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フォークソングを追いかけて~精霊流し

精霊流し

さだまさしさんと吉田正美さん、二人からなるデュオ「グレープ」が、1974年4月25日に発売したシングル、精霊流し
最近また、さださんは吉田さんと一緒に精力的に音楽活動をされているようですが、このレコードを出し活動されていた当時は1972年から1976年までの活動だったようです。

作詞作曲はさだまさしさん。この曲でさださんは、第16回日本レコード大賞・作詞賞を受賞されています。エピソードによりますと、さださんは幼いころから音楽教育をきちんと受けていたそうで、作曲賞を受けるのはわかるが、我流で始めた作詞で賞を受けるのは意外だったと話されているようです。(ですが、その後も小説を書いたり、映画を製作したり、やはりその方面でも才能があったのでしょう)

さて、精霊流しですが、皆さんもご存知のように長崎の行事のひとつで風物詩ともなっています精霊流し。毎年お盆の8月15日に、亡くなられて初盆の方の魂を船に乗せて皆であちらへ無事に送り出す、そういう地域の行事です。いわゆるお祭りとは違いますが、長崎市内だと、かなりの数の船、大きなものから小さなものまで多数の船が出ます。鉦(かね)を鳴らしながら、その音に合わせて掛け声もかけ、また、爆竹なども鳴らすので、ひっそりしめやかなあの曲調とは少し違って、少しだけにぎやかな雰囲気の中行われる行事です。

ただ、やはりそういう、死者の霊を流すという仏教の行事であるため全体の雰囲気はなんとなく厳かな感じもあります。

私も、いちおう長崎出身ということで、たしか祖母の初盆の時だったか、親戚の人たちと一緒に、精霊流しで船を担いだ記憶があります。すぐそばで鳴る、とういか自分たちでも鳴らすのですが、爆竹の音がかなり強烈だったことを憶えています。この爆竹は、もともと中国で行われていたこの行事で、魔よけの意味がある爆竹で、精霊船が通る道を清めるために鳴らしていた、ということらしいです。

グレープのアルバム『わすれもの』

「わすれもの」というグレープのレコードアルバムに収録されているバージョンには、この爆竹の音や、鉦の音が入っているそうです。ぼくも確かそれを聴いたことがあるのですが、今回YouTubeで探してみましたが見つかりませんでした。


曲のエピソード

この曲の歌詞は、実はさださんの実話にもとづくものとなっているようです。ただし、本人や本人の恋人であったりする人が登場しているのではなく、おばさん、その息子さん(つまりさださんのいとこにあたる人)、息子さんの恋人、などの方々の話のようです。

この曲のきっかけとなったのは、幼いころから交流が深かった同じ年のいとこが水難事故で無くなったことだそうです。その際行われた精霊流しの光景をもとに、故人の恋人だった女性の目線から、その心情をつづった歌詞ということです。

歌詞全体を通してみても、親戚・知人が集まり、故人が大切にしていたものや想いが詰まったものを船と一緒に流す、そういう準備から、船を流しに行った後また皆で集まって故人をしのんで話をしている、その情景が浮かんできます。

ちょっとにぎやかな感じもある精霊流しの雰囲気と少し違って、落ちついたしっとりした感じのメロディはそういうところからきているのでしょう。

また、歌詞に出てくる、故人のお母さんが着ているという、浅黄色の着物ですが、精霊流しにおいて親族が着ることになっているそうです。実際には、薄青緑色の ❝浅葱色❞ を意味しているのでは?と書かれている記事もありました。


今年の精霊流し

じつは、私も今年の2月に父親を亡くしました。88歳でしたが、今年の夏初盆を迎えることになり、長崎市内ではありませんが実家で精霊船を出すことになっています。お盆の頃に、うちの奥さんと一緒に1週間くらいお休みをとって長崎に帰省します。盛大にではありませんが、いろいろ生前のことに想いを巡らせながら、無事にあちらへ行ってもらえるように心を込めて送りだしたいと思っています。





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