FIFAワールドカップ2026 13日目の見どころ【日本時間・6月24日】ポルトガルvsウズベキスタン/イングランドvsガーナ/パナマvsクロアチア/コロンビアvsコンゴ民主共和国
ワールドカップ13日目(日本時間6月24日)は、グループKとLの8カ国がそろって2試合目を迎えます。見どころは、好対照のふたつの軸です。Lグループでは、ともに白星発進のイングランドとガーナが激突する首位決戦と、初戦を落としたパナマとクロアチアが後のなさをかけてぶつかる生き残り戦。Kグループでは、3-1と好発進したコロンビアが勝てば突破に王手をかけ、まさかの引き分けスタートとなったポルトガルが意地の反発を狙います。初戦の結果が、それぞれの2試合目にまったく違う色をつけました。勝てば突破へ大きく前進、負ければ崖っぷち——勝ち点の重みが一気に増す一日です。
※選手名の前に付く「#7」などは、すべて背番号です。
この日の試合(日本時間/現地時間)
ポルトガル(5位)vs ウズベキスタン(50位)|日本 6/24(水)2:00 / 現地 6/23(火)12:00 |NRGスタジアム(ヒューストン)|グループK
イングランド(4位)vs ガーナ(73位)|日本 6/24(水)5:00 / 現地 6/23(火)16:00 |ジレット・スタジアム(ボストン/フォックスボロ)|グループL
パナマ(34位)vs クロアチア(11位)|日本 6/24(水)8:00 / 現地 6/23(火)19:00 |BMOフィールド(トロント)|グループL
コロンビア(14位)vs コンゴ民主共和国(46位)|日本 6/24(水)11:00 / 現地 6/23(火)20:00 |エスタディオ・アクロン(グアダラハラ/サポパン)|グループK

(カッコ内はFIFA公式ランキング・2026年6月11日版)
ポルトガル(5位)vs ウズベキスタン(50位)
日本 6/24 2:00 / 現地 6/23 12:00・NRGスタジアム(ヒューストン)

優勝候補の、意地の一戦。初戦、ポルトガルはコンゴ民主共和国にまさかの1-1。先制しながら追いつかれ、エースが沈黙したまま勝ち点2を取りこぼしました。世界5位の実力を持ちながらの足踏みに、マルティネス監督は「次の試合で立て直す」と前を向きます。対するウズベキスタンは、初出場の初戦でコロンビアに1-3。それでも若き才能ファイズラエフが歴史的な初ゴールを決め、堂々と世界に存在を示しました。一方は反発を、一方は手応えを胸に——立場の違う両者が、勝ち点3を奪いに来ます。
30秒でわかる構図
ポルトガル:4-3-3。ブルーノ・フェルナンデス(#8)が配球で組み立て、レオン(#17)とペドロ・ネト(#18)の両翼が幅と速さをもたらす。初戦で機能しなかった「崩しの最後」を、誰が解決するかが問われる。
ウズベキスタン:堅い守備ブロックを土台に、奪ったらショムロドフ(#14・主将)へ速く運ぶ現実的なサッカー。フサノフ(#2)ら守備陣の集中が生命線。
懸かるもの:ポルトガルは初戦の取りこぼしを返上し、突破へ前進したい一戦。ウズベキスタンは勝ち点を積み、初の決勝トーナメントを現実にしたい。
注目選手
【ポルトガル】
#8 ブルーノ・フェルナンデス(MF/マンチェスター・ユナイテッド):中盤の心臓。初戦は引いた相手をこじ開けきれなかったが、鋭いラストパスとセットプレーは依然として最大の創造の源。今度こそ、彼の配球が決定機に直結するか。
#9 ゴンサロ・ラモス(FW/パリ・サンジェルマン):欧州王者で得点を重ねた、勢いある9番。初戦は前線への球が乏しかっただけに、彼が中央で起点になり、フィニッシュまで持ち込めるかが反発の鍵になる。
#17 ラファエル・レオン(FW/ACミラン):左サイドの仕掛け役。一瞬の加速とドリブルで、ウズベキスタンの堅いブロックの外側を破る役割。手詰まりを打開する個の爆発力は、ポルトガルでも屈指。
【ウズベキスタン】
#14 エルドル・ショムロドフ(FW・主将/イスタンブール・バシャクシェヒル):高さと決定力を備えたエースであり主将。数少ないチャンスを得点に変える嗅覚で、強豪相手にも一発を狙う。
#2 アブドゥコディル・フサノフ(DF/マンチェスター・シティ):欧州トップクラブで揉まれる守備の柱。スピードと対人の強さで、レオンら個の打開役を食い止められるかが、試合の行方を左右する。
#22 アッボスベク・ファイズラエフ(MF/イスタンブール・バシャクシェヒル):初戦で歴史的な初ゴールを決めた若き創造者。中盤でボールを運び、ショムロドフへの供給源として、ふたたび好機を演出できるか。
戦術と強み・急所
【ポルトガル】
攻めの特徴:ブルーノ・フェルナンデスが時間を作り、両翼のレオン・ネトが幅をとる。最後はゴール前の厚みで仕留める。タレントの総量は大会屈指。
急所:初戦で露呈した「引いた相手の崩しに時間がかかる」点。手詰まりになれば、カウンター一本で足元をすくわれる危うさも残る。
【ウズベキスタン】
攻めの特徴:自陣で我慢して守り、奪ったらショムロドフへ最短で。ファイズラエフのドリブルとセットプレーが、数少ない得点機会になる。
急所:強豪の個を90分受け止める守備の集中力。一度ギアを上げられると、立て続けに失点する展開もありうる。
各国のいま
【ポルトガル】
マルティネス監督のもと、充実したタレントを抱えながら初戦で足踏み。問われているのは、エース個人ではなく、チームとして相手をこじ開ける形を取り戻せるかどうかです。立て直しの2試合目で、本来の攻撃力を示せるか。
【ウズベキスタン】
カンナバロ監督のもと、初出場ながら堅守と規律で世界に挑みます。初戦で得た「自分たちもやれる」という手応えは本物。守備の土台にショムロドフとファイズラエフの個を上乗せできれば、勝ち点をつかむ力は十分にあります。
「大切なのは、振り返り、評価し、次の試合に向けて修正することだ。そうすれば、ここ数カ月で見せてきたレベルに戻れる」
——ロベルト・マルティネス(ポルトガル代表監督)
かみ合わせ分析
ポルトガルの強み(中盤の創造+両翼の質)× ウズベキスタンの急所(受け続ける守備):時間とともにスペースは生まれる。初戦の反省を踏まえて手数を整理できれば、複数得点の公算が高い。
ウズベキスタンの強み(堅守+ショムロドフ)× ポルトガルの急所(崩しの時間):前半を無失点でしのげれば、カウンターやセットプレーから一矢報いる目も出てくる。
総じて:個の総量でポルトガルが明確に上。初戦のつまずきを引きずらず早い時間に主導権を握れば、守備に専念するウズベキスタン相手に、締まった内容で複数得点を奪い切る展開を本線に見ています。
会場とコンディション
NRGスタジアム(ヒューストン)は可動式屋根と空調を備えた施設です。ヒューストンは大会屈指の酷暑地ですが、現地正午のキックオフでも屋根を閉じて空調を効かせれば、両チームとも快適な環境でプレーできます。気候のハンデが小さいぶん、純粋に個の質と組織がぶつかり合う一戦になりそうです。
もし今、笛が鳴ったら
立ち上がり、ポルトガルがボールを支配し、ウズベキスタンは自陣にブロックを敷く——その構図で始まるはずです。ポルトガルはブルーノ・フェルナンデスの配球とレオンの仕掛けでサイドを破り、初戦より整理された手数で迫る。ウズベキスタンはフサノフを中心に粘りますが、35分前後にセットプレーかレオンの突破からポルトガルが先制。後半、運動量が落ちる時間帯に2点目、3点目と突き放す——という流れを本線に見ています。ウズベキスタンはショムロドフのワンチャンスに望みを託しますが、得点までは遠い90分になりそうです。
予想スコア:ポルトガルが 3-0 で勝利
予想得点者:ブルーノ・フェルナンデス、ゴンサロ・ラモス、レオン(ポルトガル)
注目ポイント:ポルトガルが初戦の崩しの課題を解決できるか、レオンの仕掛けが何度ブロックを破るか、ウズベキスタンが何分まで無失点で耐えられるか
※あくまで個人的な予想です
見どころ
この試合の焦点は、ポルトガルが「足踏みからどう立ち上がるか」です。タレントは疑いようがなく、問われているのは噛み合わせと姿勢だけ。立て直しの一戦で本来の攻撃を取り戻せば、優勝候補の貫禄を示すことになります。一方で、初出場のウズベキスタンにも確かな物語があります。初戦で刻んだ歴史的な初ゴールは、彼らが世界の舞台でも通用する証。堅守の土台にどれだけ個を上乗せできるか、その挑戦をぜひ見届けてください。そして、初戦で沈黙したロナウドが、41歳でもなお「試合を決める存在」でいられるのか——その答えも、この一戦の大きな見どころです。
イングランド(4位)vs ガーナ(73位)
日本 6/24 5:00 / 現地 6/23 16:00・ジレット・スタジアム(ボストン/フォックスボロ)

ともに白星発進、勝ち点3同士の首位決戦。イングランドは初戦でクロアチアを4-2と撃破し、攻撃力を見せつけました。ただし2失点を喫し、守備の締めには課題も残ります。さらにライス、サカ、ラッシュフォードに負傷の不安があり、布陣のやりくりも焦点です。対するガーナは、初戦でパナマを95分の劇的弾で振り切り、無失点発進。守護神アティ=ジギの状態に不安を抱えつつ、主将アユーが「必ず世界を驚かせる」と語るように、強豪に立ち向かう気概に満ちています。
30秒でわかる構図
イングランド:4-3-3。ケイン(#9・主将)を頂点に、ベリンガム(#10)が中盤から飛び込む。両翼はサカ(#7)の状態次第でマドゥエケ(#20)らの起用も。攻撃の破壊力は大会屈指。
ガーナ:ケイロス監督のもと、ジョーダン・アユー(#9・主将)とセメニョ(#11)を軸に、カマルデーン(#22)の縦スピードで仕掛ける。堅守と終盤の勝負強さが武器。
懸かるもの:勝てば突破にぐっと近づく首位決戦。イングランドは確実に主導権を握りたく、ガーナは強豪を倒して大番狂わせを狙う。
注目選手
【イングランド】
#9 ハリー・ケイン(FW・主将/バイエルン・ミュンヘン):初戦でPK含む2得点。ポストプレーから決定力まで一級品のストライカーで、長年の悲願を背負って先頭に立つ。彼が起点と仕留め役を兼ねる限り、イングランドの攻撃は途切れない。
#10 ジュード・ベリンガム(MF/レアル・マドリード):初戦でも得点を奪った万能型。中盤から前線へ飛び込む推進力は、堅守のガーナをこじ開ける最大の鍵。プレッシャーのかかる試合でこそ輝くタイプです。
#7 ブカヨ・サカ(FW/アーセナル):右からのカットインとラストパスが武器のウインガー。ただしアキレス腱の状態管理から先発は微妙との報道もあり、その場合はマドゥエケの起用が有力。出場すれば、ガーナ守備に厄介なズレを作る。
【ガーナ】
#9 ジョーダン・アユー(FW・主将/レスター・シティ):予選7得点の得点王にして主将。経験と決定力でクドゥス不在の前線を引っ張る。強豪相手にこそ、彼の落ち着きが効いてくる。
#11 アントワーヌ・セメニョ(FW/マンチェスター・シティ):力強い持ち運びとスピードで前線に推進力をもたらす存在。プレミアでしのぎを削る相手をよく知るだけに、この一戦にかける思いは強い。
#22 カマルデーン・スレマナ(FW/アタランタ):縦への爆発的なスピードを持つアタッカー。高い位置を取るイングランドの最終ラインの背後は、彼の一瞬の加速が最も生きるスペースになる。
戦術と強み・急所
【イングランド】
攻めの特徴:ケインを起点に、ベリンガムの飛び出しと両翼の仕掛けで押し込む。セットプレーも強力で、前から奪ってのショートカウンターも得意。
急所:初戦で2失点した守備の締め。最終ラインが高い位置を取った瞬間、カマルデーンのスピードに背後を突かれる場面が生まれうる。
【ガーナ】
攻めの特徴:堅守で耐え、アユーとセメニョの個から好機を作る。終盤の勝負強さは初戦で証明済み。セットプレーも貴重な得点源。
急所:クドゥスを欠く崩しの創造性。強豪相手に主導権を握られると、攻撃が単発になり、守備の時間が長くなりやすい。
各国のいま
【イングランド】
トゥヘル監督のもと、初戦で攻撃力を存分に示しました。一方で2失点という綻びと、主力の負傷リスクを抱え、誰を起用するかが焦点に。攻撃陣の層は厚く、誰が出ても水準は保てるだけに、守備の締めと試合運びの成熟が問われます。
【ガーナ】
ケイロス監督のもと、初戦は守って終盤に仕留める「らしい」勝ち方で発進しました。守護神アティ=ジギの出場可否に不安はありますが、選手たちの士気は高い。さらに、カナダ入国の問題でパナマ戦を欠いた主力MFトーマス・パーティが起用可能になれば、中盤の守備強度とボールを落ち着かせる力が増します。ベリンガムやライスを擁するイングランドの中盤に、ガーナがどこまで中央で踏ん張れるか——強豪を倒せば一気に突破が近づくと、彼ら自身がよく分かっています。
「監督の考えと、選手たちの献身があれば、必ず世界を驚かせられると確信している」
——ジョーダン・アユー(ガーナ代表主将)
かみ合わせ分析
イングランドの強み(ケイン+ベリンガムの質)× ガーナの急所(クドゥス不在の崩し):個の質で上回るイングランドが主導権を握り、サイドとセットプレーで決定機を作る公算が高い。先制すれば一気に楽になる。
ガーナの強み(堅守+終盤の勝負強さ+カマルデーンの速さ)× イングランドの急所(高い最終ラインの背後):耐えて終盤まで持ち込み、カウンターの一発を決められれば、強豪相手にも十分に一矢報いる。
総じて:地力ではイングランドが明確に上。ただしガーナは初戦で堅守と勝負強さを示しており、簡単な相手ではありません。イングランドが質で2点を奪う一方、守備の綻みからガーナが1点を返す、競った2-1を本線に見ています。
会場とコンディション
ジレット・スタジアム(ボストン/フォックスボロ)は開放型のスタジアムで、6月の現地夕方は気温が上がりやすく、湿度も中程度あります。屋根のない環境での夏場のデーゲームに近い時間帯だけに、運動量を要求される展開では、後半の体力配分が鍵になります。暑さの中で90分強度を保てるかが、勝敗を分ける変数のひとつです。
もし今、笛が鳴ったら
イングランドがボールを持ち、ガーナが中盤を締めてブロックを作る——立ち上がりはその構図でしょう。イングランドはベリンガムの飛び出しとサイドの仕掛けで再三迫り、ケインがゴール前で待つ。前半のどこかで、セットプレーか崩しからイングランドが先制。後半、ガーナがカマルデーンのスピードとセメニョの推進力で反撃に出て、こぼれ球かカウンターから1点を返す。それでもイングランドが終盤に2点目で突き放す——そんな競った展開を本線に見ています。
予想スコア:イングランドが 2-1 で勝利
予想得点者:ケイン、ベリンガム(イングランド)/ジョーダン・アユー(ガーナ)
注目ポイント:イングランドが守備の締めを取り戻せるか、ベリンガムが堅守をこじ開けられるか、カマルデーンのスピードが背後を突けるか
※あくまで個人的な予想です
見どころ
この試合は、勝ち点3同士がぶつかる、グループL最初の天王山です。イングランドは攻撃力を見せつけた初戦から、今度は「勝ち切る成熟」を示せるか。負傷者をやりくりしながら、優勝候補としての試合運びが問われます。一方のガーナは、クドゥスという核を欠きながらも、初戦で勝負強さを証明しました。主将アユーの「必ず世界を驚かせる」という言葉どおり、強豪を相手にどこまで食らいつくのか。ランキングの数字だけでは測れない、気迫のぶつかり合いを見届けてください。
パナマ(34位)vs クロアチア(11位)
日本 6/24 8:00 / 現地 6/23 19:00・BMOフィールド(トロント)

ともに初戦黒星、後のなさをかけた生き残り戦。パナマは初戦でガーナに0-1。堅守でほぼ守り切りながら、95分に決壊しての敗戦は痛恨でした。クロアチアはイングランドに2-4。2点を奪う攻撃力は見せたものの、4失点という守備の脆さが露呈し、ダリッチ監督は「もう間違いは許されない」と危機感をあらわにします。ここで負ければ、突破は大きく遠のく——どちらにとっても、事実上の負けられない一戦。0勝同士の、気迫がぶつかる90分です。
30秒でわかる構図
パナマ:クリスティアンセン監督のもと、非保持5-4-1で中央を固める堅守が看板。奪ったらイスマエル・ディアス(#10)やファハルド(#17)のスピードで一気に。セットプレーの一体感も武器。
クロアチア:4-2-3-1。モドリッチ(#10・主将)が中盤のテンポを作り、クラマリッチ(#9)が前線で仕留める。初戦で得点したバトゥリナ(#16)ら、攻撃の力は十分。問われるのは守備の立て直し。
懸かるもの:負ければ崖っぷちの両者にとって、勝ち点3は何としても欲しい。勝った方が突破争いに踏みとどまり、負けた方は最終節を前にほぼ後がなくなる。
注目選手
【パナマ】
#10 イスマエル・ディアス(FW/クラブ・レオン):パナマ攻撃の中心。技術とスピードを兼ね備え、カウンターの先頭に立つ。少ないチャンスを仕留められるかが、生き残りの鍵を握る。
#17 ホセ・ファハルド(FW/ウニベルシダ・カトリカ):前線で起点を作り、決定力も備えるストライカー。堅守速攻のパナマにとって、貴重なフィニッシャーになる。
#20 アニバル・ゴドイ(MF・主将/サンディエゴFC):157キャップを誇る大ベテランの主将。中盤で守備のバランスを取り、経験でチームをまとめる、組織の精神的支柱。
【クロアチア】
#10 ルカ・モドリッチ(MF・主将/ACミラン):パスの精度とゲームを読む力で、クロアチアの心臓であり続ける。彼が時間を作り、リズムを握れるかどうかが、立て直しの生命線になる。
#9 アンドレイ・クラマリッチ(FW/TSGホッフェンハイム):ペナルティエリア内での嗅覚に優れたストライカー。モドリッチの配球を受け、堅守のパナマからこじ開ける一点を期待される。
#16 マルティン・バトゥリナ(MF/コモ):初戦で得点を奪った新世代の創造者。モドリッチとともに中盤で違いを作り、得点力の高さを引き出せるかが注目される。
戦術と強み・急所
【パナマ】
攻めの特徴:自陣で我慢して守り、奪ったらイスマエル・ディアスやファハルドのスピードで一気に。セットプレーも数少ない得点機会として大切にする。
急所:初戦の終盤に決壊した守備の集中。90分を通して耐え切る強度と、自ら主導権を握って崩す得点力には、なお課題が残る。
【クロアチア】
攻めの特徴:モドリッチを中心にボールを保持し、遅攻でリズムを作る。クラマリッチへのラストパスとセットプレーが主な得点源。
急所:初戦で4失点した守備の脆さ。中盤の運動量が落ちる時間帯や、セットプレーの対応で、ふたたび綻びを突かれるリスクがある。
各国のいま
【パナマ】
クリスティアンセン監督のもと、積み上げてきた堅守と一体感が武器です。初戦は終盤まで耐えながら、最後の集中を切らして敗れただけに、悔しさは大きい。それでも、堅守速攻で強豪を苦しめる準備はできています。勝ち点をつかみ、流れを引き寄せたい一戦です。
【クロアチア】
ダリッチ監督のもと、初戦の大量失点から立て直しが急務です。攻撃に力があるだけに、課題は明確に守備。大舞台の経験は豊富で、勝負どころを知るチームでもあります。後のない状況で、ベテランたちがどう試合を引き締めるかが問われます。
「もう、いかなる間違いも許されない。この敗戦のあと、正しいレベルに戻ることが何より重要だ。残り2試合は、新たな始まりだ」
——ズラトコ・ダリッチ(クロアチア代表監督)
かみ合わせ分析
クロアチアの強み(モドリッチのゲームコントロール+攻撃力)× パナマの急所(受け続ける守備の集中):クロアチアがボールを持ち、遅攻で揺さぶれば、堅守のパナマにも綻びは生まれる。先制できれば経験で運べる。
パナマの強み(堅守+カウンター)× クロアチアの急所(4失点の守備):パナマが我慢して守り、イスマエル・ディアスの速さでカウンターを決められれば、脆さを見せた相手から十分に勝機がある。
総じて:中盤の質で勝るクロアチアが主導権を握る公算が高い一方、その守備は初戦で脆さを露呈しました。クロアチアが2点を奪いつつ、パナマのカウンターから1点を失い、1点差で競り勝つ展開を本線に見ています。
会場とコンディション
BMOフィールド(トロント)は開放型のスタジアムで、6月のトロントは比較的涼しく快適です。現地19時のキックオフで、暑熱の影響はほぼありません。コンディションを言い訳にできないぶん、組織力と個の質、そして「絶対に勝ち点が欲しい」という気持ちの強さが、そのまま結果に出やすい一戦になります。
もし今、笛が鳴ったら
クロアチアがボールを持ち、パナマが5-4-1で自陣に構える——立ち上がりはその構図でしょう。クロアチアはモドリッチの配球でリズムを作り、クラマリッチとバトゥリナがゴール前で待つ。パナマは堅く守りますが、前半のどこかで遅攻かセットプレーからクロアチアが先制。後半、後のないパナマが前に出てイスマエル・ディアスのカウンターを一本沈め、一時は緊迫します。それでも、クロアチアが終盤に2点目を加えて振り切る——そんな競った展開を本線に見ています。
予想スコア:クロアチアが 2-1 で勝利
予想得点者:クラマリッチ、バトゥリナ(クロアチア)/イスマエル・ディアス(パナマ)
注目ポイント:クロアチアが守備を立て直せるか、モドリッチが中盤を支配できるか、パナマのカウンターが決壊した守備を突けるか
※あくまで個人的な予想です
見どころ
この試合は、両者にとって最も重い90分のひとつです。パナマは、堅守で耐えながら最後に泣いた初戦の悔しさを、勝ち点で晴らせるか。クロアチアは、大量失点の不安を抱えたまま、ベテランの力で試合を引き締められるか。ダリッチ監督の「もう間違いは許されない」という言葉に、追い込まれた者の覚悟がにじみます。順位の上下にかかわらず、後のない者同士がぶつかるからこそ生まれる、張り詰めた緊張感を、ぜひ味わってください。
コロンビア(14位)vs コンゴ民主共和国(46位)
日本 6/24 11:00 / 現地 6/23 20:00・エスタディオ・アクロン(グアダラハラ/サポパン)

好発進の古豪と、自信をつかんだ伏兵。コロンビアは初戦でウズベキスタンを3-1と退け、勝ち点3で首位に立ちました。ここで勝てば、決勝トーナメント進出に王手をかけます。対するコンゴ民主共和国は、初戦で優勝候補ポルトガルから歴史的な勝ち点1をもぎ取り、ヴィッサが堂々の同点弾。堅い守備で強豪を止めた手応えは本物です。標高約1,560メートルのグアダラハラという特別な舞台で、勢いに乗る古豪と、勇気を得た挑戦者が交わります。
30秒でわかる構図
コロンビア:4-3-3。ハメス・ロドリゲス(#10・主将)が中央でタクトを振るい、ルイス・ディアス(#7)が左から仕掛け、アリアス(#11)が右で違いを作る。初戦快勝の勢いそのままに、個の質で押す。
コンゴ民主共和国:自陣にコンパクトなブロックを敷く堅守を土台に、奪ったらヴィッサ(#20)の個へ速く。ンベンバ(#22・主将)ら欧州主要リーグ組の身体能力が支え。
懸かるもの:コロンビアは勝てば突破に王手。コンゴ民主は連続で勝ち点を奪い、初の決勝トーナメントを本気で狙う。
注目選手
【コロンビア】
#10 ハメス・ロドリゲス(MF・主将/ミネソタ・ユナイテッド):コロンビアの絶対的司令塔。初戦では主役というより周囲を動かす役割に回ったが、左足のパスとセットプレーは今も一級品。彼が前を向く時間が、コロンビアの生命線になる。
#7 ルイス・ディアス(FW/バイエルン・ミュンヘン):初戦で得点を挙げた最大のスター。爆発的なスピードとドリブルで、一人で局面を打開できる。左サイドからの仕掛けは、堅守のコンゴ民主にとって最大の脅威。
#9 ジョン・コルドバ(FW/クラスノダール):前線で身体を張って起点を作るストライカー。ハメスやディアスが作るチャンスを仕留める、フィニッシャーとしての役割を担う。
【コンゴ民主共和国】
#20 ヨアン・ヴィッサ(FW/ニューカッスル):初戦でポルトガルから歴史的な同点弾を決めた前線の核。少ないチャンスを仕留める決定力で、カウンターの先頭に立つ。彼の一発が、ふたたび波乱の起点になりうる。
#22 シャンセル・ンベンバ(DF・主将/リール):107キャップを誇る守備の柱でありキャプテン。経験と統率力で最終ラインをまとめ、ディアスらの決定機を体を張って防ぐ。
#2 アーロン・ワン=ビサカ(DF/ウェストハム):プレミアでも屈指の対人守備を誇る右サイドバック。左から仕掛けるルイス・ディアスとの一対一は、この試合の重要な局面になる。
戦術と強み・急所
【コロンビア】
攻めの特徴:ハメスを中心に組み立て、ディアスとアリアスの両翼が仕掛ける。コルドバが前線で起点を作り、複数得点を狙う。セットプレーも強力。
急所:引いて守る相手をこじ開けるまでの時間と、守備のギア。初戦で一時1点差に詰められたように、集中を切らすと足元をすくわれる。
【コンゴ民主共和国】
攻めの特徴:奪ってから手数をかけず、ヴィッサの個へ最短距離で。セットプレーも貴重な得点機会。守備の集中を90分保てるかが生命線。
急所:主導権を握って崩す力は限定的で、得点源が個の一発に頼りがち。ポゼッションを持たされる展開になると、好機を作りにくい。
各国のいま
【コンゴ民主共和国】
デサブル監督のもと、初戦で優勝候補ポルトガルを止めた堅守は本物です。ヴィッサの同点弾で得た「自分たちもやれる」という自信は、チーム全体に広がっています。勝ち点を積み重ねるには、あの堅守と、カウンターの再現性が鍵になります。
【コロンビア】
ロレンソ監督のもと、初戦快勝で勢いに乗ります。ハメスとルイス・ディアスという軸は好調で、攻撃の形も明確。標高に慣れたアンデス出身者を多く擁し、高地のグアダラハラという舞台も、相対的な追い風になります。突破王手へ、確実に勝ち点3を狙います。
「我々は引き分けを勝ち取り、大会のスタートを切った。今はすぐに気持ちを切り替えて、残りの2試合に集中している。そこでさらに勝ち点を積み上げにいくつもりだ」
——セバスティアン・デサブル(コンゴ民主共和国代表監督)
かみ合わせ分析
コロンビアの強み(ハメス+両翼の質+高地適性)× コンゴ民主の急所(受け続ける守備):ハメスが前を向く時間が増えれば、ディアス・アリアスの決定機は量産される。標高が終盤に効けば、押し切る展開も見込める。
コンゴ民主の強み(堅守+ヴィッサのカウンター)× コロンビアの急所(崩しの時間と守備のギア):前半を無失点でしのぎ、ヴィッサの一発を決められれば、勢いに乗る古豪を止める目も出てくる。
総じて:個の質と高地適性でコロンビアが優位。コンゴ民主の堅守は侮れませんが、主導権を握って崩すよりも、速い切り替えとヴィッサの一発に強みがあるチーム。コロンビアが組織的に守りながら2点を奪い、無失点で締める展開を本線に見ています。
会場とコンディション
エスタディオ・アクロン(グアダラハラ/サポパン)は、標高約1,560メートルの高地にあります。酸素がやや薄く、高地に適応していないチームは後半に疲労が増しやすい環境です。コロンビアにはアンデスの高地でプレーする選手が多く、この条件は相対的に有利。現地20時の夜のキックオフで気温は涼しく、暑熱の心配はありません。「薄い空気と涼しさ」が、試合の終盤に効いてきそうです。
もし今、笛が鳴ったら
立ち上がりからコロンビアがボールを支配し、コンゴ民主は自陣にブロックを敷く——その構図で始まるはずです。コロンビアはハメスの配球とディアスの仕掛けでサイドを破りますが、コンゴ民主はンベンバを中心に粘り強く跳ね返す。前半を無失点でしのぎたいコンゴ民主ですが、コロンビアの個の質の前に、30〜45分のどこかで先制を許す。後半、高地で運動量が落ちる時間帯に、コロンビアが2点目を加えて突き放す——という流れを本線に見ています。コンゴ民主はヴィッサのカウンター一本に、ふたたびの一撃を託します。
予想スコア:コロンビアが 2-0 で勝利
予想得点者:ルイス・ディアス、ジョン・コルドバ(コロンビア)
注目ポイント:コロンビアが堅守をこじ開けるまでの時間、ハメスが違いを作れるか、ヴィッサのカウンターが何度脅威になるか
※あくまで個人的な予想です
見どころ
この試合の見どころは、勢いと自信が交わるところにあります。コロンビアは初戦快勝の流れそのままに、勝てば突破王手という大きな一歩を狙います。ハメスとディアスが躍動すれば、古豪の完成度を世界に印象づけることになるでしょう。一方のコンゴ民主は、優勝候補を止めた堅守という確かな財産を手にしました。デサブル監督が語る「残り2試合に集中する」という言葉どおり、連続で勝ち点を奪えるか。高地という特別な舞台で、勢いに乗る古豪と勇気を得た挑戦者の対決を、ぜひ見届けてください。
最後に
13日目は、グループKとLの8カ国がそろって2試合目を迎える日です。勝てば突破に王手をかけるコロンビア、足踏みから立ち上がりたいポルトガル、勝ち点3同士で激突するイングランドとガーナ、そして後のなさをかけてぶつかるパナマとクロアチア——初戦の結果が、それぞれの2試合目にまったく違う重みを与えました。突破を引き寄せる者も、崖っぷちで踏ん張る者も、同じピッチで全力を尽くす。それが、グループステージ終盤の醍醐味です。
【マガジンのご紹介】
ワールドカップに関する記事はこちらにまとめています。
よかったらご覧ください♪
<PR>
次のキャリアを考えたい方へ。
転職サイトGreenを応援しています。
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたご支援は、今後の記事づくりに大切に活かしますね✨