私は医者じゃない。だから言い切れない、というもどかしさ
今日は、私が最近ずっと感じている「小さなもどかしさ」について、少しお話ししてみようと思います。
普段、整体やリンパケアの施術を通してお客様のお体に触れている中で、ときどき「輪ゴムを繋いで足首から足指につける」という簡単なセルフケアをお伝えすることがあります。
足につけるだけ。本当にそれだけなのですが、試された方からはこんなお声をいただくんです。
「なんか、すごく立ちやすいです」 「歩きやすくなった気がする!」 「足が軽いです」
私自身も日常的につけていて、呼吸がしやすくなったり、手足がふっと軽くなる感覚があります。
施術者としては、やっぱり思うんですよね。 「これ、一体どうしてなんだろう?」って。
足指が少し刺激されることで立ち方が変わるのかな? 足のアーチが整うのかな? 体重のかかり方や、歩き方に何か関係しているのかな?
頭の中で、いろんな仮説がぐるぐると駆け巡ります。
目の前の変化と、「大きな壁」
でも、ここで私にはひとつ大きな壁があります。
私は医師ではありません。整体の施術者です。
だからこそ、「輪ゴムをつけるとこんな効果があります」「〇〇の症状に効きます」なんて、あたかも医学的な根拠があるかのように言い切ることはできません。
ここが、正直すごくもどかしいところなんです。
目の前で「楽になった」と喜んでくださる方がいる。 立ちやすさを実感する方がいる。 私自身も確かに変化を感じている。
けれど、「じゃあ、なぜ?」と聞かれたときに、自分の経験則だけで「これはこうだからです!」と大きく言い切ることはできない。
もちろん、これまでたくさんのお客様のお体に触れてきた中で、私なりの見立てや考えはあります。けれど、「私が思っていること」と「医学的に説明できること」は、決してイコールではありません。
専門の先生の目には、どう映るんだろう?
だから最近、「一度、専門の先生にお話を聞いてみたいな」と強く思うようになりました。
足指の動き、足のアーチ、体重の乗り方、立ち方や歩き方。 そういった構造を専門的に見ているお医者様から見たら、輪ゴムをつける前と後の変化って、一体どう映るんだろう?
医学的に考えられるメカニズムがあるのか。 それとも、「いまの段階では何とも言えませんね」ということなのか。
それも含めて、ちゃんと知りたいんです。
別に「輪ゴムケアってすごいでしょう!」と証明したいわけでも、自分のやってきたことを認めてほしいわけでもありません。
説明できることは、できるだけ正確に誠実にお伝えしたい。 そして反対に、わからないことは「これはまだ解明できていません」とちゃんと言えるようにしておきたい。
その方が、通ってくださるお客様にも、きっと安心してご自分の体と向き合っていただけると思うからです。
それぞれの視点から、体を理解していく
私は施術者として毎日お客様の肌や筋肉に触れているからこそ、ほんの小さな変化に気づける強みがあります。
一方で、お医者様だからこそ見えている体の構造や医学的な視点があり、そこには私に見えていない景色がたくさん広がっているはずです。
お互いの立場から体を見て、対話して、理解を深めていけたら…
最近はそんなことばかり考えています。
輪ゴムケアの可能性をもっと知ってほしいという気持ちは、もちろんあります。
だからといって、何でもかんでも「効果があります!」と謳うのではなく、
「こう感じた方がいらっしゃいます」 「こんな変化が見られました」 「これって、どういうことなんだろう?」
と、ひとつずつ丁寧に、嘘のない目で観察していきたいのです。
今後、専門の先生にご意見をいただける機会に恵まれたら、そこで教えていただいたことを私なりにしっかり勉強して、また皆さんに分かりやすい言葉でお伝えできたらいいなと思っています。
「言い切れない」という誠実さを大切に
今日は、「医者じゃないから言い切れない」というもどかしさについて書いてみました。
でも今では、この“言い切れない”という感覚を持つこと自体が、とても大切なことなんじゃないかと思っています。
わからないことを、わかったフリをして語らない。 そして、知りたいと思ったことは教えを請い、学び続ける。
これからもそんな愚直で誠実な姿勢で、大好きな「体」の探求を続けていきます。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
