オ盆、楽シイネ
イタリアの友人を、お盆に日本へ招いた。仏壇の前で迎え火のことを説明していると、友人が急に「おえっ」とえずいた。昨夜、日本酒を飲み過ぎたらしい。「迎エ酒スレバ、気分ヨクナルネ」と彼が言い出し、そこから酒盛りになった。
翌日、墓参りに連れて行くと、友人は墓前で「私ノオ墓ノ前デ泣カナイデクダサイ~」と歌い出す。本場のオペラ歌手なみの朗々とした声だった。
帰り道、駅前で道に迷っている女子グループを見かけた。友人が持ち前の社交性を発揮して声をかけると、あっという間に意気投合し、飲みに行くことになった。
飲みの席で、俺はお盆の話や送り火の説明をして盛り上がった。
夜も更け、女子たちは帰ることになった。
「送ッテイクネ」
友人はそう言うと、女性の一人と連れ立って夜道へ消えていった。振り返りざま、「送リ火ノ話ハマタネ」と笑って手を振る。
その背中を見送りながら思った。
あいつには、送り火より送り狼の話をしておくべきだった。
(了)
そこに~私は~いません~。眠ってなんか~いません~。(いい声)
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
田原にかさんの企画に参加します。
よろしくお願いします。
#毎週ショートショートnote #迎え火オペラ
では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。
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