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FIFAワールドカップ2026 11日目の見どころ【日本時間・6月22日】スペインvsサウジアラビア/ベルギーvsイラン/ウルグアイvsカーボベルデ/ニュージーランドvsエジプト

ワールドカップ11日目(日本時間6月22日)は、グループGとグループHの8カ国が、それぞれ2試合目を迎えます。注目すべきは、両グループとも第1節が全試合引き分けに終わったこと。8チームすべてが勝ち点1で横一線に並び、この第2節は「勝てば一気に突破圏、落とせば最終節は崖っぷち」という、事実上の天王山です。世界2位スペインは初戦のまさかのドローから立て直せるか。黄金世代ベルギー、2度のチャンピオン・ウルグアイ、そしてサラー擁するエジプト——実力国がそろって「勝ち点3が欲しい」一日。さらに、史上初出場のカーボベルデがスペインに続いてウルグアイをも苦しめるのか、という物語もあります。横一線のグループが、ここから一気に動き出します。

※選手名の前に付く「#7」などは、すべて背番号です。

この日の試合(日本時間/現地時間)

  • スペイン(2位)vs サウジアラビア(60位)|日本 6/22(月)1:00 / 現地 6/21(日)12:00 |メルセデス・ベンツ・スタジアム(アトランタ)|グループH

  • ベルギー(9位)vs イラン(20位)|日本 6/22(月)4:00 / 現地 6/21(日)12:00 |SoFiスタジアム(ロサンゼルス)|グループG

  • ウルグアイ(17位)vs カーボベルデ(67位)|日本 6/22(月)7:00 / 現地 6/21(日)18:00 |ハードロック・スタジアム(マイアミ)|グループH

  • ニュージーランド(85位)vs エジプト(29位)|日本 6/22(月)10:00 / 現地 6/21(日)18:00 |BCプレース(バンクーバー)|グループG

(カッコ内はFIFA公式ランキング・2026年6月11日版)


スペイン(2位)vs サウジアラビア(60位)

日本 6/22 1:00 / 現地 6/21 12:00・メルセデス・ベンツ・スタジアム(アトランタ)

世界2位の優勝候補スペインが、初戦のまさかの0-0ドロー(相手は史上初出場のカーボベルデ)から、立て直しを迫られる一戦です。鍵を握るのは、負傷明けの18歳ラミネ・ヤマル。一方のサウジアラビアは、強豪ウルグアイ相手に勝ち点1をもぎ取った堅守が看板。スペインがその守備ブロックをこじ開けられるか、サウジが「ジャイアントキリング」をもう一度狙うか——。

30秒でわかる構図

  • スペイン:デ・ラ・フエンテ監督のもと、ヤマル(#19)、ペドリ(#20)、オヤルサバル(#21)ら世界屈指のタレントがそろう。圧倒的なポゼッションが武器だが、初戦は引いた相手を崩せず0-0。ヤマルの全開が崩しの鍵。

  • サウジアラビア:ドニス監督のもと、主将アル・ドウサリ(#10)を軸に堅守速攻。初戦はウルグアイを1-1に抑えた組織的な守備が看板。アル・ブライカン(#9)が前線の起点。

  • 懸かるもの:グループHは全チーム勝ち点1で横一線。スペインは初勝利で突破へ前進したい。サウジは強豪相手にもう一つ金星を狙う。

注目選手

【スペイン】

  • #19 ラミネ・ヤマル(FW/バルセロナ):チームの切り札。初戦は途中出場ながら、入った瞬間に試合の流れを変えた。負傷明けでフル稼働は微妙だが、彼が右サイドでボールを持つだけで、引いて守る相手の最終ラインは重心を崩される。スペインの崩しは、彼の出来に大きく左右される。

  • #20 ペドリ(MF/バルセロナ):中盤の心臓。狭いスペースでもボールを失わず、縦パスとテンポチェンジで攻撃を設計する。引いた相手を崩すには、彼が前を向いてプレーする回数が鍵になる。

  • #21 ミケル・オヤルサバル(FW/レアル・ソシエダ):勝負強いフィニッシャー。ボックス内の動き出しと冷静な仕留めで、堅いブロックをこじ開ける一撃を持つ。初戦で足りなかった「決め切る力」を託される存在。

  • #17 ニコ・ウィリアムス(FW/アスレティック・クルブ):左サイドの推進力。スピードとドリブルで仕掛け、ヤマルとは逆サイドから相手を押し下げる。両翼が同時に仕掛ければ、サウジの守備は的を絞れない。

【サウジアラビア】

  • #10 サレム・アル・ドウサリ(FW・主将/アル・ヒラル):攻撃の核にしてキャプテン。左からの仕掛けとミドルが武器で、2022年カタール大会ではアルゼンチン撃破の決勝点を挙げた実績を持つ。カウンターの先導役。

  • #9 フィラス・アル・ブライカン(FW/アル・アハリ):前線で起点を作るストライカー。体を張ってボールを収め、限られた手数の攻撃を完結させる。少ない決定機を仕留められるかが、サウジの生命線になる。

  • #4 アブドゥレラー・アル・アムリ(DF/アル・ナッスル):初戦ウルグアイ戦で得点した守備の柱。対人の強さと高さがあり、セットプレーでは攻撃の的にもなる。スペインの波状攻撃を、どれだけ跳ね返せるか。

戦術と強み・急所

  • スペインの強み(圧倒的なポゼッションと個):ボールを握り続け、ペドリの配球とヤマルの仕掛けで相手を揺さぶる。サイドを起点に何度も決定機を作れる、崩しの引き出しの多さが武器。ランキングや選手層では、スペインが明確に上回ります。

  • スペインの急所(引いた相手の崩し):初戦は、まさにこの「引いて固めるカーボベルデ」を崩せず0-0。サウジも同じ堅守ブロックで来るため、こじ開ける手数とヤマルの存在、そしてミドルやセットプレーといった「ブロックの外」からの一撃が問われます。

  • サウジの強み(規律ある守備とカウンター):ウルグアイ相手に1-1。コンパクトなブロックを敷いて耐え、奪ったら主将アル・ドウサリの個で一刺しを狙う。守ってカウンターという狙いは明確です。

  • サウジの急所(攻撃の頻度と保持力):守備に重心を置く設計上、スペイン相手では押し込まれる時間が長くなる。ボールを長く持てず、決定機の数は限られる。耐え続けた末の一瞬の隙が、命取りになりかねません。

各国のいま

【スペイン】

  • デ・ラ・フエンテ監督のもと、優勝候補として臨んだ初戦でまさかのドロー。「スペインは大会序盤で苦しむこともある」とはいえ、カーボベルデ相手の取りこぼしは想定外でした。最大の焦点は、負傷明けのラミネ・ヤマルをどれだけ使えるか。本人は慎重ながら、出場には前向きです。ビクトル・ムニョスやメリノにも軽い負傷の情報があり、デ・ラ・フエンテはやりくりを迫られます。

「自分は大丈夫だし、調子もいい。でも(フル出場は)まだ早いし、その必要もない」
——ラミネ・ヤマル(スペイン代表・自身のコンディションについて。サウジ戦での起用が焦点)

【サウジアラビア】

  • ゲオルギオス・ドニス監督のもと、強豪ウルグアイ相手に1-1と勝ち点1を奪取。堅守は本物で、アル・ドウサリを軸にした攻撃にも見るべきものがあります。世界2位スペインを相手に、初戦の堅さをもう一度示せれば、グループの行方を大きく揺るがす番狂わせも見えてきます。

かみ合わせ分析

  • スペインの強み(個の総量)× サウジの急所(守備の頻度):スペインがボールを支配し、ヤマル・ペドリの個で決定機を作る公算が高い。初戦の反省を踏まえ、崩しの手数を増やせるかがポイント。

  • サウジの強み(堅守+アル・ドウサリのカウンター)× スペインの急所(引いた相手の崩し):サウジが我慢して守り、初戦のスペイン同様に決め切れなければ、再びロースコアの可能性も。

  • 総じて:個の質で明確に上回るスペインが、ヤマルの投入を含めて堅守を破ると見ます。2-0でスペインを本線に。ただし、初戦のように決め切れない展開なら、サウジの粘りが光る一戦にもなり得ます。

会場とコンディション

メルセデス・ベンツ・スタジアム(アトランタ)は、可動式屋根と空調を備えたドーム型の会場です。屋外は6月で31〜33度に達しますが、屋根を閉じて空調を効かせれば、暑熱の影響は大きく抑えられます。標高は約320メートルと米国の会場では最も高いものの、プレーへの実質的な影響はほぼありません。コンディションはおおむね中立で、純粋な実力勝負になります。

もし今、笛が鳴ったら

  • 予想スコア:スペイン 2-0 サウジアラビア

  • 予想得点者:ヤマル、オヤルサバル(スペイン)

  • 注目ポイント:ヤマルが何分プレーできるか。そして、引いて固めるサウジの守備ブロックを、スペインがどの時間帯にこじ開けるか。

※あくまで個人的な予想です

見どころ

優勝候補スペインが、初戦の取りこぼしを払拭できるか。最大の見せ場は、やはりラミネ・ヤマル。負傷明けの18歳が、ピッチに立った瞬間にどれだけ流れを変えるか——そこに注目すると、この試合は何倍も面白くなります。サウジが堅守でどこまで耐えるか、という視点も合わせて楽しんでください。

ベルギー(9位)vs イラン(20位)

日本 6/22 4:00 / 現地 6/21 12:00・SoFiスタジアム(ロサンゼルス)

黄金世代ベルギーが、初戦エジプトとのドロー(1-1)から、勝ち点3を取りに行く一戦です。デ・ブライネ、ルカク、ドク——名前だけなら圧巻の陣容。一方のイランは、ニュージーランド相手に2度のビハインドをいずれも追いついて2-2と、勝負強さを見せた一方、2失点した守備の立て直しが急務です。ガルシア新監督が「勝つしかない」と明言したベルギーが、地力を示せるか。

30秒でわかる構図

  • ベルギー:ガルシア監督のもと、デ・ブライネ(#7)の創造、ドク(#11)の突破、ルカク(#9)の強さが武器。主将ティエレマンス(#8)が中盤を統率。初戦は守備の隙が課題。

  • イラン:ガレノエイ監督のもと、タレミ(#9)を前線の的に堅守速攻。主将ハジサフィ(#3)が最終ラインを束ねる。初戦はニュージーランドに2失点した守備の立て直しが急務。

  • 懸かるもの:グループGは全チーム勝ち点1で横一線。「勝つしかない」と明言したベルギーと、固さを取り戻したいイラン、どちらも勝ち点3が欲しい。

注目選手

【ベルギー】

  • #7 ケビン・デ・ブライネ(MF/ナポリ):創造の中枢。一本のスルーパスで試合を決める世界屈指のゲームメーカーで、セットプレーのキッカーとしても危険。彼が前を向いてボールを持つ時間が、ベルギーの得点期待値を左右する。

  • #9 ロメル・ルカク(FW/ナポリ):前線の的。初戦は途中出場で同点演出に絡み、先発昇格を狙う。屈強な体でセンターバックを背負うポストプレーと、ゴール前の一発の決定力を併せ持ち、イランの堅守に最も嫌な存在。

  • #11 ジェレミー・ドク(FW/マンチェスター・シティ):圧倒的なスピードとドリブル。1対1で仕掛けてサイドをこじ開け、イランのブロックに穴を開ける推進力。彼の突破が、決定機の起点になる。

  • #8 ユーリ・ティエレマンス(MF・主将/アストン・ビラ):中盤を統率するキャプテン。守備のバランスを取りながら前線へ良質なボールを供給する。最後尾には世界屈指の守護神#1 クルトワが控える。

【イラン】

  • #9 メフディ・タレミ(FW/オリンピアコス):攻撃の起点にして大黒柱。ポストプレーで前線を背負い、決定力でも違いを作る。アズムーンを欠くイランにとって、彼にどれだけ良い形でボールを届けられるかが攻撃の生命線。

  • #8 モハマド・モヘビ(FW/ロストフ):初戦ニュージーランド戦で得点した、機動力のあるアタッカー。鋭い飛び出しで、ベルギー守備の背後を狙うカウンターの槍。

  • #23 ラミン・レザイアン(DF/フーラド):初戦で得点した攻撃参加型のサイドバック。右サイドの上下動で攻守に絡む。最終ラインは#3 主将ハジサフィの経験が束ね、ベルギーの個をどう抑えるかが問われる。

戦術と強み・急所

  • ベルギーの強み(個の質):デ・ブライネの創造性、ドクの突破力、ルカクの強さ。前線のタレントは今大会でも屈指で、引いた相手でもサイドと中央の両方から崩せる多彩さがある。

  • ベルギーの急所(守備の安定):初戦は守備の隙からエジプトに先制を許した。中盤が前掛かりになった裏のスペースを突かれやすく、最終ラインの集中とカバーリングが課題になる。

  • イランの強み(堅守と勝負強さ):本来は組織的に守るチームで、初戦も2度ビハインドを追いついた粘りを見せた。タレミのポストを起点にしたカウンター一発で、強豪相手でも勝機を見いだす。

  • イランの急所(守備の安定):堅守が看板ながら、初戦はニュージーランドに2度先行を許して2失点。長距離移動の疲労も抱える中、90分通して集中を保てるかが、ベルギーの個を抑える前提条件になる。

各国のいま

【ベルギー】

  • ルディ・ガルシア監督のもと、初戦は力のあるエジプトと1-1。決して悪い内容ではないものの、優勝を狙う立場としては物足りない結果でした。ルカクが途中出場で流れを変えたことで、彼の先発起用が議論の的に。指揮官は、第2節を明確に「勝たなければならない試合」と位置づけ、チームを引き締めています。

「イラン戦は勝たなければならない。それしか道はない」
——ルディ・ガルシア(ベルギー代表監督・エジプトとのドロー後、第2節へ向けて)

【イラン】

  • アミール・ガレノエイ監督のもと、初戦はニュージーランドに2度の先行を許しながら、その都度追いついて2-2。2度のビハインドをはね返した勝負強さは収穫ですが、堅守が看板のチームだけに2失点は痛恨でした。タレミを中心とした攻撃に、守備の立て直しを加えられるか。加えてイランは、アメリカ国内での長距離移動などコンディション面の難しさも抱えており、その中でベルギーを相手に、もう一度「固いイラン」を取り戻せるかが鍵です。

かみ合わせ分析

  • ベルギーの強み(個の質)× イランの急所(守備の綻び):ベルギーが主導権を握り、デ・ブライネ・ドクの個から決定機を作る公算が高い。

  • イランの強み(堅守+タレミの一発)× ベルギーの急所(守備の隙):イランが粘り強く守り、タレミのポストから1点を返す展開は十分にあり得る。初戦同様、ベルギーが守備で隙を見せれば、競った試合になる。

  • 総じて:個の質で上回るベルギーが振り切ると見て、2-1でベルギーを本線に。ただしベルギーの守備は初戦でも失点しており、イランの1点は計算に入れるべきです。

会場とコンディション

SoFiスタジアム(ロサンゼルス)は、固定式の半透明屋根を持つ会場です。直射日光は遮られ、6月のロサンゼルスは21〜24度・湿度も低めと、屋外会場の中では比較的過ごしやすい環境です。暑熱の影響は小さく、コンディションは中立。両チームとも、持ち味を素直に出せる条件がそろっています。

もし今、笛が鳴ったら

  • 予想スコア:ベルギー 2-1 イラン

  • 予想得点者:ルカク、デ・ブライネ(ベルギー)/タレミ(イラン)

  • 注目ポイント:ベルギー守備の隙を、イランのタレミが突けるか。そして、ルカクが先発から出るのか、途中投入の「ジョーカー」として残されるのか。

※あくまで個人的な予想です

見どころ

ベルギー黄金世代が、初戦の引き分けから本来の姿を取り戻せるか。デ・ブライネのパス一本、ドクの一気の仕掛け——観ていて鳥肌が立つ瞬間が、必ずどこかにあるはずです。一方で、堅守のイランが「固いチーム」に戻れば、簡単な試合にはなりません。実力国が簡単に勝ち切れないのが、今大会の怖さです。そのスリルも込みで楽しんでください。

ウルグアイ(17位)vs カーボベルデ(67位)

日本 6/22 7:00 / 現地 6/21 18:00・ハードロック・スタジアム(マイアミ)

2度の世界王者ウルグアイが、史上初出場のカーボベルデと対戦します。カーボベルデは初戦で世界2位スペインを0-0に抑え、世界を驚かせたチーム。堅守はホンモノです。ウルグアイは初戦サウジと1-1。個の質では明確に上回りますが、主力2枚(アラウホ、デ・アラスカエタ)に負傷の不安があり、崩し切れるかは未知数。「個の差」と「組織の堅守」、どちらが上回るか。

30秒でわかる構図

  • ウルグアイ:ビエルサ監督のもと、ヌニェス(#9)、バルベルデ(#8)ら個の総量で押す。ただし守備の要アラウホ(#4)と創造の核デ・アラスカエタ(#10)に負傷の不安があり、出場可否が焦点。

  • カーボベルデ:ブビスタ監督のもと、GKボジーニャ(#1)を中心に組織的に守る。主将ライアン・メンデス(#20)が攻撃を引っ張る。初戦はスペインを0-0に封じた堅守が看板。

  • 懸かるもの:グループHは全チーム勝ち点1で横一線。ウルグアイは2度の世界王者の貫禄を示したい。カーボベルデは史上初出場で、もう一つの大金星を狙う。

注目選手

【ウルグアイ】

  • #9 ダーウィン・ヌニェス(FW/アル・ヒラル):攻撃の中心。スピードと推進力で背後を突き、堅い守備ブロックをこじ開ける主砲。崩しにくい展開でも、一瞬の抜け出しから決定機を生み出せる。

  • #8 フェデリコ・バルベルデ(MF/レアル・マドリード):走力・技術・決定力を兼ね備えた万能MF。中盤から最前線まで顔を出し、強烈なミドルシュートも武器。チームの心臓として攻守を牽引する。

  • #11 ファクンド・ペリストリ(FW/パナシナイコス):右サイドの仕掛け役。デ・アラスカエタを欠く可能性がある中、サイドからの打開が崩しの一手になる。中盤の守備は#5 ウガルテ(マンチェスター・ユナイテッド)が支える。

  • ※守備の要 #4 ロナルド・アラウホ、創造性の核 #10 デ・アラスカエタは負傷の情報があり、出場可否が焦点。両者を欠けば、崩しと守備の両面で設計が変わります。

【カーボベルデ】

  • #1 ボジーニャ(GK):39歳の精神的支柱で副主将も務める。スペイン戦で再三の好守を見せた堅守の象徴。彼のセーブが、もう一つの番狂わせの生命線になる。

  • #20 ライアン・メンデス(FW・主将):36歳のキャプテン。リールやノッティンガム・フォレストでもプレーした代表最多級の得点者で、本人にとっても特別な意味を持つこの大舞台に懸ける。数少ない好機を仕留める役割を担う。

  • #5 ローガン・コスタ(DF/ビジャレアル):欧州のトップリーグで鍛えた守備ブロックの中核。高さと対人の強さで、ヌニェスら強力なウルグアイ攻撃陣を抑える要になる。

  • #10 ジャミロ・モンテイロ(MF):中盤で攻守をつなぐ働き者。守備で走り、奪ってからはカウンターの起点にもなる、組織を支える選手。

戦術と強み・急所

  • ウルグアイの強み(個の総量):ヌニェス、バルベルデら、個のレベルはカーボベルデを明確に上回る。前線・中盤に違いを作れる選手がそろい、ビエルサ仕込みの運動量と強度も武器になる。

  • ウルグアイの急所(主力欠の崩し):アラウホ不在なら最終ラインの重しが、デ・アラスカエタ不在なら中央の創造性が落ちる。引いて固める相手をこじ開ける「最後の一手」を、誰が担うかが課題になる。

  • カーボベルデの強み(堅守と規律):スペインを0-0で抑えた組織的な守備。ボジーニャの好守と、全員が自陣に戻って走る献身が持ち味で、ブロックを崩すのは容易ではない。

  • カーボベルデの急所(得点力と消耗):守備で耐えても、自ら点を取る形は乏しい。加えてマイアミの蒸し暑さの中で90分間ブロックを保てるか、後半の運動量の維持も問われる。

各国のいま

【ウルグアイ】

  • マルセロ・ビエルサ監督のもと、初戦サウジとは1-1。王者としては物足りない結果で、第2節は勝ち点3が欲しいところです。気がかりは、守備の要ロナルド・アラウホと、創造性の核デ・アラスカエタの負傷情報。出場できるかどうかで、崩しの設計が変わります。それでも、ヌニェス・バルベルデら個の力は健在。指揮官は、チームと個の「差」で勝負すると明言しています。

「我々の最優先は、チームとしてのウルグアイと、その個々のクオリティとの差を、はっきりと示すことだ」
——マルセロ・ビエルサ(ウルグアイ代表監督・カーボベルデ戦を見据えて)

【カーボベルデ】

  • ブビスタ監督のもと、史上初のワールドカップで、いきなり世界2位スペインを0-0に封じました。人口約50万人の島国が示した堅守は、大会屈指の「台風の目」。36歳の主将ライアン・メンデスを中心に、キャリアの集大成となる大舞台へ全力を注ぎます。ウルグアイ相手にもう一度耐え抜けば、その挑戦は伝説になります。

かみ合わせ分析

  • ウルグアイの強み(個)× カーボベルデの急所(得点力):ウルグアイが主導権を握り、ヌニェスの個で決定機を作る公算が高い。

  • カーボベルデの強み(堅守+ボジーニャ)× ウルグアイの急所(主力欠の崩し):カーボベルデが我慢して守り、ウルグアイが(アラスカエタ不在なら)創造性を欠いて決め切れなければ、再びスコアレスの接戦もあり得る。

  • 総じて:個の質で上回るウルグアイが、堅守をこじ開けて競り勝つと見ますが、点差は開きにくいと予想。1-0でウルグアイを本線に。カーボベルデが再び無失点で耐えれば、もう一つの大金星も。

会場とコンディション

ハードロック・スタジアム(マイアミ)は、客席の約9割を覆う固定キャノピーを持つものの、空調はありません。6月のマイアミは27〜28度に加えて湿度が非常に高く、米国の会場の中でも消耗の激しい環境です。ただしこの試合は現地18時開始と夜寄りのため、日中のピークよりは和らぎます。蒸し暑さは、運動量の多いビエルサのスタイルにとって、後半の体力配分という変数になり得ます。

もし今、笛が鳴ったら

  • 予想スコア:ウルグアイ 1-0 カーボベルデ

  • 予想得点者:ヌニェス(ウルグアイ)

  • 注目ポイント:ウルグアイがカーボベルデの堅守を崩す時間帯。そして、スペイン戦で輝いたGKボジーニャが、再びゴールを守り切れるか。

※あくまで個人的な予想です

見どころ

スペインを止めた史上初出場の堅守が、2度の世界王者ウルグアイ相手にも通用するのか——それ自体が、この大会のロマンです。ボジーニャの好守、メンデスの執念。番狂わせの匂いがする一戦を、ぜひカーボベルデ側の視点でも味わってみてください。もちろん、ウルグアイがヌニェスの一撃で地力を示す展開も十分にあります。

ニュージーランド(85位)vs エジプト(29位)

日本 6/22 10:00 / 現地 6/21 18:00・BCプレース(バンクーバー)

サラー擁するエジプトと、オセアニアの雄ニュージーランドの一戦です。ともに初戦は引き分け(NZはイランと2-2、エジプトはベルギーと1-1)。両者にとって、ノックアウト進出へ向けた「絶対に落とせない6ポイントマッチ」です。エジプトはサラーとマルムーシュの個、ニュージーランドはウッドの高さと堅守で対抗します。世界的スターの個が、組織的な守備をこじ開けられるか。

30秒でわかる構図

  • ニュージーランド:ベイズリー監督のもと、主将ウッド(#9)の高さとジャスト(#11)の勢いが武器。引いて守り、カウンターとセットプレーで勝負。初戦はイランと2-2の粘り。

  • エジプト:ホサム・ハッサン監督のもと、主将サラー(#10)とマルムーシュ(#22)の個が脅威。アシュール(#8)が中盤の推進力。初戦はベルギーと1-1。

  • 懸かるもの:グループGは全チーム勝ち点1で横一線。ともに史上初の決勝トーナメント進出が懸かる、絶対に落とせない一戦。

注目選手

【ニュージーランド】

  • #9 クリス・ウッド(FW・主将/ノッティンガム・フォレスト):チームの大黒柱。プレミアリーグで磨いた高さと強さで前線の基準点になり、初戦は2アシストで存在感を示した。エジプトの低いブロックが相手でも、彼の高さはセットプレーとクロスで大きな武器になる。

  • #11 エリ・ジャスト(FW/マザーウェル):初戦イラン戦で2得点した、今もっとも勢いのあるアタッカー。裏への鋭い抜け出しとフィニッシュで、カウンターの切り札になる。

  • #4 タイラー・ビンドン(DF/ノッティンガム・フォレスト):若き守備のリーダー。サラーを抑える最終ラインの中心で、#1 GKクロコンブの安定したセービングとともに、堅守を支える。

【エジプト】

  • #10 モハメド・サラー(FW・主将/リバプール):言わずと知れたスーパースター。エジプト代表最多得点者で、右からカットインしての一撃は世界最高峰。一瞬の隙も見逃さない決定力が、堅い守備をこじ開ける最大の希望になる。

  • #22 オマル・マルムーシュ(FW/マンチェスター・シティ):サラーと並ぶもう一つの脅威。スピードと得点力に加え、自らボールを運ぶ推進力も持ち、相手の守備をサラー1枚に集中させない。

  • #8 エマム・アシュール(MF/アル・アハリ):初戦ベルギー戦で得点した中盤の推進力。前線への飛び出しで、2トップに続く「三人目の得点源」になる。

戦術と強み・急所

  • エジプトの強み(個の質):サラーとマルムーシュという、2枚の世界級アタッカー。一発で試合を決める力はこのグループでも随一で、カウンター一閃でも仕留められる。

  • エジプトの急所(崩しの時間):相手が引いて固めると、崩すのに時間がかかる。サラー依存になりすぎて攻撃が単調になると、ニュージーランドの堅守の前に手詰まりになりかねない。

  • ニュージーランドの強み(堅守+高さ+セットプレー):ウッドを軸に、引いて守りカウンターとセットプレーで勝負。初戦イラン戦で2度先手を取った勝負強さは本物で、組織的な守備は侮れない。

  • ニュージーランドの急所(地力の差):個の総量ではエジプトに劣る。守備の集中が一瞬でも切れれば、サラーやマルムーシュの個に仕留められる。失点を最小限に抑え、ロースコアの展開に持ち込めるかが鍵。

各国のいま

【ニュージーランド】

  • ダレン・ベイズリー監督のもと、初戦は強豪イランと2-2。エリ・ジャストの2得点で2度リードを奪いながら、最後は追いつかれた試合でした。勝ち切れなかった悔しさはありますが、強豪相手に先手を取り続けた内容は、チームに大きな自信を与えています。主将クリス・ウッドは、その手応えを次戦への原動力にしようとしています。史上初のワールドカップ勝利が、すぐ目の前に見えています。

「あの試合から、大きな自信を得ることができる。それを土台にして、エジプトへ向かっていく」
——クリス・ウッド(ニュージーランド代表主将・イラン戦の手応えを受けて)

【エジプト】

  • ホサム・ハッサン監督のもと、初戦はベルギーと1-1。サラーがアシストで存在感を示し、勝ち点1を得ました。アフリカ最多のネイションズカップ王者として、過去のワールドカップを超える結果を狙うチーム。ニュージーランド戦は、その目標へ向けた現実的な勝負どころです。サラーとマルムーシュの個で、勝ち点3を取りに来ます。

かみ合わせ分析

  • エジプトの強み(個の質)× ニュージーランドの急所(地力の差):エジプトが主導権を握り、サラー・マルムーシュの個から決定機を作る公算が高い。

  • ニュージーランドの強み(堅守+ウッドの高さ+セットプレー)× エジプトの急所(崩しの時間):ニュージーランドが我慢して守り、セットプレーやカウンターでウッドが一発を決めれば、勝ち点を引き寄せられる。

  • 総じて:個の質でエジプトが上回ると見て、1-2でエジプト(ニュージーランドから見て1-2)を本線に。ただしニュージーランドの堅守とウッドの高さは脅威で、1点は計算に入れるべきです。

会場とコンディション

BCプレース(バンクーバー)は、可動式の屋根を持つ会場です。2026年ワールドカップでは試合中は屋根を閉じる方針とされており、6月のバンクーバーは17〜22度・湿度も低め。今節の4会場の中でも、選手にとって比較的プレーしやすい環境です。暑熱の心配がないぶん、運動量とプレーの質がそのまま出やすい、フェアなコンディションになります。

もし今、笛が鳴ったら

  • 予想スコア:ニュージーランド 1-2 エジプト

  • 予想得点者:ウッド(ニュージーランド)/サラー、マルムーシュ(エジプト)

  • 注目ポイント:サラーが、ニュージーランドの堅い守備ブロックをこじ開けられるか。そして、ウッドの高さを生かしたセットプレーが、エジプト守備の脅威になるか。

※あくまで個人的な予想です

見どころ

世界的スター・サラーの個と、ニュージーランドの組織的な堅守——「個 vs 組織」という、サッカーの永遠のテーマが詰まった一戦です。サラーの一瞬のひらめきに注目しつつ、史上初の勝利を狙うニュージーランドが、ウッドを中心にどこまで食らいつくか。判官びいきも込みで、最後まで目が離せません。

最後に

11日目は、グループGとグループHという、第1節を全試合引き分けで終えた2つの「大混戦グループ」が、一気に動き出す一日です。世界2位スペインの立て直し、黄金世代ベルギーの修正、王者ウルグアイの貫禄、そしてサラーの個。実力国がそろって勝ち点3を狙う一方で、史上初出場のカーボベルデや、初勝利を目指すニュージーランドの物語も同時に進みます。横一線だからこそ、一つの勝利の価値が大きい——その緊張感を、ぜひ味わってください。

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