母のスマホ入力につきあって
短歌の会には宿題がある
母は月に一度、短歌の会にも参加しています。
毎回、課題が出て、次回までに2首の短歌を提出しなければなりません。
コロナ前まで、母はハガキに短歌を手書きして投函していました。
しかしデジタル化の波は、短歌の会にも押し寄せて、ハガキではなく、メールで提出するよう求められる時代になってきたのです。
ハガキ代も値上がりしているし、手書きの文章を入力する係の人の手間も考えると、やむを得ない流れだと思います。
ただ80代の会員さん達にとってスマホで課題提出というのは、かなり高いハードルだったようです。
母の努力と私の苦労
日ごろラインでも文字入力をほとんどしない母が、短歌をメールで提出するには、誰かが手伝う必要があります。
なぜならば、文字入力が途中で行き詰まってしまうからです。
たとえば「朝顔という漢字が出ない」と訴えるので、母のスマホを見ると「あさがを」とありました。
「を」が違うよと指摘しても、「お」だけ直せば漢字に変わるものではないことが、なかなか伝わりません。
単語ごとに変換される仕組みがよくわからないようです。
だから、助詞を確定しないで変換しようとする失敗がたびたび起こります。
「愉しむ」という漢字が出ない原因は、母が助詞の「を」をつけた「をたのしむ」で変換しようとしているからでした。
助詞は単語の後ろにつけて、文節単位で変換すれば「るすを」「愉しむ」で変換間違いは減るはずです。
あとは拗音が難題です。小さい「ゃ、ゅ、ょ」の入る言葉は鬼門ですね。
「十五」と入力したい母が打った文字は「じゆご」。
母はローマ字入力ができません。
ひらがなを一文字ずつ打つことと、小さい「ゅ」の出し方がわからないことにより、ここでつまずくと30分ほど固まってしまいます。
私が代わりに入力すれば速いですが、時間がかかっても、ひとつずつ自分で打たないと覚えられません。
だから、私はなるべくやり方だけを説明して、母が自分で入力するまで、noteを読んだりして待っています。
そしてCanvaを初心者向けに解説するリライフさんって偉大だなー、と改めて思うのでした。
文字入力の説明だけで、これだけ苦労するのですから、画像処理はもっとたいへんに違いないです。
今月の短歌2首をご紹介
母が苦労して提出した短歌を書いておきます。
仕事好き 趣味を仕事に活かしつつ 留守多き娘(こ)のるすを愉しむ
娘と書いて「こ」と読ませたかったそうです。
妹が仕事で留守の間、私が食事を作りに来て、のんびり過ごしているので、愉しいみたいですね。
二回目の「るす」はわざとひらがなにしたそうです。
木にのぼる朝顔の花 日ごと増え 十五のピンク今日も並んで
庭の朝顔を見たまま描写しています。
桃の木に朝顔がからみついて、木の上まで3メートルくらいのぼってきていました。
この歌の前に考えていた案がまとまらなかったので、急遽作った素直な短歌です。
もうすぐ九十歳になる母が、あれこれ短歌を考えているのを見ると、年をとってもずっと日本語で遊べるって良いなあ、と思いました。
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