってジェコの一発、あるいはコラシナツのセットプレーを決められれば、波乱の目は十分にある。スイスが初戦のように終盤に隙を見せれば、なおさら。

  • 総じて:個の質と地力でスイスが優位。2-1でスイスを本線にしますが、ジェコという「一発で試合を決められる選手」がいる以上、ボスニアの1点は計算に入れておくべきです。スイスが取りこぼしを繰り返さず、しっかり勝ち切れるかが焦点になります。

会場とコンディション

SoFiスタジアム(ロサンゼルス/イングルウッド)は、屋根付きで空調を備えた最新鋭の施設です。現地6月のロサンゼルス周辺は乾燥して過ごしやすく、屋内環境も相まって、暑熱の心配はほぼありません。両チームとも欧州組が主体で、コンディション面の差は小さい一戦。気候を言い訳にできないぶん、力と勝負強さがそのまま出やすい90分になります。

もし今、笛が鳴ったら

立ち上がりからスイスがボールを支配し、ボスニアはジェコを残して自陣にブロックを敷く——その構図で始まりそうです。スイスはシャカの配球とンドイェの仕掛けでサイドを破ろうとしますが、ボスニアはコラシナツらを中心に粘り強く跳ね返す。前半は締まった展開が続き、後半、スイスがエンボロの決定力かセットプレーで先制。ボスニアはジェコへの供給を増やして反撃し、セットプレーかカウンターから同点に追いつく場面も。しかし、スイスが個の質で押し返してもう1点を加える——という流れを本線に見ています。ジェコのワンプレーが、試合の様相を変える鍵になりそうです。

  • 予想スコア:2-1(スイス)

  • 予想得点者:エンボロ、ヴァルガス(スイス)、ジェコ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

  • 注目ポイント:スイスが取りこぼしを繰り返さず勝ち切れるか、ジェコが一発を沈められるか、スイスが終盤に隙を見せないか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

この試合の主役の一人は、間違いなく40歳のエディン・ジェコです。「いつか終わりは来る」と語りながら、それでもピッチに立ち続け、母国を背負って最前線で体を張る。その姿は、それだけで胸を打ちます。対するスイスは、シャカやエンボロを中心に、優勝候補に次ぐ実力を持つ実力国。開幕戦の取りこぼしを取り返し、突破へ向けて立て直せるかが問われます。格上の意地と、レジェンドの最後の輝き——その交差を、ぜひ見届けてください。

カナダ(31位)vs カタール(56位)

日本 6/19 7:00 / 現地 6/18 15:00・BCプレイス(バンクーバー)

開催国の一角、カナダのホームゲーム。世界31位のカナダは、初戦でボスニアと引き分け、勝ち点1からのスタートとなりました。自国開催で迎える2試合目は、バンクーバーの大観衆を味方に、突破へ向けて確実に勝ち点3を取りたい一戦です。対するカタールは、2022年大会の開催国。開幕戦ではスイス相手に終盤の同点ゴールをもぎ取り、勝ち点1を得る粘りを見せました。ランキングではカナダが上位ですが、組織的に守るカタールを、ホームのカナダがどうこじ開けるか——。

30秒でわかる構図

  • カナダ:マーシュ監督のもと、前から奪うハイプレスと、ジョナサン・デイヴィッド(#10)の得点力が武器。ホームの後押しを受け、主導権を握りにいく。主将デイヴィス(#19)の状態は焦点。

  • カタール:ロペテギ監督のもと、自陣を固める堅守と、アフィフ(#11)らの個のカウンターが持ち味。アジア王者として、北中米の地でも組織で粘る。

  • 懸かるもの:勝ち点1で並ぶグループB。ホームのカナダは突破へ大きな一歩を踏み出したい。カタールは2試合連続のドロー以上を狙い、勝機をうかがう。

注目選手

【カナダ】

  • #10 ジョナサン・デイヴィッド(FW/ユヴェントス(イタリア)):カナダ攻撃の中心。冷静なフィニッシュと駆け引きで、少ないチャンスを得点に変えられる。名門ユヴェントスへ渡った実力者が、ホームで結果を求められる。

  • #9 サイル・ラリン(FW/マジョルカ(スペイン)):カナダ代表の歴史的な得点源。初戦では途中出場から貴重な同点ゴールを決めた。高さと決定力を備え、攻撃に厚みをもたらす。

  • #17 タジョン・ブキャナン(FW/ビジャレアル(スペイン)):スピードとドリブルで仕掛けるアタッカー。サイドからの推進力で、カタールの堅い守備にズレを作る役割を担う。

  • ※主将アルフォンソ・デイヴィス(#19・バイエルン)は負傷明けで、この試合の先発は微妙と見られています。左サイドはラリア(#22)の起用が有力視されます。

【カタール】

  • #11 アクラム・アフィフ(FW/アル・サッド(カタール)):カタール攻撃の核。技術とドリブルで違いを作れる、アジア最優秀選手にも選ばれた実力者。カウンターの先頭に立ち、少ない好機を仕留める。

  • #19 アルモエズ・アリ(FW/アル・ドゥハイル(カタール)):アジアカップで得点を量産した、ペナルティエリア内の嗅覚に優れたストライカー。アフィフとの連係で、カナダのゴールに迫る。

  • #10 ハッサン・アル・ハイドス(FW・主将/アル・サッド(カタール)):豊富な経験を持つベテランの主将。前線で起点となり、若い選手をまとめる精神的支柱として、組織を支える。

戦術と強み・急所

【カナダ】

  • 攻めの特徴:マーシュ監督仕込みの前からのプレスでボールを奪い、ジョナサン・デイヴィッドやラリン、ブキャナンの個で一気に仕留める。ホームの後押しを受けた運動量が武器。

  • 急所:初戦ではビハインドから追いついた一方で、勝ち越し切れなかった。ホームで主導権を握る時間が長くなっても、最終局面の質を欠いて攻めあぐねると、焦って前がかりになった背後をアフィフのカウンターに突かれるリスクがある。デイヴィス不在なら左サイドの迫力は一段下がる。

【カタール】

  • 攻めの特徴:自陣で我慢して守り、奪ったらアフィフやアルモエズ・アリのスピードで一気に。セットプレーも数少ない得点機会として大切にする。守備の集中を90分保つことが生命線。

  • 急所:ホームの圧力を受け続ける守備の負担。一度ブロックを破られると、連続失点につながる恐れがある。自ら主導権を握って崩す力は乏しい。

各国のいま

【カナダ】

  • マーシュ監督のもと、ジョナサン・デイヴィッドやデイヴィスら欧州組を中心に、自国開催のワールドカップに臨みます。初戦のボスニア戦は引き分けに終わり、ホームでの2試合目は「勝たなければならない」一戦。指揮官は自国開催の重圧をむしろ歓迎しており、その姿勢がチームにも浸透しています。デイヴィスの状態は気がかりですが、層の厚さで補いたいところです。

【カタール】

  • ロペテギ監督のもと、国内リーグ中心の構成ながら、アフィフという違いを作れる選手を擁します。開幕戦ではスイス相手に終盤の同点ゴールをもぎ取り、初の勝ち点を手にする粘りを見せました。アウェーの地で、組織的な守備をどこまで保てるか。「もう1つ上」を狙う、現実的なプランで臨みます。

「満員のスタジアムでプレッシャーがかかり、誰もが『お前はバカだ』と思っている——そんな状況でベンチに座るのが大好きなんだ。それこそが私の好きなものだ」
——ジェシー・マーシュ(カナダ代表監督・自国開催の重圧について)

かみ合わせ分析

  • カナダの強み(ハイプレス+デイヴィッドの決定力+ホームの後押し)× カタールの急所(受け続ける守備の負担):カナダが主導権を握り、前線の個とセットプレーで決定機を作る公算が高い。大観衆の後押しも、終盤に効いてくる。

  • カタールの強み(堅守+アフィフのカウンター)× カナダの急所(前がかりになった背後):カタールが我慢して守り、カナダが攻めあぐねて前のめりになった隙に、アフィフの一発を決められれば、勝ち点を持ち帰る目も出てくる。

  • 総じて:ホーム+格上のカナダが優位と見ます。カタールの堅守を考えれば大量点は難しいものの、2-0でカナダを本線に。ただし、カナダが初戦で見せた「最終局面の質」の課題と、アフィフという違いを作れる選手の存在は、最後まで油断できない要素です。

会場とコンディション

BCプレイス(バンクーバー)は開閉式屋根を備えたスタジアムで、現地6月のバンクーバーは温暖で過ごしやすい気候です。暑熱の心配はほとんどなく、コンディション面の障害は小さい一戦。何より、自国開催の大観衆という後押しが、カナダにとって最大の追い風になります。ホームの雰囲気が、選手の運動量と勢いをどこまで引き上げるかが見どころです。

もし今、笛が鳴ったら

立ち上がりから、カナダが前線から圧力をかけ、カタールは自陣にブロックを築いて耐える——その構図で始まりそうです。カナダはブキャナンの仕掛けとジョナサン・デイヴィッドの動き出しで再三チャンスを作りますが、カタールも組織的に跳ね返す。前半は緊張感のある探り合いになり、後半、カナダがデイヴィッドの決定力かセットプレーから先制。リードを得たカナダが落ち着きを取り戻し、終盤にもう1点を加えて突き放す——という流れを本線に見ています。カタールはアフィフのカウンター一本に望みを託しますが、ホームの壁は厚そうです。

  • 予想スコア:2-0(カナダ)

  • 予想得点者:ジョナサン・デイヴィッド、ラリン(カナダ)

  • 注目ポイント:カナダがデイヴィス不在の左サイドをどう補うか、カタールの堅守が何分耐えられるか、カナダが早めに先制して試合を落ち着かせられるか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

この試合の最大の見どころは、自国開催のカナダが見せる、ホームの戦いです。バンクーバーの大観衆を背に、マーシュ監督のチームがどんな勢いを見せるのか。「満員のスタジアムの重圧が好きだ」と語る指揮官のもと、選手たちが期待に応えられるかが注目されます。一方のカタールも、開幕戦で見せた粘りは本物。組織的な守備で、アウェーの地で何を示すのか。ランキングだけでは測れない、ホームの勢いと組織の意地がぶつかる90分です。デイヴィスの状態とあわせて、ぜひ注目してみてください。

メキシコ(13位)vs 韓国(22位)

日本 6/19 10:00 / 現地 6/18 19:00・エスタディオ・アクロン(グアダラハラ)

ともに白星スタートを切った、勝者同士の大一番。世界13位のメキシコは、開催国として迎えた開幕戦で南アフリカに勝利し、好スタートを切りました。世界22位の韓国も、初戦で逆転勝ちを収めて勢いに乗ります。この一戦に勝てば、グループA首位がぐっと近づき、決勝トーナメント進出も大きく手繰り寄せられる——両者にとって、絶対に勝ちたい90分です。メキシコはホームの後押しと標高1,560メートルの高地が追い風。ただし、開幕戦で退場した主力センターバックを欠く台所事情も抱えています。ソン・フンミン率いる韓国が、その隙を突けるか。

30秒でわかる構図

  • メキシコ:アギーレ監督のもと、ホームの後押しを受けて主導権を握る。ラウル・ヒメネス(#9)を前線の的に、サンティアゴ・ヒメネス(#11)やキニョネス(#16)が脇を固める。ただし、出場停止のモンテス(#3)を欠く守備の再編が課題。

  • 韓国:ホン・ミョンボ監督のもと、ソン・フンミン(#7・主将)を軸に、イ・ガンイン(#19)やファン・ヒチャン(#11)の個で勝負。キム・ミンジェ(#4)が守備を統率。初戦で見せた逆転力が武器。

  • 懸かるもの:勝者同士の首位攻防。勝てば突破がぐっと近づき、敗れれば最終戦に重圧がのしかかる。両者にとって、極めて重い一戦。

注目選手

【メキシコ】

  • #9 ラウル・ヒメネス(FW/フラム(イングランド)):メキシコ攻撃の中心。ポストプレーと決定力を兼ね備え、プレミアリーグで揉まれた経験は本物。ホームの大観衆の前で、エースとしての働きが期待される。

  • #11 サンティアゴ・ヒメネス(FW/ACミラン(イタリア)):名門ミランでプレーする、勢いのある若きストライカー。ラウル・ヒメネスと2トップ、あるいは途中投入で、ゴール前の迫力をもたらす。

  • #16 フリアン・キニョネス(FW/アル=カドシア(サウジアラビア)):開幕戦で先制ゴールを挙げた、調子の上がっているアタッカー。スピードと仕掛けで、韓国の守備にズレを作れるか注目される。

  • ※主力センターバックのセサル・モンテス(#3)は、開幕戦の退場により出場停止。アギーレ監督は守備陣の再編を迫られています。

【韓国】

  • #7 ソン・フンミン(FW・主将/LAFC(アメリカ)):韓国の象徴であり、4大会連続出場の主将。スピードと左足の決定力は世界水準で、一人で局面を変えられる。新天地LAFCで迎える初のワールドカップで、首位攻防の大一番に挑む。

  • #19 イ・ガンイン(MF/パリ・サンジェルマン(フランス)):パリ・サンジェルマンで世界最高峰の舞台を経験する、技術と創造性に優れた司令塔タイプ。彼が前を向く時間が、韓国の攻撃の質を引き上げる。

  • #4 キム・ミンジェ(DF/バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)):バイエルンで主力を張る、世界トップクラスのセンターバック。対人の強さとカバーリングで、メキシコの強力な攻撃陣を食い止める守備の柱。

戦術と強み・急所

【メキシコ】

  • 攻めの特徴:ホームの後押しを受けて高い位置で主導権を握り、ラウル・ヒメネスを起点にサイドとセットプレーで仕留める。高地のホームという、これ以上ない後ろ盾がある。

  • 急所:出場停止のモンテスを欠き、守備の中央に再編の不安が残る。韓国の速いカウンターやソンの個に、その隙を突かれる可能性がある。

【韓国】

  • 攻めの特徴:ソンとイ・ガンインの個を軸に、ファン・ヒチャンのスピードを加えて仕掛ける。初戦で見せたように、ビハインドからでも逆転できる勝負強さが持ち味。

  • 急所:守備では、サイドからのクロスやセットプレーへの対応に課題が残る。高地での体力配分も、終盤に効いてくる可能性がある。

各国のいま

【メキシコ】

  • アギーレ監督のもと、開催国として開幕戦を白星で飾り、勢いに乗ります。ラウル・ヒメネスを中心とした攻撃陣は厚く、ホームの大観衆という後押しも絶大。ただし、開幕戦で退場した主力センターバックのモンテスを出場停止で欠き、守備の再編という課題を抱えての一戦になります。首位を狙う大事な試合で、その穴をどう埋めるかが問われます。

【韓国】

  • ホン・ミョンボ監督のもと、ソン・フンミンを主将に、キム・ミンジェやイ・ガンインら欧州トップクラブの主力が揃う充実の世代で臨みます。初戦では逆転勝ちを収め、勢いそのままにメキシコへ挑みます。大会前にはチームを取り巻く報道で慌ただしさもありましたが、選手たちは主将を中心に一致団結。フル戦力で、首位攻防の大一番に向かいます。

「1度目のワールドカップでも、4度目でも、僕はまた少年に戻ったような気持ちになる」
——ソン・フンミン(韓国代表主将)

かみ合わせ分析

  • メキシコの強み(ホーム+高地+ラウル・ヒメネスの決定力)× 韓国の急所(サイドの守備・高地の体力):メキシコが高い位置で主導権を握り、サイドとセットプレーから決定機を作る公算が高い。高地はホームのメキシコに相対的な追い風になる。

  • 韓国の強み(ソン・イ・ガンインの個+逆転力)× メキシコの急所(モンテス不在の守備の穴):韓国がソンの個やカウンターでメキシコの再編された守備を突ければ、得点は十分に見込める。初戦で見せた逆転力もあり、1点では終わらせない力がある。

  • 総じて:ホームと高地、攻撃の厚みでメキシコがやや優位と見ます。ただし、主力センターバックを欠く守備と、ソンを擁する韓国の勝負強さを考えれば、これは接戦。メキシコが地力で振り切る2-1を本線にしつつ、韓国の1点は堅く、展開次第では引き分け以上も十分にありえる一戦です。

会場とコンディション

エスタディオ・アクロン(グアダラハラ)は、標高約1,560メートルの高地にあります。海抜の高い土地では酸素が薄く、高地に適応していないチームは後半に疲労が増しやすい環境です。メキシコは高地のホームで戦うアドバンテージがあり、相対的に有利。一方の韓国は、ベースキャンプをグアダラハラに置いて適応を進めてきたとされ、条件への備えはあります。現地6月の夜は比較的過ごしやすく、暑熱よりも「薄い空気」が終盤に効いてくる一戦になりそうです。

もし今、笛が鳴ったら

立ち上がりから、メキシコがホームの後押しを受けて主導権を握り、韓国はソンを残してカウンターを狙う——その構図で始まりそうです。メキシコはラウル・ヒメネスを起点にサイドを攻め立て、前半のどこかでセットプレーか崩しから先制。しかし韓国も、ソンやイ・ガンインの個で反撃し、メキシコの再編された守備の隙を突いて同点に追いつく場面も。一進一退の展開のなか、終盤、高地に慣れたメキシコがホームの勢いで勝ち越し点を奪う——という流れを本線に見ています。モンテス不在の守備を韓国がどれだけ突けるかが、試合の分かれ目になりそうです。

  • 予想スコア:2-1(メキシコ)

  • 予想得点者:ラウル・ヒメネス、キニョネス(メキシコ)、ソン・フンミン(韓国)

  • 注目ポイント:メキシコがモンテス不在の守備を保てるか、ソン・イ・ガンインの個が高地でどこまで効くか、高地の薄い空気が終盤にどう作用するか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

この試合は、第2節屈指の好カードです。ホームの大観衆と高地を味方につけるメキシコと、ソン・フンミンという世界的スターを擁する韓国。どちらも初戦を白星で飾り、勢いに乗る者同士の首位攻防戦です。見どころは、メキシコが主力センターバックを欠く守備を、韓国の個がどこまで突けるか。そして、4大会連続出場のソンが、「また少年に戻ったような気持ち」で挑む大舞台で、どんなプレーを見せるのか。アジアの雄と北中米の雄が、首位をかけて真っ向からぶつかる——見逃せない90分です。

最後に

8日目は、グループAとBの8カ国が、それぞれ2試合目を迎える日です。勝者同士の首位攻防(メキシコ×韓国)、負けられない者同士の直接対決(チェコ×南アフリカ)、勝ち点1で並んだ大混戦からの抜け出し(スイス×ボスニア、カナダ×カタール)——初戦の結果を背負って、もう次の90分がやってくる。第2節は、グループの行方が一気に動き出す、緊張感に満ちた局面です。

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