私家版ハッカーズディクショナリ2026 [D] DBMS, DirectX, DOS/V, DRY, DX
前ページ:[C] CPU, CRUD, CUI, Cygwin, C++
次ページ:[E] EA, Eclipse, Emacs, e-mail, EUC
[D]
DBMS
(1) DBMS(Database Management System)とは、大量の永続的データに対してCRUD(作成、読込、更新、削除)操作を効率よく実行し、これらを管理するためのシステムである。
(2) DBMSの中で表形式(リレーショナルデータベース(RDB))のDBMSが一番好まれている。特に日本ではなにがなんでも表形式が使われていて、ExcelとともにRDBMSが多用されている。
(3) RDBMSの中では商用のOracleに人気があり、ユーザとベンダに安心感を与えている。このためOracleの認定資格はエンジニアに人気があり、資格取得に多額の費用を掛けている。
(4) RDBの問い合わせ言語であるSQL(Structured Query Language)は面倒で退屈であるという批判がある。そこでアンチSQL派(反RDB派)としてオブジェクト指向DBやグラフ指向DBなどがあるが、流行っていない。
DirectX
(1) DirectXはWindowsのマルチメディア操作のためのAPIである。ゲームや効果的なGUI開発に利用されている。DirectXは2次元だけでなく、GPU支援の3次元の画面操作のAPI(Direct3D)もある。
(2) 20世紀のWindowsではMS-DOSと比較して、リアルタイムゲームの画面操作は遅いものであった。これを覆すべくDirectXが期待とともに登場した。しかし使い物になったのは21世紀からであった。
(3) DirectXは毎年のようにバージョンアップされていて、これがエンジニアを悩ませていた。毎回リグレッションテスト(回帰テスト)で手間が掛かっていて大変であった。
(4) ライバルのOpenGLとの戦いはWindowsではさすがに勝っているが、ハードウェア性能が向上すると重量級のOpenGLが勝利することもある。
DOS/V
(1) DOS/V(Disk Operation System/VGA)とは、IBM PCのOSであり、日本語を表示するためにVGA対応したOSである。その後DOS/VはOSの名称としてだけでなく、DOS/V機などIBM互換PC(PC/AT互換機)と同じ扱いになった。
(2) DOS/Vの呼称「どすぶい」には力強さがあった。しかしNECのPC98の呼称「きゅーはち」が軟弱にも関わらず、当初DOS/VはPC-98に負けていた。
(3) その後、DOS/VとPC-98との戦いが日本だけで行われていた。Windows95の頃からDOS/Vが有利になりPC-98はDOS/V路線に転向することになった。完全に敗戦である。
(4) しかしWindowsの流行によりDOS/V環境は主役から転落してモブになっていき、やがて消滅していくことになった。
DRY
(1) DRY(Don't Repeat Yourself)とは「同じことを繰り返さない」「同じものを作らない」「同じ情報を書かない」というプログラマの永遠の指針である。
(2) DRYを実行するためなら、どんな苦労も厭わない、どんなものでも捨てるというドライな感覚が必要である。
(3) しかしDRYを実行するには多重部分を削除するためのコストが掛かり、逆に多重部分を削除するので成果物の表面的な量は減少してしまう。この結果、生産性が悪化したように上司や顧客からは見られてしまう。
(4) これからDRYは事前に組み込むことが正解であり、事後に行うのは後の祭りになるので注意する。
DX
(1) DX(Digital Transformation)とは、デジタル技術によってDX対象を変革して、目的を達成することである。たとえば持続的な成長のために対象業務をデジタル技術で変革することがDXの例である。
(2) Digital Transformationの略称がDTではなくDXであるのは、Transformationのtrans-がXと略されるためにDXとなった。なおDTは日本では男子の特定の状態を表すことになる場合があるので注意する。
(3) DXは魔法の言葉であり、掛け声としても多岐に使える。組織の民度によって、単なるExcel化するだけでもDXの名称は使える。逆に高文明を築いている社会ではよほどのことをしないとDXと認められない。
(4) コンサルタントはD(デジタル)を強調し、お金を引っ張る道具として使う。少し進化したコンサルタントはX(変革)を強調するが、それが目的と合ってないことを気にしては負けである。
あとがき
今回の記事は[D]のページとして、DBMS, DirectX, DOS/V, DRY, DXを取り上げました。今回はDirectXやDOS/Vは90年代に出てきた用語であり、郷愁を感じています。一方DXは少し前に流行していた用語であり、DBMSは永続的な用語です。DRYもプログラマの永遠の指針である用語です。
なおハッカーズディクショナリは、個人の感想であり、違和感や反論があるかもしれません。用法用量を守って注意してお読みください。
(参考)参考文献
私家版ハッカーズディクショナリ2026 索引
[A]
Ada AI ALGOL Android Apple
[B]
BASIC BBS BIOS BNF BSD
[C]
C CI/CD CISC COBOL CORBA
CPU CRUD CUI Cygwin C++
[D]
DBMS, DirectX, DOS/V, DRY, DX
[E]
EA, Eclipse, Emacs, e-mail, EUC
関連NOTEマガジン
エッセイ:エンジニア未来日記
現代ソフトウェア開発読本/プログラミングの掟/プログラマ日常
関数型プログラミング事始め
ソフトウェア開発マンガFAQ
プログラミングの掟
笑撃!プログラマの日常ドラマ
AIもコスパが大事
Facebookのグループ紹介
ソフトウェア研究会「とある技術のソフトウェアエンジニアリング」
DX研究会「とある技術のデジタル変革」
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートをお願いします!