創作大賞2026を終えて
こんばんは。焦げーた2号です。
……失礼いたしました。ほげーた2号です。中間選考の落選で、すっかり焦げ付いております。創作大賞、残念でした。今年で二度目の挑戦でしたが、去年より多くの時間を注ぎ込んだぶん、ダメージも大きいです。それでも結果はきちんと受け止めて、また来年、挑戦したいと思っています。拙作にスキやコメントを下さった皆様、誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。
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夏が過ぎ去り、秋の長雨が続きます。それにしてもよく降るなぁ、と窓の向こうの細かな雨粒を、見るでもなく眺めながら物思いにふけっていました。ふと、ある思いがよぎります。私はどうして小説なるものを書き始めたのだろうか、そんな問い掛けです。
以前の固定記事で、「ありえたかもしれないもう一つの人生をこの小説に託します」と書きました。その思いは今でも変わりません。けれど、「もう一つの物語」という小説そのものは、一体何なのだろうか。私にとってどんな意味を持つのだろうか。そんな問いが浮かんできたのです。
よく、小説では読者に何を伝えたいのか、どんなメッセージを受け取ってもらいたいのかを明確にすることが大切だと言われます。けれど私としては、正直そこを深く考えたことはなく、ただ自分の書きたいものを筆の向くままに書き連ねてきました。ところがリライト前の原稿を改めて読み返してみると、自分は恐らくこんなことを思っていて、それを誰かに伝えたい、あるいはわかってもらいたい、そんな気持ちがぼんやりとでも確かにあるのだと気づいたのです。
そのメッセージとは、愛とは何か、という途方にくれるような大きな問いに答えることです。確かだと思っていた自分の拠り所さえ、次の瞬間には崩れ去ってしまうような世界で、そこに嘘偽りのない真実を見つけ出したい、掛け値なしに信じられるものを見出したい、という思い。そして、それを守るためなら無条件に自分を突き動かせるはずだ、という思い。もし、自分のなかに愛というものが本当にあるのなら、それは上述のようものであってほしい、という願いがあるのかもしれないと思いました。
拙作では、絶望的な状況に置かれても、ただ大切な人を守るために突き動かされる人物を描いています。異なる世界にいるもう一人の主人公の幸せを願い、命を煌めかせて加護の光を放つヒロイン。闇に巣食う存在に身も心も明け渡してでも姉を救おうとしたサブヒロイン。血縁のない娘を命を賭して守り抜こうとするシスター。もう一人の父の魂を救うために立ち上がろうとする息子。こうした場面のひとつひとつに、自分の伝えたいメッセージが滲み出ているのではないか、そんなふうに思った次第です。
今回の振り返りを経て、自分が書こうとしているものが一体何なのか、少しずつ見えてきた気がします。そしていつか、こうした思いを分かち合える人に出会えたらいい、そんな願いが、創作活動の根底にあるのかもしれない、とも思いました。
最後に、創作大賞に参加された皆様、本当にお疲れさまでした。私のように思い通りの結果にならなかった方々もいらっしゃると思いますが、今はどうか、ご自身のことを十分に労ってあげてほしいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
