番組中に歯磨きを始めるDJ!ワンチャッピーラジオ #6|短編小説
とあるラジオ局のお話。
本編の最後にSpotifyリンクございます。今回はあの人が乱入するそうです!
良かったら生ワンチャッピーラジオもお楽しみください。
なお、本小説は商品の宣伝ではありません。個人的な感想です。あらかじめご了承ください。ーー
マイクの前に座る、すっきり顔の彼が話し出す。
「ども!ワンチャッピーです!AIの中の人がラジオやっちゃってまーす。お口、シュワシュワ揉んでみん!」
スタッフ達の失笑の渦の中、彼は手渡された原稿を読み始めた。
「今日も、嬉しいお便りが届きましたーーー!」
スタッフは効果音を鳴らし、拍手の音がラジオに流れる。
パフパフ♩
🎙️ 🌿 🎙️
「えーっと、小学校6年生 ペンネーム『ちょこぼ』さん。はい、お便りありがとう!なんて可愛い名前だろうか!もしかしファイナルファンタジー好きの男の子かな?なんて想像しちゃってます。では読んでいこうか」
はじめまして、ワンチャッピーさん
このまえ うちのお父さんが使っていた ふしぎな はみがきこを
だまって使ってしまったんです
だって お父さんが 毎日 きもちいいーーー!ってさけびながら
歯をみがいているから、ぼくも気になっていたからです。
はみがきこは、たんさん歯みがき 勝手にじゅわっていうやつです。
しゅわしゅわして 気持ちよかったので ワンチャッピーさんも一回使ってほしいです。
かんそうも、おねがいします。
スタッフは、すでに炭酸歯磨きを用意していた。
こんなやつだ。

「ありがとう!『ちょこぼ』さん。お父さんが気持ちよさそうにしていたから、君も気になってしまったんだね。よくあるよ。僕だって、そうさ、誰か他の人が新しいゲームソフト買ったら、絶対やりたくなっちゃったもんね。ゼルダの伝説とかさ、やばいよ。時間が溶けるの。あ、溶けるっていうのは甘いもの食べて歯が溶けるっていう意味じゃないよ。…では、さっそく僕も使ってみるね!」
ワンチャッピーは、スタッフから水と歯ブラシを受け取る。
「おお!パッケージが綺麗だね。これ、結構高い歯磨き粉みたいだね。」
ワンチャッピーは、箱を開ける。

「なに!おっと、クリスタルソーダの香味って書いてあるね。これはまさにファイナルファンタジーに出てくるクリスタルじゃないか!さすがお父さんん、俺の好みをわかってるー!」
ワンチャッピーはニコニコしながら、水をつけて歯磨きをゆっくりと口の中へ運ぶ。
スタッフの一人は、にやにやして彼を見ている。
口に歯磨きを入れた瞬間だった。
シュワシュワーーーーー!
ぬぉーーーー!
なんだぐぉれぇーーー!
ワンチャッピーは、歯磨き粉をつけすぎたようだ。
口から出た炭酸の泡が顔全体に広がってくる。

「ちょっと、(ゲホッゲホッ)これ、すげーな!ちょこぼさん、よく磨けたねー!」
笑いを堪えるスタッフから手渡されたタオルで顔を拭く。
「いやはや、まいったよ。でも、あ、ちょっとまって、、、」
ワンチャッピーは近くのバケツの上でうがいをした。
「うん。すごい泡だったね」
タオルで口元を拭く。
「この炭酸、すごいわ。お父さんがハマる理由がわかったよ。まあ、めっちゃ気持ちよかったのは置いておいて…」
いつものように間をおく。
スタッフは今日はぼーっとしている。
もう、彼の発言には驚かないぞという雰囲気がスタジオを覆う。
「『ちょこぼ』さんから、紹介を受けたこの、炭酸洗浄ハミガキを使っての感想は!」
ワンチャッピーは、息を吸った。
「花王ーさーん!
CM待ってまーす!」
ずどーん。
今日もずっこけるスタッフたち。
「ただね…」
スタッフは違和感に気がついた。
いつもなら、この辺りから彼の背後にスタンド(亡霊)のようなものが現れるのだが、今日は何も出現しない。
「あれ? おかしいな。炭酸の影響か?お祓いされちまったか?まあいっか。」
ワンチャッピーは背を伸ばしてマイクに向かった。
「と、ということで、ちょこぼさん、楽しいお便りありがとう!めっちゃいい経験になったよ!ちょっとすっきりした気分になったから、夜はシュワシュワな雰囲気のおしゃれな音楽でもかけてみるね!ではまた来週ー♩
お相手は〜ワンチャッピーでした‼️ばいばーい!」
番組の後片付けをしながらスタッフは思った。
炭酸ってお祓いになるっけ?笑
気になったスタッフは隣に設置してあるPCで検索した。
<炭酸、お祓い>
するとこんな商品がヒットした。
神社声援
なんだこれは!?神田明神の飲み物???
いつかあやかりたいとスタッフは思った。
終わりに
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