【じーじは見た!】前編:次世代革新炉開発ロードマップがまとまった!
Z世代応援団、未来世代応援のじーじです!
さて、これまでも「原発」については何度か投稿をしてきましたが、今回も原発がテーマです。先日も次世代革新炉に関する有識者会議の検討状況について【じーじは見た!】シリーズで取り上げました。👇
この総合資源エネルギー調査会原子力小委員会 革新炉ワーキンググループで議論してきたことが、次世代革新炉の開発ロードマップとしてまとまりましたので、そのロードマップを見ておきましょう。
今回のテーマは次世代革新炉です。
早速内容を確認していきましょうね。
1️⃣ どの革新炉が有望か?
次世代革新炉として核融合が加わっていますが、原発とは分けて考えるとしましょう。
そうすると、①革新軽水炉、②小型軽水炉、③高速炉、④高温ガス炉の4種類の革新炉のロードマップが示されています。

文字が小さくて見えづらいでしょうが、①~④の中では革新軽水炉だけが、運転=商用運転であり、2030年代後半には運転可能なくらい実用化に近い有望な革新炉です。
他の3つの革新炉は、全て実証炉です。
実証炉の中では、高温ガス炉が2030年代後半には運転が始まる予定ですので、有望な技術と言えます。
ただし、商用炉として規模を拡大するためには、時間が必要であり、戦力になったとしても、2040年代後半ということになりそうです。
未来の飯のタネは、何と時間が掛かるのでしょうか?
目の前の国民受けする争点や政局ばかりを報道してきたマスコミは、政治に未来への投資を先送りさせて、日本の競争力を削ぐことには役立ってきたのでしょうが、害悪ですよね。
少しはオールドメディアも「次世代革新炉」を再評価して反省しなくちゃ。
2011年の3.11原発事故以降、原発開発については思考停止してきたツケは大きいです。
第7次エネルギー基本計画では、それまでの産業衰退予測から一転、半導体やAI(データセンター)の電力需要増によってエネルギー需要が増加に転じることに対応するためには、原発が不可欠と言わざるを得なくなりました。
日本が成長するための方針転換です。そうなってみると、革新炉の計画は遅いくらいなのです。
2️⃣ 原発依存度2割を確保するためには
第7次エネルギー基本計画においては、再エネだけでなく原発も含めたバランスの良い電源構成が必要とされ、下記のように記述されました。
(日本の国土は)すぐに使える資源に乏しく、国土を山と深い海に囲まれるなどの我が国の固有事情を踏まえれば、 エネルギー安定供給と脱炭素を両立する観点から、再生可能エネルギーを主力電源として最大限導入するとともに、特定の電源や燃料源に過度に依存しないようバランスのとれた電源構成を目指していく。
日本の国土に適した電源構成を目指すためには、原発についても3.11以降の方針を転換して、リプレースによる新設が語られています。
「廃炉を決定した 原子力発電所を有する事業者の原子力発電所のサイト内での次世代革新炉への建て替えを対象として具体化を進めていく」方針が示された。

上記のとおり、原発事故前に約50百万kWあった設備容量は、60年運転に稼働期間を伸ばしても約33百万kWにまで落ちています。このまま再稼働が順調に行ったとしても2050年には、更に14百万kWの容量が減ることになります。
つまり40年代には、この減少を補う新設が必要なんです。
日本の産業発展のためには不可欠なんですよ。
革新炉の商用運転までのリードタイムを考えても日本政府のお尻には火がついています。知らぬは国民ばかりなりです。

結局、「反対、反対」と理想論だけを声高に叫んでいるだけの再エネ一本足打法では、オイルショックにも弱く、自然との調和も崩れるという結果を招くことを学習したわけなので、少しは現実を見た政治に変わってほしいですね。
3️⃣ 革新軽水炉(SMR)のロードマップ
革新軽水炉については、設計段階から新たな安全メカニズムを組み込むことにより、事故の発生リスクを抑制し、 万が一の事故があった場合にも放射性物質の放出を回避・抑制するための機能を強化したより安全なものとなるよう実用化開発を進める。規制予見性を高める意味で、ATENAと規制当局との間で実務レベルの技術的意見 交換会が設置されるなど、事業者による導入を見据えた動きが進展している。事業者は、引き続き、更なる安全性向上を目的として革新軽水炉に組み込まれる新たな安全メカニズム等と規制基準との関係性の整理に向けて、 規制当局と積極的な意見交換等を行い、共通理解の醸成を図る。また、新しい安全対策に係る技術開発を促進し、実用化を加速する。
福島の原発事故を教訓にして革新軽水炉には、次の特徴があります。
1)非常時の冷却ポンプや電源等の安全設備を多重化して同時損傷リスクを回避する
2)可搬型の非常用設備を、設計段階から原子炉に組み込むことで、非常時の注水・電源の信頼性を向上する
3)非常時に電源なし・人的操作なしで自動的に炉心冷却する機能を強化する
4)さらに、万が一炉心損傷等の重大事故が発生した場合の影響を抑制するシステム (フィルタベント、コアキャッチャー)を強化する
現時点のロードマップは次のとおりです。

廃炉が決定している原発のリプレースを急ぐ必要があり、その場合、この方式が有望なことは間違いありません。
後編では、小型軽水炉、高速炉、高温ガス炉のロードマップを確認していきましょう。
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