解釈変更Ⅱ 時間
⚠ この章だけを読まれる方へ
出来れば読まないで下さい。
RCCは宇宙の真理や正解を主張するものでも、既存の宇宙解釈を解説するものでもありません。
宇宙や物理解釈の一般イメージを別の解釈イメージへ載せ替える思考実験です。
そのため、第0章から順番に物理前提そのものを読み換えていく累積型の読み物となります。
単章だけを読んだ場合、累積情報一切が共有されていないため、
物理常識も知らない人の書いた残念宇宙論にしか見えなくなります。
RCCの面白さは、突飛さよりも「どう前提が積み上がっていくか」にあります。
「残念だ」という判断は、通読後にしていただけると助かります。
❷ 時間アナロジー『時間コスト解釈』
「ブラックホールの境界では、時間が停止している」
このような100年前から一般説明として使われる解釈イメージを、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ですが、時間が止まっている物質とは一体どんな状態なのかと考えたことはありますか?
よく考えて下さい。時間が止まった状態とは、何も更新できないということを意味します。
つまり、
折れない。
切れない。
傷つかない。
膨張しない。
収縮しない。
状態が一切変化しない「永遠に壊れない厚みのない壁」が出来上がってしまいます。
まずは解釈を古い一般説明から現在の解釈にアップデートさせ、その先にあるRCCという解釈を見てみましょう。
■ 時間の解釈:3つの世代
○ 古典的・一般向け解釈
一般相対性理論 / シュヴァルツシルト半径
考え方:
強い重力は時空を無限に歪ませ、事象の地平面で時間は「凍結」する。
矛盾:
先に述べた通り時間が止まっているなら、物質が中に入ることも、重力が外に伝わることもできないはずです。この矛盾は古くから「凍結星問題」として指摘されてきました。
○ 現代の標準ブラックホール物理
ホーキング放射等 や準局所的地平面等
考え方:
全宇宙から見た絶対的な境界ではなく、その場所の光が閉じ込められている「局所的な状態」として地平面を定義し直した解釈や、ちょっとだけ物質が漏れてBHが少しずつ小さくなって最終的に消える解釈等、色々解釈が増えています。
現状:
数学で記述しようとする研究は進められていますが「なぜ光が閉じ込められるのか」という物理的な駆動説明は、依然として「時空が歪んでいるから」という前提に頼っています。
○ RCCモデル
因果更新コスト解釈
考え方:
時間は歪まない。ただ、物質の「移動」に処理能力を使い過ぎるため、内部の「変化」=因果の更新を後回しにされたラグが、歪みと表現されているだけ。
結論:
境界で起きているのは、観測者側の速度場とBHの速度場における上位速度場の差異によるラグの同期ずれ。
RCC的解釈:時間は「物質の状態更新」と見ます。
RCCでは、時間を「流れを持った実体」ではなく、「物質が次の状態へ変わった履歴の更新作業」だと再解釈します。
つまり、背景的な時間は想定していないということです。
物質はすべて後述する「パルスの速度場」に乗って移動しています。
完全に止まっている物質=コストを移動に使っていない物質は、基本的にこの宇宙には存在しないため、相対的にしか測ることができません。
物質の更新履歴である時間は、物質不在で測ることはできません。
■ 高速で動く物質
相対性理論の再解釈
移動速度が上がるほど、リソースのほとんどを「位置の更新」に奪われるため、内部の「状態の変化」が回線飛びのように遅くなります。
イメージしてください。
あなたのPCで、ものすごく重い3Dゲームを高解像度で動かしている場面を。
ネット対戦型のレースゲームで、回線やPCの処理スペックが勝敗を分けるのをイメージしてもよいかもしれません。
これが、相対論が証明しようとした「時間遅延」の物理的イメージのRCC流再解釈です。
■ 光速の物質
光は全てのコストを「移動」に全振りしているため、自分自身を更新する余力がない。
だから光は「年を取れない」=時間を経験しない。
「移動速度」と「変化更新」が有限のリソースを奪い合う物質現象と読み替えます。
RCCは相対論の数式ではなく、「解釈」イメージのみを書き換えます。
■ 「事象の地平面」の再定義
最新の物理学では、事象の地平面を「ここから先は戻れない一方通行の厚みのない膜」として扱いますが、RCCでは数学的ではなく物理的なものとして扱います。
RCCでは、事象の地平面を「時間が止まる境界」ではなく、上位速度場の違いによって、外部観測者との因果更新速度の相対的な同期が切れる境界として扱います。
つまり、内部では更新が続いているのに、外部の時計では同期が取れなくなる場所です。
ブラックホール内部でも、地平面でも物質の因果更新は進んでいます。
ただ、その処理スピードが外部の更新と繋がらなくなっただけ。
RCCでは、あらゆる物質は自転・公転・銀河公転・銀河団公転・パルスの速度場に乗って移動しており、より速い速度場が上位となり支配構造を作ると考えます。
通常はパルス速度場を最上位と想定しますが、パルサーやBHのような高速回転する天体なら自転が最上位の速度場になると解釈します。
この速度場の違いによる接続解除が、BHやその周辺で物理法則がおかしく見える現象ではないかとRCCは解釈します。
だから「時間が止まった厚みのない破壊不能な膜」なんてものの存在をRCCは想定しません。
難しくまとめると、
物質が光速に近づくと「内部変化」、つまり時計が遅れる現象を、四元速度の大きさが常に一定であることが宇宙における「因果更新の総リソースの限界」だと解釈し、計算結果、つまりローレンツ因子を変更せずに解釈を置換する、ということになります。
簡単にまとめると、
四次元的な移動スピードの合計は常に一定なので、最速=光速であるという相対論の読み替えです。
💡 ひさぎちゃんメモ
時間は流れていない。
時間が物質を動かすのではなく、物質が更新された履歴を時間が流れているように認識しているだけ。
この解釈で、RCCは時間を読み直してみました。
空間は、物質の位置関係を読むための参照。
時間は、物質の更新履歴を読むための参照。
どちらも実体を持たず、何も作用しないためRCCでは存在論的に「無」とします。
標準物理が「時間」と「空間」をワンセットで不可分な「時空」とするように、RCCでも「時間」と「空間」は同じ「無」という同一の参照点を、異なる視点から見ているだけと解釈します。
「時間が止まって物質が出られない」を、「ちょっとだけ物質が蒸発して漏れる」へアップデートするよりも、当たり前に物質が出入りできる実天体へ。
RCCは大天才たちの知恵を否定することなく拝借し、感触を持った宇宙に嵌まるピースへ解釈を再配置する思考実験ゲームです。
