見出し画像
コーチング・研修・コンサルティングを通じて「人を育てる人」を支えてきました。
最近は、ミドル・シニア期のキャリアや生き方に向き合う一人ひとりにも、
その知見をお届けしています。株式会社ドリームパイプラインの安藤秀樹です。

「これからの働き方・生き方」を考えるのに、早すぎることはありません。コーチングでも活用する「6つの自己診断シート」付きの小冊子『セカンドキャリア読本』を無料プレゼント中です。⇒ 登録はこちらから。

親の老いが進むと、多くの人が、人生の午後に思いがけない「役」を受け取ることになります。

「介護」です。


誰もが、突然、当事者になる

介護という役割は、たいてい、ある日突然やってきます。

親が転んで骨折した。
物忘れが、目立つようになってきた。
一本の電話をきっかけに、昨日までの日常が一変する。
心の準備をする間もなく、私たちは「介護する人」という配役をいきなり演じることになるんです。
しかも、この役には台本がありません。
親の置かれた状況、自分たちの状況に応じて、何を、どうすればいいのか。手探りで進むしかないのです。

さらに、40代、50代は、まだ自分の仕事があり、育ち盛りの子どもがいる人も少なくありません。

上の世代の介護と、下の世代の子育てに、同時に挟まれる。
いわゆる「ダブルケア」の状態に、気づけば陥っている。
午後の肩には、ずいぶん重い荷物がいくつも載せられます。

最初は、誰もが途方に暮れます。
手続きのこと、お金のこと、これから先のこと。
わからないことだらけで、不安と焦りに、押しつぶされそうになります。

しかし、それは、あなたが頼りないからではないのです。
誰にとっても、介護は、初めてのそして正解のない挑戦なんです。
まずは「わからなくて当然だ」と、自分に許してあげるところから始めてほしいと思います。

「いい子」で、あろうとしすぎない

介護に向き合う方に、私が、どうしてもお伝えしたいことがあります。

それは、「一人で全部を背負い込まないでください」ということです。

親には恩がある。だからこそ、「自分がちゃんと看なければ」「弱音を吐いてはいけない」と、責任感の強い人ほど、抱え込んでしまいます。けれど、介護は、長い道のりです。自分が倒れてしまっては、元も子もありません。介護する人自身が、心と体を、すり減らしてしまう。そういう例を、私は、いくつも見聞きしてきました。

だから、頼れるものには、遠慮なく頼ってください。
介護保険のサービス、地域包括支援センター、専門の施設や事業者。
きょうだいや親族、そして、ただ話を聞いてくれる誰か。
「人の手を借りること」は、決して、親不孝でも手抜きでもありません。
むしろ、長く介護を続けていくための賢明な備え
です。
プロの力を借りて生まれた心の余裕こそが、親と穏やかに向き合う時間を、あなたに与えてくれるはずです。

それに、プロの手を借りることは、親御さんにとっても決して悪いことではありません。
疲れ果てた家族に無理をして看てもらうより、専門家に穏やかに支えてもらうほうがかえって心地よい、という面も確かにあるのです。
あなたが笑顔でいられることが、めぐりめぐっていちばんの親孝行になる。
そんなふうに、考えてみてはいかがでしょうか。

罪悪感と、どう折り合うか

介護には、しばしば「罪悪感」がついてまわります。

「もっとしてあげられるはずなのに」
「イライラしてしまう自分は、冷たい人間ではないか」
・・・そんなふうに自分を責めてしまう。
けれど、疲れて余裕がなくなれば、誰だってイライラします。
それは、あなたが冷たいからではなく、あなたが精一杯やっている証拠ですよね。

完璧な介護など、どこにもないと思います。

私の場合、母は過去のこと、父の方は現在進行です。
介護保険のサービス、専門の施設や事業者、プロの手を借りる、と先述しましたが、お金のかかることです。
そして自分たちの財布は無尽蔵ではありません。
どうしても、自分自身がこの役割を担っていくことは避けられません。

ですが、繰り返しになりますが、言いたいことは
「一人で全部を背負い込まないでください」ということに尽きます。

無理の無い範囲でお金で解決できるところ、身内や他者の力を借りるところを伴侶や親戚とも相談しながら、取り組んでいくことが大切だと思うのです。

そして、職場に理解を求めるのも、力を借りることのひとつですね。
制度面では、介護休暇制度、介護休業制度が法律上整備されていることはご存じの方も多いと思います。
介護休暇制度 → 通院の付き添い、役所や介護サービスの手続き、ケアマネジャーとの打合せなど、細かい用事に使いやすい対象家族の介護や世話のために休暇を取得できる制度
介護休業制度 → 親の状態が悪化してしばらく仕事を休む必要があるときに使う制度

詳細は厚生労働省のサイトで知ることができますが、制度があっても、あまり使われていないのが現状の様です。
職場の仲間に迷惑がかかるのでは?
同僚との関係が疎遠になるのでは?
将来の昇給、昇格に影響があるのでは?
・・・と、産休、育休と同様の不安や気遣いが働くのも無理はありません。

しかし、ここが考えどころです。介護、出産、育児、どれも尊い命、それも肉親の命に関わっていることです。
万が一、その大切さに無理解な人がいたとしても、諦めたり、妥協したりしてはいけないと思います。

できることを、できる範囲で。
ときには、自分を休ませることに罪悪感を持たない。

それが、介護する側もされる側も、穏やかでいられるいちばんの道なのだと思います。
どうか、親と同じくらい、自分自身にも優しくしてあげてください。

そして、もし気持ちが限界に近いと感じたら、その思いをどうか一人で抱え込まず誰かに話してみてください。

同じ経験をした人、地域の相談窓口、専門家・・・ただ聞いてもらうだけでも、心はずいぶん軽くなるはずです。
声に出すことは弱さではありません。
長い道のりを歩き続けるために、自分を守る大切な手立てだと思うのです。

「これからの働き方・生き方」を考えるのに、早すぎることはありません。漠然とした思いや不安を言語化し、ご自身の価値観や強みを棚卸ししてみませんか? 私がコーチングでも活用している「6つの自己診断シート」付きの小冊子『セカンドキャリア読本』をプレゼント中です。
これからの仕事と人生の方向性を見つけるヒントになります。
⇒ ご登録はこちらから。

最後までお読みいただきありがとうございます。
もし、よろしければ繋がって頂けませんか?
フォローをお待ちしています。
僕も積極的に繋がりたいと思っています。

いいなと思ったら応援しよう!