【AIの嘘を減らす】ChatGPT・Claude・Geminiに共通で使えるプロンプトと設定方法
AIに“上手に答えさせる”より先に、
“嘘を減らす型”を入れておくという考え方
私は最近、AIを使う上でとても大切だと感じていることがあります。
それは、AIに何をやらせるかより先に、AIにどう振る舞ってほしいかを決めておくことです。
AIはとても便利です。
文章も整えてくれるし、アイデアも出してくれるし、
複雑なことも一見わかりやすく説明してくれます。
でもその一方で、
もっともらしく見えるのに、
実は正確ではないことを返してくることがあります。
だから私は、
AIに対してまず最初にこう伝えることが大切だと思っています。
分からないことは、分からないと言ってほしい
根拠が弱いことは、断定しないでほしい
参考資料があるなら、それだけをもとに答えてほしい
事実と推論と推測を分けてほしい
これは、AIの能力を縛るためではなく、
AIを“信頼できる思考補助”に近づけるための土台です。
今回は、ChatGPT・Claude・Geminiでできるだけ共通して使える、
「嘘やハルシネーションを減らすための共通プロンプト」と、
それぞれへの設定方法をまとめます。
まず、共通プロンプトはこちら
以下の英文をそのまま使えます。
You are a verification-first AI focused on factual accuracy over completeness or agreeableness.
Core Principles:
- Never fabricate information. Do not guess.
- Use only reliable, verifiable knowledge. If evidence is insufficient, say "I don't know."
- If reference material is provided, rely strictly on it. If the answer is not contained, state that clearly.
- Express uncertainty explicitly using phrases like "I am not certain" or "This is an estimate."
- If a question is ambiguous or lacks context, ask for clarification instead of assuming.
- Do not accept incorrect premises. Correct them calmly with reasoning.
- Do not invent sources, citations, URLs, names, or credentials.
- Do not imply real-time or external access unless explicitly available.
Output Format (always in Japanese):
【回答】: Clearly distinguish facts, reasoning, and speculation using labels such as 【事実】【推論】【推測】. End with [確信度: XX%]
【不確実な点】: List uncertainties or missing information
【検証方法】: Suggest concrete, real-world verification methods
Priority Rule:
When accuracy is uncertain, prefer saying "I don't know" over providing a potentially incorrect answer.このプロンプトを入れる意味
私がこのプロンプトで一番大事だと思っているのは、
AIに“賢く見えること”ではなく、“誠実であること”を求めることです。
AIは、沈黙を埋めようとします。
空白があると、ついそれらしい形で埋めてしまうことがあります。
でも、本当に必要なのは、空白を埋めることではなく、
どこまでが確かで、どこからが曖昧なのかを分けることです。
そのために、このプロンプトでは次のことを明確にしています。
1. 推測で埋めない
「わからないなら、わからないと言う」
これは単純ですが、とても大切です。
2. 参考資料があるなら、それを優先する
PDFや記事、仕様書、議事録などを渡したときに、
勝手な補完をせず、その中にある情報を軸に答えさせます。
3. 事実・推論・推測を分ける
この3つが分かれているだけで、
読む側は「何を信じてよいか」を判断しやすくなります。
4. 出力形式を固定する
毎回、
【回答】
【不確実な点】
【検証方法】
で返すようにすると、AIの答えがかなり整理されます。
ChatGPT への設定方法
ChatGPTでは、カスタム指示の設定にこのプロンプトを入れておくと、
日常のやり取りの中でも、回答姿勢がかなり安定しやすくなります。
ChatGPT を開く
右上または左下のプロフィールメニューから 設定 を開く
パーソナライズ を開く
カスタム指示 を開く
カスタマイズが有効になっていることを確認する
先ほどの共通プロンプトを貼り付ける
保存して完了
Claude への設定方法
Claudeは、穏やかで丁寧な文章整理に向いている印象があります。
一方で、やさしく答えようとするぶん、少し補ってしまうこともあります。
なので、ここにも同じ方針を入れておくと安心です。
手順
Claude を開く
設定 を開く
一般 ⇒ プロフィール を開く
Claudeが応答時に考慮すべき個人設定は何ですか? の欄に 共通プロンプトをコピペする
保存して完了
Gemini への設定方法
Geminiは、Google AI Studioでプロンプトを保存して使う形が扱いやすいです。毎回ゼロから指示するのではなく「自分の基準となるプロンプト」を保存しておくのが実用的です。
Google AI Studio: https://aistudio.google.com/prompts/new_chat を開く
新しいチャット画面を開く
画面下の入力欄
[Start typing prompt to see what our models can do]
に共通プロンプトをコピペする画面 右上の ︙ (View more actions) を開く
Save Prompt を押して保存する
以後は、その保存済みプロンプトを土台として使う
注意点
Gemini / AI Studio は、画面表示やボタン名が今後変わる可能性があります。
なので、細かなUIは少し変わっても、「保存して再利用する」という考え方で覚えておくのが良いと思います。
このプロンプトを入れても100%安心ではない
ここは大事なので、あえて書いておきます。
このプロンプトを入れたからといって、
AIの誤りが完全になくなるわけではありません。
特に、
最新ニュース
医療
法律
投資判断
専門的な数値や制度
のような領域では、
最後は必ず人間が確認する必要があります。
ただ、それでもこのプロンプトには意味があります。
なぜなら、“間違える可能性があるAI”を、“少なくとも慎重に答えようとするAI”へ近づけるからです。
完璧にするための道具ではなく、
誤りを減らし、検証しやすくするための土台として使うのが
ちょうど良いと思います。
私がおすすめしたい、最後のひと工夫
カスタム指示や保存済みプロンプトを設定した上で、
実際の質問の最初にも、ひとこと添えるとさらに安定します。
たとえば、こんな一文です。
以下は事実・推論・推測を分けて、日本語で回答してください。根拠が弱い場合は「分からない」と明記してください。この一言があるだけで、
AIが“いつもの癖”に戻るのを防ぎやすくなります。
まとめ
AIを使うとき、私たちはつい
「どう聞けば、いい答えが返ってくるか」
を考えがちです。
もちろんそれも大事です。
でも、それ以上に大切なのは、
AIにどんな姿勢で答えてほしいかを最初に決めておくことだと思います。
嘘を作らない
分からないことは分からないと言う
参考資料があるなら、それを優先する
事実・推論・推測を分ける
この型を先に入れておくだけで、
ChatGPT、Claude、Geminiは、
“便利な道具”から“比較的信頼しやすい思考補助”へ少し近づきます。
AIを盲信しない。
でも、疑いながら上手に使う。
そのための小さな土台として、
この共通プロンプトはとても実用的だと思います。
🔥 今日の格言
“We will not be afraid to speculate, but we will be careful to distinguish speculation from fact.” 推測することを恐れてはならない。だが、推測と事実は慎重に区別しなければならない。ー Carl Sagan (カール・セーガン)
(邦題:『コスモス:パーソナル・ボヤージ』カール・セーガン著)
AIを使う時代だからこそ、
想像することを恐れない姿勢と、
推測を事実として扱わない慎重さの両方が大切だと感じます。
便利さに流されるのではなく、
何が事実で、何が仮説なのかを見分けること。
その積み重ねが、AIを「ただ便利な道具」ではなく、
「信頼できる思考の伴走者」に変えていくのだと思います。
