私が家族なら、こんな在宅ケアマネージャーを選びます。
介護が必要になった時、多くの方が初めて関わる専門職がケアマネージャーです。
突然、このような現実が来る日があります。
何がなんだかわからない状況でケアマネージャーを探してくださいとなってもわからない事ばかり...
実は、ケアマネージャー選びによって、その後の介護生活は大きく変わることがあります。
今回は在宅介護を担当するケアマネージャーについてのお話です。
福祉業界で約20年、介護職員から相談員、管理者、エリアマネージャーまで経験してきた中で、多くのケアマネージャーと関わってきました。
今回は、私が家族なら担当をお願いしたい在宅ケアマネージャーの特徴についてお伝えしたいと思います。
① ケアプランが毎回同じではない
ケアプランは作成することが目的ではありません。
利用者様の状態や生活環境の変化に合わせて見直していくものです。
しかし、中には毎回ほとんど内容が変わらないケアプランを見かけることもあります。
本当に利用者様の生活を見ていれば、小さな変化や課題が見えてくるはずです。
良いケアマネージャーは「今の生活」をしっかり見ています。
② 自社サービスばかりを勧めない
利用者様やご家族には選択する権利があります。
もちろん自社サービスを勧めることが悪いわけではありません。
しかし、本当に良いケアマネージャーは複数の選択肢を提示してくれます。
それぞれの事業所の特徴や強み、注意点まで説明した上で、ご本人やご家族が納得して選べるよう支援してくれます。
③ 地域のサービスをよく知っている
経験年数だけではありません。
私は、自分の目で見て、自分の足で情報を取りに行っているケアマネージャーを信頼します。
新しいデイサービスができた。
施設長が変わった。
リハビリ体制が変わった。
こうした情報はパンフレットだけでは分かりません。
日頃から地域の事業所と関わり、情報収集をしているケアマネージャーは大きな強みがあります。
④ レスポンスが早い
介護は突然状況が変わることがあります。
転倒や入院、認知症の進行、ご家族の介護疲れなど、急な相談が必要になることも少なくありません。
そんな時に連絡が取りやすく、返答が早いことは大きな安心につながります。
⑤ 上から目線ではない
介護保険制度に詳しいことと、信頼されることは別です。
良いケアマネージャーは専門用語を並べるのではなく、ご本人やご家族の立場に立って分かりやすく説明してくれます。
一緒に悩み、一緒に考えてくれる姿勢が大切だと思います。
⑥ 担当者会議を大切にしている
担当者会議は形式的な会議ではありません。
良いケアマネージャーは、
・ご本人
・ご家族
・デイサービス
・ヘルパー
・福祉用具
・訪問看護
など、それぞれの意見をしっかり引き出します。
そして、ご本人やご家族が安心して生活できる方向性を整理してくれます。
担当者会議が終わった後、
「話して良かった」
「これからどうすれば良いか分かった」
そう思える会議を作れるケアマネージャーは信頼できます。
⑦ 医療との連携ができる
介護と医療は切り離せません。
主治医、病院のソーシャルワーカー、リハビリ担当者、看護師など、多くの専門職との連携が必要になります。
医療との関係が良好で、必要な時にしっかり連携が取れるケアマネージャーは非常に心強い存在です。
「何でもやってくれる人」が良いケアマネージャーとは限らない
ご家族の中には、
「何でも相談できる」
「何でもやってくれる」
そんなケアマネージャーが良い担当者だと思われる方もいらっしゃいます。
もちろん親身になってくれることは大切です。
しかし、ケアマネージャーは便利屋ではありません。
介護保険制度にはルールがあり、ケアマネージャーにも役割があります。
本当に良いケアマネージャーは、何でも引き受ける人ではなく、
「これはできます」
「これは別の機関に相談した方が良いです」
「これはご本人やご家族で決めることですね」
と適切な線引きができる人だと思います。
ケアマネージャーは変更できます
最後にお伝えしたいことがあります。
これまで多くの利用者様やご家族と関わる中で、
「担当のケアマネージャーを変えたいけれど言い出せない」
という声を何度も聞いてきました。
お世話になっているから申し訳ない。
関係が悪くなりそう。
我慢した方が良いのではないか。
そんな気持ちになるのもよく分かります。
しかし、ケアマネージャーとの相性はとても大切です。
話しづらい。
相談しづらい。
考え方が合わない。
連絡がなかなか取れない。
そんな状況であれば、変更を検討しても構いません。
担当変更は珍しいことではありませんし、制度上も認められています。
大切なのは、ケアマネージャーのためではなく、ご本人やご家族が安心して介護生活を続けられることです。
どうか遠慮しすぎないでください。
介護を支えるための制度です。
我慢するための制度ではありません。
まとめ
私が考える良いケアマネージャーとは、
「何でもやってくれる人」
ではありません。
利用者様やご家族の想いを整理し、多くの選択肢の中から最善の方法を一緒に考えてくれる人です。
介護は長い付き合いになります。
だからこそ、信頼できるケアマネージャーと出会うことが何より大切だと思います。
介護施設選びに正解はありません。
だからこそ、少しでも後悔の少ない選択ができるよう、現場で見てきた経験をこれからもお伝えしていきます。
また次回の記事でお会いしましょう。
