[第二十八回]1日5分で旅する「はじめの日本」~古事記でたどる私たちのルーツ~
【第28回】国造りの協力者~海の向こうから来た小さな神~
前回まで
父スサノオから祝福され、大国主神(おおくにぬしのかみ)となったオオナムヂは、本格的な国造りを始めます。
しかし、これほど偉大な神になっても、一人ですべてを行うことはできませんでした。
国造りの協力者~海の向こうから来た小さな神~
ある日、大国主神が伊豆の御前(みさき)の浜辺にいると、海の向こうから、ガガイモの実の舟に乗り、ガチョウの皮を服にして着た、とても小さな神様がやってきました。
大国主神が名前を尋ねても答えません。
周りの神々に聞いても、誰もその神の素性を知りませんでした。
困っていると、一匹のヒキガエルが「この世界のことで知らないことはない、案山子(かかし)の神様ならきっとご存知でしょう」と進言します。
これが日本で初めての「知恵者からのアドバイス」かもしれませんね。
さっそく案山子の神、久延毘古(くえびこ)に尋ねると、「あの方は、神産巣日神(かみむすひのかみ)の御子、少名毘古那神(すくなびこなのかみ)様です」と答えました。彼は、天地開闢の際に現れた、偉大なる創造神の子供だったのです。
この後、スクナビコナは、大国主神の最高のパートナーとして、国造りを共に進めていくことになります。
次回予告
次回は、大国主神とスクナビコナ、二柱の神によるユニークな国造りのお話です。
古事記原文
海の向こうから来た神
故、大國主神、出雲の御大之御前に坐す時に、波の穗より、天羅摩船に乗りて、蛾の皮を内剥に剝ぎて、衣服に為て、帰り来る神有り。爾、其の名を問はすれども、答へず。且、所従の諸神に問はすれども、皆「知らず」と白しき。
神の名を知る者
爾に、たにぐく白言さく「此は久延毘古ぞ必ず知りたらむ。」とまをせば、即ち久延毘古を召して、問はす時に、「此は神産巣日神の御子、少名毘古那神なり」と答白しき。故、爾に神産巣日御祖命に白し上げしかば、「此は実に我が子也。
※本稿の作成にあたり、AIによる文章の推敲・提案を取り入れています。古事記の解釈は多様です。ご興味を持たれた方は、ぜひ様々な解説書や原文にも触れてみてください。
