飛騨高山 遊郭の趣を色濃く残す佇まい その1 ~「旅館かみなか」 歴泊記 2026.4.28-29 ~「文化財に泊まりたい。」ファイルNo.21
今回の旅は奥飛騨福地温泉と高山市街の歴宿(文化財の宿)を巡る二泊三日の一人旅。
一泊目の福地温泉「草円」をチェックアウトして平湯経由で高山市街へ向かう。
「草円」の話はコチラ ⇩
ちなみに福地温泉から高山に寄って静岡に帰るルートはこんな感じ⇩
往路とは別のコース(濃い青色の方)

さて、宿を出発して早々だけど、道路沿いの桜の林で一旦停止。昨日来るときにも見てキレイだと思ったけど、今日は天気がいいから一段と映える。
草円の女将さんにここの桜の話をしたら、「あそこキレイですよね。木は小さいですけどね。」って言ってた。
確かに幼木だ。ここである程度まで育てて移植するんだろうね。





桜を満喫(激写)したところで、そろそろ出発。 途中で崩落事故のため道路を迂回。でも順調に山を下りてる。
市街に近づいて来たところで道路脇の「国指定重要文化財」の看板が目に入った。
予定外の寄り道になるけど、これは見逃せない。しかも無料で見学させていただけるらしい。 まずは駐車場に止めて建物の周囲探索。


裏手に回ってみる。

ちなみにロープ張ってあるのはココだけ
右側からは出入り自由 なんだけど、、、

「ここから見れるのかな」ってガサゴソやっていたら、管理スタッフらしきオバサマが出て来て「表から入ってください」と窘められてしまった(恐縮)。
弁解すると、一部にロープがちょっと張られていただけで、注意書きもなくて、ぜんぜん結界(侵入禁止)になってない。しかも説明板はロープの外にあるから、どうぞココから見てください的になっていたのだ(笑)。

正面に回って 玄関の戸をそっと開けるとすぐ右側にさっきのオバサマが鎮座していた。

一応詫びながら玄関から入り直してオバサマから解説の紙⇩をいただいた。


この荒川家住宅や敷地は高山市が買い上げ、管理している。オバサマは管理委託会社のスタッフだそう。
ついでに文化財DBも添えておく。


「ドージ(土間)」に入りスリッパに履き替え、「ブツマ」から反時計回りに見学スタート 。







向こうの部屋が「ニワ(作業場)」
その先が裏口の木戸
「ニワ(作業場)」の木戸を開けると「土蔵」の前に出る。最初にガザゴソやってオバサマに怒られたところだ。

土蔵の戸は閉まって鍵がかかっていた。オバサマに来てもらい鍵を開けていただいて中へ。

土蔵の中は少しカビのような臭いを感じる。ちなみに戸の鍵は木の板で細工されていて、閉めると自動で鍵がかかる仕組み。
主家に戻ってオバサマに「蔵の戸って、閉めると自動で鍵がかるんですね」って声を掛けると、「あッ! 閉めちゃいました?」って言いながら土蔵を開けに行った。
閉めちゃいけなかったらしい。「重ね重ねお手数をお掛けします。」
でも、さっき、そんな説明なかったし、注意書きもなかったしね。そもそもワレが来たときは閉まっていたし。 どうやら、原則、開館時間中は土蔵の戸を開けているらしい。
多分、カビ対策だ。なら不注意で閉めない(閉まらない)ようにしなきゃね。いちいちオバサマが開閉に注意を払うのは大変だ。
さっきアンケート用紙の意見に「よく管理できている」って書いて出したけど、追加でもう一言(二言⁉)書いておけばよかったかも(笑)。
オバサマが戻ってきて「2階も見てくださいね」と案内してくれたので行ってみる。オバサマには頭が上がらないのだ。






この土間を「ドージ」という
さっきは写真左から見学を開始した

以上、荒川家住宅
「ありがとうございました」
オバサマにお礼を言って見学終了。

ちなみに同じ敷地の隣に合掌造りの建物が建っている。 オバサマの説明によると「’88 飛騨博」のときの建物を移築したもの。見るほどのものではないって口振りだった(笑)。
外観はそれっぽく見えるけど、造りは鉄筋コンクリート。でも折角なので一応、中も拝見。



写真撮らなかったけど飛騨の暮らし関係の展示も少しあった。オバサマの口振りどおりだったかも(笑)
さあ、もう少しで高山市街だ。ドライブ再開。
しばらく走ると景色が市街地らしくなってきた。時刻はまだ12時を回ったところ。「かみなか旅館」のチェックインは16時から。だけど、HPの説明にチェックイン前の駐車は可能と書いてあった。
念のため宿に電話をしたら、「駐車はいつでもいいですよ」との女将さんの返事。ほどなく到着。時刻は12時半ちょっと前だ。

往来も少なくて静か

建物の隣の駐車場に車を止めて、とりあえず女将さんにご挨拶。チェックインは15時からでもOKだそう。
「では、そのころに戻ってきます。」
女将さんからいただいた紙の散策マップを片手に街中散策へ。これ⇩は旅行前にチェックした観光協会のHPのマップ。女将さんがくれた地図はこれの紙版だ。

まずは宿から通り1本挟んだ国分寺へ。国指定重要文化財で観光スポット。散策マップにも大きくアイコンが載っている。こういう有名施設が宿の近くにあると位置関係が把握しやすくてアリガタイ。











お腹が減ってきた。高山ラーメンがいいな。もちろん美味しいのを食べたいけど、店を探して彷徨ったり、並んだりするのはイヤだ。近くにあって混んでいない店がイイ。
キョロキョロしながら歩くこと数分。ありました。



期せずハートランドだった

おいしかった。
「ごちそうさまでした」
さて、どっち行こうかな。向こうに「高山陣屋」の標識が見える。なら、そっちへ向かって散策再スタートだ。


あっちは「中橋」。 人気のフォトスポットらしい
少し遠回りになるけど緑の橋を渡り、赤い橋も渡って陣屋に向かうことにする。

時々お世話になるタヌキとキツネだ。
ちなみにワレは「緑の、、、」がスキ (笑)




「高山陣屋」って重要文化財と思っていたけど「国史跡」なんだね。入場料払ってリーフレットいただいた。

説明を読むと、なんと昭和44年までは県の行政事務所として使われていたんだそう。

























出入口に来たらちょうど大所帯の外国人の団体さんが入れ替わりで入ってきた。一緒にならなくてよかった。でもそれなりに人が多くて疲れた。
通りに出て見回すと近くにマツモトキヨシがあるではないか。行ってみよう。目的は元気回復。栄養ドリンクを摂取したい。
入店。店番は若いお姉ちゃん。客は他にいなくて手持無沙汰そう。用向きを告げるとニコニコしながら「今ユンケルが3割引きなんです」とのことでお勧めらしい。
「今飲みたいんだけど、冷えてるのある?」って聞いたら、冷蔵庫のところに案内して取り出してくれてた。3割引きなら2本もらおうかな。
レジのところで1本を一気飲み。「2本同時だと鼻血でちゃうかな」なんて言いながら会計。お姉ちゃんヒマそうだし、休憩がてら無駄話を少し。
ワレ:「飛騨って、イイところだねー。明日から人多くて大変だねー」
お姉ちゃん:「えッ、何で?」
ワレ:「明日からGWだよね?」
お姉ちゃん:「あっ、そうか~」。
こういうお店だとGWとか週末とか関係ないのかも。笑いながらそんなこと話していると、別の店番のお姉さんが会話に合流。
ワレ:「昨日は静岡から車で来て、福地温泉に寄って、今日はこっち来て、今、陣屋見て来たんだけど、車の運転とか、街歩きで疲れっちゃってね」
お姉ちゃん:「どこの温泉なんですか?」
ワレ:「福地温泉。平湯の方。奥飛騨温泉郷のひとつ。知らない?」
お姉ちゃん:「高山市以外はあんまり、、、」
ワレ:「福地温泉も高山市だよ。町から大分離れれてるけど。」
お姉ちゃん:「高山市って合併でどんどん大きくなっちゃったからねー」
ワレ:「折角近くにイイ温泉が沢山あるんだからたまには行くのもイイよ~」
一人で旅していると、こういうどうでもいい話するのは楽しい。若いお姉ちゃんが相手ならなおさらだ(笑)。まぁ、向こうから見たら「老害」かもだけど。
さて、あまり仕事をサボらせても悪いので話を切り上げて散策再開。「元気回復! ごちそうさまでした‼」
中橋を渡り直して「古い町並み」へ向かう。


この先が「三町 重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)」。通称「古い町並み」だ。
テンション上がってきた。栄養ドリンクの効果が出て来たかも。よーし、歩くぞッ!
その2⇩ へつづく
※画像の引用は本文に記載の通り
その他の画像は滞在時に撮影
