見出し画像

FIFAワールドカップ2026 24日目の見どころ【日本時間・7月5日】パラグアイvsフランス/カナダvsモロッコ(ラウンド16)

ワールドカップ2026は、いよいよベスト16(ラウンド16)へ。ここからは勝てばベスト8、負ければ終わりの、さらに濃密な一発勝負が続きます。その初日となる日本時間7月5日は2試合。共催国カナダが、大舞台巧者モロッコに挑む一戦と、ドイツを倒したパラグアイと、雪辱を期すフランスが激突する一戦。順にお届けします。

※選手名の前に付く「#10」などは、すべて背番号です。

この日の試合

ラウンド16の初日は、いずれも「勢いのある挑戦者」と「実力上位の本命」という構図です。1試合目は、W杯史上初のノックアウト勝利をつかんだ共催国カナダが、2022年ベスト4の経験と今大会でもオランダを退けた充実ぶりを誇るモロッコにどう挑むか。2試合目は、優勝候補ドイツをPK戦で撃破したパラグアイの快進撃が、2022年準優勝の雪辱を期すフランスの個の前にどこまで続くか。勝者はベスト8へ。ここからは一つの負けが即敗退となる、緊張感の高い戦いです。

(カッコ内はFIFA公式ランキング・2026年6月11日版です)

カナダ(31位)vs モロッコ(7位)

日本 7/5 2:00 / 現地 7/4 12:00・NRG(ヒューストン)

共催国の夢と、大舞台巧者の経験がぶつかる一戦です。カナダはワールドカップ史上初のノックアウト勝利をつかみ、勢いに乗ってベスト8をめざします。対するモロッコは、前回大会でアフリカ勢初の4強に食い込んだ大舞台の実績と、長く好調を維持してきたチーム状態が武器。共催国としての追い風と勢いを持つカナダに、実績で上回るモロッコが立ちはだかる構図です。

30秒でわかる構図

  • カナダ:マーシュ監督のハイプレス+ショートカウンター。J.デイヴィッド(#10)を前線に、デイヴィス(#19・主将)の推進力で仕掛けます。共催国の後押しと、初のノックアウト勝利で得た勢いが武器。

  • モロッコ:ウアビ監督のもと、ハイラインと強いプレッシングで主導権を握りにいく、より攻撃的なスタイル。ハキミ(#2・主将)を右で走らせ、サイバリ(#11)・ブラヒム・ディアス(#10)の個で仕留めます。大舞台での勝負強さは大陸屈指。

  • 懸かるもの:勝者がベスト8(準々決勝)へ。共催国カナダの快進撃が続くのか、それともモロッコの経験が上回るのか。

注目選手

【カナダ】

  • #10 ジョナサン・デイヴィッド(FW/ユベントス(イタリア)):カナダの得点源。強靭なフィジカルと決定力で前線の基準点となり、少ない好機を仕留めます。彼が起点になれば、カナダの攻撃が生きます。

  • #19 アルフォンソ・デイヴィス(DF・主将/バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)):世界屈指の左サイドバックで主将。圧倒的なスピードと攻め上がりで違いを作りますが、状態面には不安も残り、先発できるかがこの試合の変数になります。

  • #7 スティーブン・ユスタキオ(MF/FCポルト(ポルトガル)):中盤の心臓。南アフリカ戦では90+2分の決勝ボレーでカナダを初のノックアウト勝利へ導きました。運動量と勝負強さでチームを支えます。

【モロッコ】

  • #2 アシュラフ・ハキミ(DF・主将/パリ・サンジェルマン(フランス)):世界屈指の右サイドバックで主将。攻撃的な攻め上がりとスピードで、右サイドを制圧します。カナダの左(デイヴィス)との対決は、この試合最大の見どころです。

  • #11 イスマエル・サイバリ(MF/PSV(オランダ)):中盤から前線に飛び出す推進力と決定力を備えたアタッカー。グループでも得点に絡み、モロッコの数少ない好機を仕留める役割を担います。

  • #10 ブラヒム・ディアス(FW/レアル・マドリード(スペイン)):技巧とドリブルで局面を打開する創造性。狭いスペースでも違いを作り、攻撃の流れの中で違いを生みます。

戦術と強み・急所

【カナダ】

  • 攻めの特徴:マーシュ仕込みのハイプレスでボールを奪い、J.デイヴィッドの決定力とデイヴィスのスピードで一気に。共催国としての追い風を受け、勢いで押し込みます。

  • 急所:引いて固める堅守をこじ開けるのに時間がかかる点と、ノックアウトの経験の浅さ。第3節スイス戦のように、支配されたり主導権を握られると攻撃が単発になりがちです。デイヴィスの状態も気がかりです。

【モロッコ】

  • 攻めの特徴:ウアビ監督のもとで主導権を握りにいくスタイルに進化。ハキミの攻め上がりとサイバリ・ブラヒム・ディアスの個で仕留めます。土壇場でも崩れない勝負強さと、大舞台での落ち着きが武器です。

  • 急所:攻め込みながらも得点が単発になりやすい点。ラウンド32ではオランダをPK戦の末に退けており、90分で仕留め切る決定力には波があります。

各国のいま

【カナダ】

  • マーシュ監督のもと、グループBを初戦ボスニアと1-1、第2節カタールに6-0(W杯史上初勝利)、最終節スイスに1-2で、2位通過しました。ラウンド32では南アフリカにユスタキオの90+2分弾で1-0と競り勝ち、W杯史上初のノックアウト勝利を挙げて勢いに乗っています。共催国の後押しと、J.デイヴィッド・デイヴィスの個を武器に、共催国として臨む大会で初のベスト8という新たな歴史をめざします。

【モロッコ】

  • ウアビ監督のもと、グループCを2位で通過し、ラウンド32ではオランダと1-1からのPK戦を3-2で制してベスト16入り。2022年カタール大会でアフリカ勢初のベスト4に進んだ経験値と、今大会でもオランダを退けた充実したチーム状態が武器です。土壇場での勝負強さは今大会も健在で、大舞台での実績ではカナダを上回ります。

かみ合わせ分析

  • カナダの左(デイヴィス)× モロッコの右(ハキミ):世界屈指のサイドバック同士の攻防が、試合の主導権を左右します。デイヴィスが出場できるかも大きな変数です。

  • モロッコの勝ち筋(主導権を握る力+個の質+経験)× カナダの急所(堅守崩しの遅さ・ノックアウト経験の浅さ):モロッコが主導権を握ってカナダの勢いをいなし、個の質で仕留められれば優位に運べます。

  • 総じて:勢いに乗る共催国カナダに対し、大舞台の経験と充実したチーム状態で上回るモロッコが、個の質と経験で競り勝つ展開を本線に見ています。ただしカナダも共催国の後押しと2トップの個で1点は返す、緊迫した接戦になりそうです。

会場とコンディション

NRG(ヒューストン)は開閉式屋根と空調を備えたスタジアム。真夏のテキサスでも快適にプレーでき、暑熱のハンデは小さめです。コンディションの言い訳がきかないぶん、運動量とスピードで勝負したい両チームにとっては、力を出し切れる舞台。90分を通して強度の高い攻防が続きやすく、終盤の集中と勝負強さが問われます。

もし今、笛が鳴ったら

カナダが共催国の後押しを受けて立ち上がりから押し込み、モロッコが個の力で受け止める——そんな構図でしょう。カナダはハイプレスとデイヴィスのスピードで圧力をかけますが、モロッコは慌てず、ハキミの攻め上がりとサイバリの推進力で応戦。競り合いのなか、モロッコが個の質で先制し、カナダも懸命の反撃でJ.デイヴィッドが1点を返す。最後はモロッコが経験で締める——そんな流れを本線に、カナダの金星も十分にある一戦と見ています。

  • 予想スコア:モロッコが 2-1 で勝利

  • 予想得点者:サイバリ、ブラヒム・ディアス(モロッコ)/J.デイヴィッド(カナダ)

  • 注目ポイント:デイヴィスが出場できるか、ハキミとの左右サイドバック対決、カナダが堅守を崩せるか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

共催国カナダの夢と、2022年ベスト4モロッコの経験。最大の見どころは、世界屈指のサイドバック、カナダのデイヴィスとモロッコのハキミの、左右を入れ替えた直接対決です(デイヴィスが出場すれば)。カナダが初のノックアウト勝利の勢いのまま、共催国としての追い風を受けてモロッコを攻略できるか。一方のモロッコは、2022年ベスト4の経験と土壇場の勝負強さで、勢いのカナダを退けられるか。カナダにとっては、共催国として臨む大会でベスト8に進めるかという歴史的な挑戦。モロッコにとっては、2022年のベスト4という到達点を超え、アフリカ勢の期待を背負って勝ち進めるかという舞台です。勢いと経験の激突を、じっくり楽しみたい一戦です。

パラグアイ(42位)vs フランス(3位)

日本 7/5 6:00 / 現地 7/4 17:00・リンカーン(フィラデルフィア)

番狂わせの主役と、雪辱を期す本命の一戦です。パラグアイは、優勝候補ドイツをPK戦で撃破するという今大会屈指の金星を挙げ、勢いそのままにベスト8をめざします。対するフランスは、2022年大会の準優勝という悔しさを晴らすべく、ムバッペを中心とした圧倒的な個で頂点を狙います。FIFAランク42位と3位、まさにダビデ対ゴリアテの構図。パラグアイの堅守が、フランスの豪華攻撃をどこまで止められるかが焦点です。

30秒でわかる構図

  • パラグアイ:アルファロ監督の堅守速攻。G.ゴメス(#15・主将)を軸にした規律あるブロックで耐え、アルミロン(#10)・エンシソ(#19)の個とセットプレーで一撃を狙います。ドイツを120分1失点に抑えた守備が生命線。

  • フランス:デシャン監督の、大会随一の個の総量。ムバッペ(#10・主将)を最前線に、デンベレ(#7)・オリーズ(#11)の仕掛けで多彩に崩します。スウェーデンを3-0で退けた攻撃力が武器。

  • 懸かるもの:勝者がベスト8(準々決勝)へ。パラグアイの快進撃が続くのか、それともフランスの個が上回るのか。

注目選手

【パラグアイ】

  • #10 ミゲル・アルミロン(MF/アトランタ・ユナイテッド(アメリカ)):攻撃の核。スピードとドリブルでカウンターの起点となり、数少ない好機を作り出します。彼の推進力が、堅守速攻の生命線です。

  • #19 フリオ・エンシソ(FW/ストラスブール(フランス)):若き才能。ドイツ戦では先制点を挙げるなど、勝負どころで違いを作る決定力が魅力。個で局面を打開できる存在です。

  • #9 アントニオ・サナブリア(FW/クレモネーゼ(イタリア)):前線の起点。体を張ったポストプレーと決定力で、カウンターの終着点になります。少ない好機を仕留める役割を担います。

  • #12 オルランド・ギル(GK/サン・ロレンソ(アルゼンチン)):ドイツ戦のPK戦で英雄になった守護神。堅守で耐えるパラグアイにとって、最後にゴールを守り切る存在です。再びPK戦までもつれれば、彼の存在感が勝敗を左右します。

【フランス】

  • #10 キリアン・ムバッペ(FW・主将/レアル・マドリード(スペイン)):世界最高峰のストライカーで主将。この大会でも6得点を挙げて得点王争いの先頭集団に入り、爆発的なスピードと決定力で一人で試合を決められます。パラグアイの堅守にとって最大の脅威です。

  • #7 ウスマン・デンベレ(FW/パリ・サンジェルマン(フランス)):両足の仕掛けとフィニッシュを備えるウインガー。グループ最終節ノルウェー戦では短時間にハットトリックを達成した好調ぶりで、引いた相手の守備を切り裂きます。

  • #11 ミカエル・オリーズ(FW/バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)):右からの創造性。スウェーデン戦では2つのアシストを記録し、精度の高いパスとクロスで決定機を量産します。ムバッペの得点を演出する影の主役です。

戦術と強み・急所

【パラグアイ】

  • 攻めの特徴:規律ある守備ブロックで耐え、奪ったらアルミロンのスピードとサナブリアのポストで速く。エンシソの個とセットプレーの一発が、数少ない得点源です。

  • 急所:主導権を握られると怖さが薄れる点。基本はカウンター頼みで、ボールを持たされたり、先に失点して前に出ざるを得なくなると、本来の堅守速攻の形が作りにくくなります。

【フランス】

  • 攻めの特徴:ムバッペの個を軸に、デンベレ・オリーズの仕掛けと選手層の厚さで多彩に崩します。スウェーデン戦で見せたように、引いて固める相手もオリーズの創造とムバッペの決定力でこじ開けられます。

  • 急所:速いカウンターを受けた時の最終ラインの連係。パラグアイのアルミロン・エンシソのスピードに背後を突かれる隙は残ります。

各国のいま

【パラグアイ】

  • アルファロ監督のもと、グループDを3位で通過し、ラウンド32では優勝候補ドイツを相手に120分1-1、PK戦4-3で撃破するという今大会屈指の金星を挙げました。エンシソの先制を起点に、堅守でドイツの主力攻撃を封じた組織力と、PK戦の強心臓が武器。番狂わせの勢いそのままに、フランスにも堅守で食い下がりたいところです。

【フランス】

  • デシャン監督のもと、グループIを3連勝・1位で通過し、ラウンド32ではスウェーデンに3-0(ムバッペ2発+バルコラ)と完勝しました。ムバッペがこの大会でも6得点と絶好調で、デンベレ・オリーズら前線の層も厚い。2022年大会の準優勝という悔しさを晴らすべく、優勝候補の一角として順当にベスト8をめざします。

かみ合わせ分析

  • フランスの個(ムバッペ・デンベレ)× パラグアイの堅守(ドイツを120分1失点に抑えた組織):フランスが、これまで強豪を苦しめてきたブロックをこじ開けられるか。オリーズの創造とムバッペの個が鍵です。

  • パラグアイの勝ち筋(堅守+カウンター+PKの強心臓)× フランスの急所(カウンターの背後):パラグアイが我慢を続け、アルミロン・エンシソのスピードで一撃を決めるか、PK戦に持ち込めれば、再びの金星の目も。

  • 総じて:個の総量で圧倒するフランスが主導権を握り、ムバッペらの質でパラグアイの堅守を破る展開を本線に見ています。ただしパラグアイの守備は本物で、早い時間に失点しなければ、フランスに我慢を強いる時間帯も作れるでしょう。

会場とコンディション

リンカーン(フィラデルフィア)は屋外のスタジアム。7月のフィラデルフィアは高温多湿になりやすく、夕方のキックオフでも蒸し暑さが残る可能性があります。暑熱と湿度が運動量に影響すれば、守勢が続くパラグアイにとっては終盤の消耗が一段と響きかねません。フランスにとっては、早い時間に主導権を握って消耗を抑えたい舞台です。

もし今、笛が鳴ったら

フランスがボールを支配し、パラグアイが全員で引いて守る——立ち上がりはその構図でしょう。フランスはムバッペを起点に、オリーズの創造とデンベレの仕掛けで根気強くブロックを揺さぶります。パラグアイはG.ゴメスを中心に耐えますが、我慢の展開のどこかでムバッペの一瞬かオリーズの一本が均衡を破って先制。先手を取ったフランスが、後半に追加点で突き放す——そんな流れを本線に見ています。パラグアイはカウンターとセットプレーの一発、そしてPK戦への持ち込みに、金星の望みを託す展開です。

  • 予想スコア:フランスが 2-0 で勝利

  • 予想得点者:ムバッペ、デンベレ(フランス)

  • 注目ポイント:フランスがパラグアイの堅守を早く割れるか、ムバッペが違いを作れるか、パラグアイがカウンターで一矢報いられるか

※あくまで個人的な予想です

見どころ

ドイツを倒したパラグアイの快進撃と、雪辱を期すフランスの個。最大の見どころは、ムバッペという至宝が、優勝候補ドイツを120分1失点に抑えたパラグアイの堅守をどうこじ開けるかです。得点王争いの先頭集団を走るムバッペが、また魔法を見せるのか。一方のパラグアイは、堅守とPKの強心臓で、再び世界を驚かせられるか。ドイツを倒した勢いは本物で、フランスにとっても決して油断できる相手ではありません。フランスにとっては2022年の準優勝という悔しさを晴らす戦いの通過点であり、パラグアイにとっては国のサッカー史に新たな1ページを刻む挑戦です。ダビデ対ゴリアテの一戦を、パラグアイがどこまで接戦に持ち込めるかに注目しながら、この日の締めくくりとして楽しみたい一戦です。

最後に

ラウンド16が幕を開け、ここからはベスト8を懸けた、さらに濃密な一発勝負が続きます。この日は、共催国カナダが2022年ベスト4のモロッコに挑み、ドイツを倒したパラグアイが雪辱を期すフランスと激突します。勢いのある挑戦者が本命を倒す新たな波乱が生まれるのか、それとも実力上位が順当に勝ち進むのか。一つの負けも許されないベスト16の戦い、その初日の2試合を、最後までじっくり見届けましょう。

【マガジンのご紹介】

ワールドカップに関する記事はこちらにまとめています。
よかったらご覧ください♪

<PR>

次のキャリアを考えたい方へ。
転職サイトGreenを応援しています。


いいなと思ったら応援しよう!

ヤッテミストひで いただいたご支援は、今後の記事づくりに大切に活かしますね✨