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🏙 街で読む経済 第174回 ~「とりあえず駐車場」は、どこでも通用する?~

🏚️ 家がなくなったと思ったら

街を歩いていると、
「あれ? ここに家があったよね」
と思うことがあります。

古い家が解体され、
しばらく更地になっていた場所。

少し経ってから通ってみると、
白い線が引かれ、

車止めが置かれ、
看板が立っている。

駐車場になっている。

街では、
わりとよく見かける変化です。


🚗 空いた土地なら、駐車場?

建物を建てるとなると、
大きなお金がかかります。
時間もかかります。

その点、
駐車場は、

建物を建てるより
比較的始めやすい土地活用の一つです。

将来、
別の使い方をするまで、
いったん駐車場として使う。

そんなケースもあります。

すると、
なんとなく、

「土地が空いたら、
とりあえず駐車場にすればいい」

と思えてきます。

でも、
ここに一つ、
とても大切なものが抜けています。


👥 車を停めたい人は、いるのか

駐車場をつくるだけなら、
できる土地はたくさんあります。

問題は、
その場所に、

お金を払ってでも
車を停めたい人がいるか。

ということです。

駅の近く。

病院の近く。

お店が集まる場所。

住宅が多い場所。

観光客が集まる場所。

同じ駐車場でも、
周囲の環境によって、
必要とされる理由は変わります。

逆に、
土地がたくさんあり、
無料で車を停められる場所が多ければ、

わざわざ有料駐車場を
使う人は少ないかもしれません。


🏙️ 都会なら大丈夫、でもない

では、
都会なら駐車場にすれば
儲かるのでしょうか。

もちろん、
そんなに簡単ではありません。

すぐ近くに、
もっと安い駐車場が
たくさんあるかもしれない。

道路から入りにくいかもしれない。

土地の形によっては、
思ったほど車を置けないかもしれない。

一方で、
地方でも、

駅や病院、
観光地など、
駐車需要の強い場所はあります。

つまり、
「都会か地方か」だけでは
決められない。

大切なのは、
その土地の周りで、
人と車がどう動いているかです。


💰 駐車場にも、お金はかかる

そして、
駐車場は、

土地に白い線を引けば
完成するわけでもありません。

建物があれば、
まず解体する費用。

土地の状態によっては、

舗装や整備。

設備。

維持管理。

さまざまなお金がかかります。

そこまでお金を使って、
車がほとんど来なければ、

当然、
商売としては成り立ちません。

土地があることと、
土地から収益が生まれることは、
別の話なのです。


📊 これも「需要と供給」

考えてみれば、
とても普通の経済の話です。

パン屋さんも、
コンビニも、
駐車場も、

買う人、
使う人がいて、
初めて商売になります。

駐車場だけが、
土地を用意すれば、
自動的にお金を生んでくれるわけではありません。

必要なのは、
「ここに駐車場をつくれるか」

だけではなく、
「ここに駐車場を必要とする人がいるか」
という視点です。

【一言コラム:月極か、コインパーキングか】

​ひとくちに駐車場といっても、実は大きく二つの種類があります。

​「ここに住んでいる人」や「ここで働いている人」が毎日使うための月極駐車場と、「今日だけここへ来た人」が一時的に使うコインパーキング。同じ空き地でも、その街に定住する需要が強いのか、それとも外から人が集まる需要が強いのかによって、正解となる商売の形は変わってきます。駐車場の看板を見るだけで、その街の「人の動き方」が少し見えてくるのです。


📝 最後に

街で、
家がなくなり、
新しく駐車場ができている。

そんな風景を見ると、
ただ、
「土地が空いたから駐車場になった」
ように見えます。

でも、
その駐車場が商売として続くかどうかは、

土地そのものより、
周囲を動く人や車が決めています。

空き地がある。
だから駐車場をつくる。

ではなく、
車を停めたい人がいる。

だから、
そこに駐車場という商売が生まれる。

駐車場をつくれば需要が生まれるのではない。
需要がある場所だから、駐車場が商売になる。


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