竹本健治先生の幻のSF作品「連星ルギイの胆汁」を復刊します
突然ですが、竹本健治先生の幻のSF作品『連星ルギイの胆汁』の復刊プロジェクトを泡影社ですすめています。
『連星ルギイの胆汁』
……と言っても、ほとんどの人は「その妙なタイトルのSFはなんなんだ……」と思うはず。なので説明させてください(あの幻の作品が! という方は相当マニアックです……wikiにも掲載されていないので)。
竹本先生といえば『匣の中の失楽』で、変格ミステリのイメージが強い作家ですが。80年代のある時期にSF作品を集中して書かれていました。
パーミリオンのネコシリーズ。
『クー』
なかでも、86年に新潮から出版された『腐蝕の惑星』は、のちにホラー文庫で『腐蝕』として復刊され、さらに現在は電子で『腐蝕の惑星』として刊行されています。
この『腐蝕の惑星』、には先行作品がありました。
それが「連星ルギイの胆汁」です。
が……あまりに妙な内容なので(御本人談)、その分かりやすい前日譚として『腐蝕』を後で書いたという経緯です。
つまり、
・物語の時系列 > 腐蝕の惑星→連星ルギイの胆汁
・執筆の時系列 > 連星ルギイの胆汁→腐蝕の惑星
というわけです。
この小説、かつてe-novelsというネット出版会社を介して短期発表したきりで、そのまま消えてしまった、まさに幻の作品です。
このたび、『腐蝕/連星ルギイの胆汁』として両作を合体させて一冊の本として刊行するプロジェクトが進んでいます。
『連星ルギイの胆汁』20年ぶりくらいに再読。ラスト近くの〇〇との対決シーンはぼんやり憶えていたものの、ほかはすっかり記憶の彼方。いやー、ようこんなもん書いたよな。いろんな意味で。 pic.twitter.com/Nk5tgcOAQ7
— 竹本健治 (@takemootoo) August 15, 2025
実は去年あたりにKADOKAWAさんから『腐蝕』の版権許諾を得て、さらに『ルギイ』の制作作業をこつこつ進めてきました。
現時点で決定しているのは以下、
製作:泡影社
編集・監修:中川裕之
装丁・デザイン:川名潤
装画:ヨコイジュウ
発売:??
まだ言えることは少ないのですが、今後お伝えできる情報が増えていくと思います。
イラストのヨコイジュウさん(まだ二十代!)には「80年代SFの生頼範義っぽいかっこよさを、令和版にブラッシュアップするような感じで」とリクエスト。すごい絵があがってきてます……。

今進めてる仕事の進捗。
— ヨコイジュウ (@4kuda5rana1) May 30, 2026
俺って多分人間じゃなくて精密機械です pic.twitter.com/YaW9zb246K
外装は、おそらく小説ではじめて使われるギミックを搭載した、おもしろいものになります。
泡影社では、内容はもちろん、「物」として手元に所有しておきたい美しい一冊をつくることを目指しています。
続報をお待ちください。
