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komokomo___
崖から身を投げた二人は
( #ショートショート 本文:410文字)
むかしむかし、互いに憎しみ合う家同士の若い男女が、愛を貫くため駆け落ちを決意した。
「どこまでもあなたといっしょよ」
「急ごう。追手が来る」
だが、両家の者たちに追い詰められ、二人は崖の端に立たされた。
「この世で結ばれぬなら、あの世でともに」
二人は手を取り合い身を投げた。
遺体は見つからなかった。両家の者たちは嘆き悲しんだ。
「こんなことなら許してやったらよかった」
それ以来、その崖では夜な夜な二人の幽霊が現れるという。月明かりの下では二人が手を繋ぎ、崖の端に佇む姿が見られた。
「あなた、愛しているわ」
「ぼくも愛しているよ」
「ねえ、きょう病院で先生に言われたの。わたし、できたみたいなの」
「えっ! そうなんだ!」
「あなた、おとうさんになるのよ」
「きみもおかあさんだね」
「楽しみだ。男の子かな、女の子かな」
「あなた、愛してるわ」
「ぼくも」
その崖に行った者は、毎夜、延々と二人のラブラブな会話を聞かされた。


はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
こちらの企画に参加します。
たらはかにさん、いつもありがとうございます。
よろしくお願いします。
主宰: #たらはかにさん
企画: #毎週ショートショートnote
お題: #LOVE怪談
こわいですね~。おそろしいですね~。
裏のお題は「ラブカ奇譚」です。
では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。

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