空海に愛されたお姫様 〜特別展『空海と真言の名宝』〜
空海、夢に現る。

時々、ふしぎな夢を見る。
夢の中のわたしは見知らぬ寺院にいた。
でも、それはわたしではなかった。
見知らぬ若い修行僧の姿になっていたのだ。
わたしの目はそのまま彼の視界を写しつつも、同時に背後から彼を見下ろす二つの視界を捉えていた。
そこは、観音様が祀られている御堂。
わたしは手に持っていた一枚の紙に、自らの名を一筆、さらさらと書き記してから仏様を拝んだ。
紙に記された名は『空海』と――まるで、わたしにその正体を伝えるかのように。
その直後、御堂の奥から異形なる者達が列をなして現れた。
先頭を行くのは、背に孔雀のような鮮やかな羽を背負った仏様。
そしてその後ろには、宝剣を握った守護者のような仏様の姿があった。
お寺の一角には、茶器のセットが置かれているのが見えた。
空海という名の若き僧は、何かを探し求めるように、何かを選ぶかのように、いくつもの寺院を渡り歩いているようだった。
これまでにも僧侶が出てくる夢は何度か見たことがありました。
でもさすがに、空海だとわかって出てきたのははじめてだったよ・・・!!(笑)
わたしは仏教に関しては人並み程度の知識しかないし、参拝もお寺より神社の方が圧倒的に多い。
しかし、空海はもはや歩く伝説なので、彼を目的とした旅でなくても、日本全国どこへ行ってもその足跡に遭遇します。
そんなことを繰り返すうちに、氣がつけば空海にまつわるお話にもある程度詳しくなっていました。
そういえば、先日のイベントの時にも「まおさんって空海と同じ名前だから、空海にゆかりのある方(好きな方)が多く集まって来るんですかね。」と参加者さんに言われました。
空海のもともとの名前は、佐伯真魚なんですよね。
夢の考察は、記事の最後に書きたいと思います。
この夢を見た翌日、空海の特別展が上野で開催中だということを友人から聞きました!
なんというタイミング!!!
そんな経緯があって、空海に会いに行ってきました。
弘法大師生誕1250年記念 特別展『空海と真言の名宝』に行ってきた!

本展は、真言宗各派の壁を越え、中心的な役割を担う真言宗十八本山とその関係寺院がかつてない規模で結集し、弘法大師の開いた四国遍路の霊場にちなんだ全88件の至宝が一堂に会した、空前の規模の展覧会でした。
展示は4つの章で構成され、空海と真言密教の歴史を深く体感できる内容となっていました。
第1章:空海と真言密教(空海ゆかりの名宝/密教美術の精華/密教図像の世界)
空海直筆の冊子や唐から持ち帰った法具をはじめ、国宝『十二天屏風』(東寺蔵)や国宝『五大尊像』(醍醐寺蔵)など、深く神秘的な密教世界を表した優品が並びました。
第2章:後七日御修法の世界
宮中祭祀として始まり、現在は東寺で営まれている真言宗最高の秘儀『後七日御修法』をクローズアップ。
通常は一般非公開の厳かな世界が、関連する仏像や貴重な写真パネルとともに紹介されました。
第3章:真言宗各派の名宝
全国に広がる真言宗十八本山の個性が光る寺宝が集結。
教科書でもお馴染みの国宝『信貴山縁起絵巻』(朝護孫子寺蔵)や、国宝『金銅透彫舎利塔』(西大寺蔵)などが出品されました。
第4章:真言宗各派の彫刻と秘仏
通常は見ることができない各地の秘仏を含む、約40体の多彩な仏像がゆったりとした空間に一堂に並び、圧倒的な造形美を放っていました。
写真撮影可能エリア


日本の仏像彫刻の中でも極めて珍しいお姿をした天弓愛染明王の傑作で、現存最古とされる一尊。
通常の愛染明王は弓と矢を水平に近い形で持っていますが、放光寺の像は弓矢を上方の天へと向けている。
これは密教経典『瑜祇経』に記された「衆星の光を射るが如し(天の星々すらも射抜くほどの強い光を放つ)」という一節を忠実に視覚化したものとされています。
天に向けて矢を放つことで、宇宙の星々から生きる力やエネルギーを射落とし、人々に分け与えてくれるという意味が込められているそうです。


五智如来とは、真言密教の根本本尊である大日如来と大日如来の持つ5つの智慧の徳を4方向に分けて表した4体の如来からなる、計5体の仏像群。
真言密教の宇宙観を象徴する重要な仏像群であり、こちらは5体(五軀)が揃って伝わる五智如来像として日本最古のもの。
入場者は10万人を突破したそうです。
さすがはカリスマレジェンド!!
1200年もの時を超え、今も尚、わたし達の心に深く響き続ける空海の教えと密教美術。
その圧倒的な量感と神秘的な美しさは、単なる歴史の遺物ではなく、現代を生きる人々の心に時空を超えて語りかけてくるエネルギーそのものだった。
いつもの遠征の過密スケジュールで参拝する時は、仏像や仏画を細部に至るまでゆっくり見られることはあまりなかったので、とても素晴らしい体験になりました。
書に記された一文字一文字が、見惚れてしまうほど大変美しかったです。
普段、お寺にあれば拝む対象であるものが、こうして博物館に展示されると観賞するものに変わる・・・(中には拝まれている方もいましたが)
それがとてもふしぎな感じがしました。
特設ショップのおみやげ

特設ショップには、厳かな密教の世界観を日常に落とし込んだハイセンスかつユニークな限定オリジナルグッズが並んでおりました♪まずは、大和茶セット。
空海の名前にちなんで『大和茶 空』と『大和茶 海』の2種類がありました。
わたしは『海』の方を買いました。
空海は、唐から日本へお茶の種(煎茶の原型)を持ち帰って、それを奈良の地に植えて伝えたという日本のお茶文化の開祖の一人なんだよね。
お茶と一緒にいただくお菓子も♡
国宝『一字一仏法華経序品』が一文字ごとに描かれているありがた〜いアイシングビスケット。(笑)
それから、金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅が描かれた色紙もすごく綺麗だったからお迎えしちゃった!
茶房松緒

鑑賞後のお楽しみ!
ミュージアムカフェでお茶をするのが大好きなのですが、休日の上野周辺はどこも混雑するため、湯島駅まで足を伸ばして、こちらの茶房松緒へ〜♪

湯島天満宮のすぐお隣にあります。
茶道の精神と伝統を重んじつつ、新しい形で和のくつろぎを提供してくれる和カフェ&日本料理屋さん。
抹茶オレとクリームあんみつをいただきました♪

お店の目の前でハート型のガードレールを発見!!
なんだかいいことありそう〜♡
でも、神社のガードレールだから、正確にはハートじゃなくて、猪目と言った方がいいのかもしれない(笑)
空海と真名井御前、『33』で繋がれた二人

空海がその生涯で唯一、深く心を通わせ、魂の伴侶として認めた女性がいた--。
ここからは、空海が現れた夢の内容を考察していきたいと思います。
要点をまとめてみると、
①わたしは、夢の中で観音様が祀られているどこかの寺院におり、若い修行僧の姿になっていた。
②わたしは修行僧自身の視界を持ちながら、同時に背後から彼を見下ろすもう一つの視界を共有していた。
③観音様が祀られている御堂で、修行僧は紙に『空海』と自らの名を書き記し、仏様を拝んだ。
③拝んだ直後、御堂の奥から孔雀のような羽を背負った仏様と、剣を持った守護者のような仏様が列をなして現れた。
④お寺の一角には、茶器のセットが置かれていた。
⑤空海という若き僧は、何かを探し、選ぶためにいくつもの寺院を渡り歩いているようだった。
まず、夢の中でわたしがいた場所はどこかの寺院でした。
真言密教では、すべての観音菩薩は大日如来の化身とされています。
四国霊場では、多くの寺院で観音菩薩(十一面観音や千手観音など)が御本尊として祀られ、空海が修行中に観音様のお告げを受けたという伝承が各地に残っている。
なので、残念ながら“空海が修行した観音様が祀られているお寺”という情報だけでは、どこであるか特定することは難しい。
どうしてお寺に茶器が置いてあったのか。
先ほども書いた通り、空海は唐から帰国した際にお茶の種子と茶臼を持ち帰りました。
このことから、空海が唐から帰ってきた後であるということがわかる。
御堂の奥から列をなして現れた異形なる者達は何者か?
孔雀のような羽の生えた仏様・・・孔雀でパッと思い浮かんだのは孔雀明王だったのですが、孔雀に乗っていたわけではなかったので違うのかなと。
お顔は鳥ではなく人だったので、迦楼羅でもなさそう。
剣を持った守護者のような仏様は?
仏像が持つ剣は、人間の心にある煩悩(迷いや執着)を断ち切り、正しい道へと導いたり、仏法や人々を脅かす魔性や悪を打ち払うためのもの。
基本的に剣は、明王、菩薩クラスが持つものだそうです。
仏様は階級が上がるほど装具が少なくなると聞きました。
現れた者達は皆、裸同然の薄い衣をまとっているだけだったんだよね。
なので、如来か菩薩だったのではないかと。
わたしのこの夢日記を書いたポストを読んでくださった方が、ご親切にいろいろと教えてくださいました!
ありがとうございました!!
でも、空海はそもそも何を選ぶためにお寺を渡り歩いていたのだろう。
もしかして、高野山を見つけるため・・・??
このように、夢で自分が他者に成り代わり、その者の視点や心を共有することは、わたしの中では珍しい事例です。
空海のことをいろいろと考えているうちに真名井御前のことを思い出した。
真名井御前は、空海の弟子となり、如意尼という法名を授かった女性です。
京都府宮津市にある籠神社(奥宮は真名井神社)の社家である海部氏の血を引き、非常に高貴で美しく聡明だったという。
他に、浦島太郎と同じ日下部氏、浦島太郎の9世孫であるという説もある。
真名井御前は、その類まれな美貌から淳和天皇の妃として召し出されましたが、宮中での生活に馴染めず、精神的な救いを求めていました。
そこで出会ったのが、当時すでに高僧として名高かった空海!!
真名井御前は空海に導かれるようにして出家し、彼のもとで修行を重ねたと伝えられている。
これはもう、宮中で苦しんでいたお姫様を空海が救い出したといってもよいのではないか。
どこかで似たような話を聞いたことがあるなと思ったら、仁徳天皇から寵愛を受けた黒姫のお話だ。
そういえば、黒姫も海部氏の娘なんだよね。
海部氏の一族って美人が多かったのかな?
厳しい戒律の世界にいた空海は生涯を通じて独身でした。
もちろん、真名井御前とも師匠と弟子という関係だったのでしょう。
が、しかーし!
空海にとって真井御前の存在は、お互いの高い精神性や救済の志に共鳴し合った、生涯で最も特別な女性の一人であったことは間違いないだろう。
この二人の間には、そう思わざるを得ないお話が残されているからです。
如意尼となった真名井御前は、空海の指導のもと、兵庫県西宮市の甲山のふもとに神呪寺を開創しました。
名前に『呪』という字が使われていますが、これは一般的な呪いの意味ではなく、『真言(仏様の言葉)』を意味します。
神呪寺の本尊である『如意輪観音坐像』(国重要文化財・日本三大如意輪の一つ)には、空海と真名井御前にまつわる有名な伝説があります。
空海がこの観音像を彫る際、真名井御前の姿をモデルにして、桜の木に等身大の像を刻んだと伝えられています。
そのため、この観音像は非常に艶やかで美しいお姿をしており、真名井御前の生き写しとも言われている。
そして、二人の入滅には奇妙な一致が見られる。
空海は、承和2年(835年)3月21日、高野山にて入定しました。
真井御前は、その前日である3月20日に33歳の若さでなくなった(入滅)とされています。
彼女は、空海が開山した高野山に向かい祈りながら、息を引き取ったと。
空海は62歳、真名井御前は33歳、二人の間には29歳もの年の差がありました。
真名井御前が亡くなった歳である『33』という数字は、仏教(特に『観音経』)において、観音菩薩を象徴する聖数です。
観音菩薩は、苦しむ人々を救うために33通りの姿に変身して現れると説かれています。
数秘術では、マスターナンバーである『33』は、無償の愛、奉仕などを意味する宇宙的なスケールを持った数字です。
シリウスの女神と賢者を表す数字でもあるよ。
空海が真名井御前をモデルにして、神呪寺の本尊である如意輪観音坐像を彫り上げた期間も33日間でした。
この33日間のあいだ、真井御前は空海のそばで昼夜ずっと真言を唱え、自身の魂を木像へと写し出すかのように祈りを捧げ続けたそうです。
この神呪寺は、観音信仰の霊場である新西国三十三箇所の第21番札所に指定されています。
ちょうどこの時、同時に『33』という数字もメッセージとして強く伝えられていたのです。
真名井御前と『33』にまつわる逸話を知った時、これは彼女のことを示しているのではないかと考えました。
『33』は、空海と真名井御前の二人を繋ぐ数字でもあった。
ちなみに、わたしの神尾茉音という名前も画数は『33』で、数秘術でみてもディスティニーナンバー『33』になるんです。
これはね、意図したわけではなく、あとから調べてみたら偶然そうだったってだけなんだけど(笑)
『真名井』とは、神聖な水や清らかな井戸・湧水に対する、古代からの最上級の敬称(美称)です。
真名井御前は、瀬織津姫を弁財天として祀りました。
もしかしたら、空海は真名井御前に瀬織津姫を重ね合わせていたのかもしれません。
また、真名井御前はかぐや姫のモデルになったのではないかと言われています。
竹取物語は、平安時代には書かれていたとされますが、作者は不詳となっています。
が、空海が書いたという説もあるんだよね。
・・・そうか、あなたもかぐや姫だったのか。
真名井御前は、先祖伝来の玉手箱も持っていたらしい。
その力で空海の雨乞いを助けたそうな。
瀬織津姫、かぐや姫、玉手箱・・・となると、水の女神(海神)の系譜を継ぐ姫巫女だったのでしょう。
わかったよ!
神呪寺まで迎えに行くから、一緒に高野山に行こう。
あなたの時代では、女性は高野山には入れなかったものね。
まだいつになるかわからないけれど(道のりは長そうな氣もする・・・)、必ず行くから待ってて。
高野山には宿坊がたっくさんあるんだよね!
宿坊に泊まると、朝のお勤めに参加させていただけるらしい。
高野山に行く時は、いつもの過密スケジュールの一部に組み込むんじゃなくて、許されるなら、高野山だけをゆっくりじっくり味わい尽くしたいなぁ。
スピリチュアルイベント情報
①スピリチュアルお茶会 in 鶯谷駅
日程:2026年9月12日(土)/9月19日(土)
時間:14:00〜16:30
会場:鶯谷駅(東京都)
参拝︰三島神社
会費︰3300縁
②スピリチュアルお茶会 in 自由が丘駅
日程:2026年10月17日(土)
時間:14:00〜16:30
会場:自由が丘駅(東京都)
参拝︰熊野神社
会費︰3300縁
各イベントともに参加者募集中です!
はじめましての方も、お久しぶりのリピーターさんも、どなたでもお氣軽に参加してください♪
縁あって導かれた皆さんと和やかに語らいましょう。
是非、この機会にすてきなご縁をくくってくださいね♡
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