🏙 街で読む経済 第165回 ~まだ暑いので、秋は飲むことにしました~
☀️ 暦の上では、秋です
9月。
街を歩けば、お店には少しずつ、
秋の商品が並び始めています。
栗。
さつまいも。
かぼちゃ。
なるほど。
秋ですね。
……と言いたいところですが、
外は暑い。
まだまだ、
普通に暑い。
「食欲の秋」と言われても、
焼き芋をホクホク食べる気分には、
もう少し時間がかかりそうです。

🥤 ところが、カフェには秋が来る
そんな時期でも、カフェの前を通ると、
秋限定のドリンクが、しっかり登場しています。
お芋。
マロン。
かぼちゃ。
秋らしい素材なのに、
フラペチーノのような冷たいドリンクや、
アイスラテになっている。
これなら、
暑くてもいけそうです。
秋を食べるには暑い。
でも、
秋を飲むことならできる。
なかなか上手くできています。

🍠 売っているのは、芋だけではない
季節限定の商品には、
味そのものとは別の価値があります。
「今年も、この季節が来た。」
という、
季節を感じる楽しさです。
つまり、お芋や栗だけではなく、
「秋が来た感じ」
まで商品になっています。
少し難しく言えば、
商品の機能だけではなく、
体験や気分にも、
私たちはお金を払っているわけです。

💰 「限定」が、少し高い一杯を選ばせる
季節限定ドリンクは、
普段飲んでいるコーヒーなどより、
少し高めになることもあります。
それでも、
「期間限定」
「秋限定」
と書かれていると、
ちょっと気になる。
いつでも飲めるものではない。
そう思うと、いつもの一杯ではなく、
新作を選んでしまうことがあります。
価格だけではなく、季節感そのものが、
商品の付加価値になっているのです。

🌰 気温に合わせて、秋の形を変える
面白いのは、
秋の商品だからといって、
必ずしも温かいものを売る必要はない、
ということです。
気温は、まだ夏。
季節は、もう秋。
ならば、
秋の味を、夏の温度で売ればいい。
栗やお芋を、
冷たいドリンクにする。
季節と気温のズレを、
商品そのものが、うまく埋めています。

【一言コラム:季節のドリンクは「街の看板」】
カフェで売られている期間限定のフラペチーノや秋のドリンクは、いつものコーヒーより少し値段が高く設定されています。
実はこれ、お店にとって大きな利益を生むだけでなく、「あ、もうお芋の季節なんだ!」と道行く人に季節の到来を知らせ、お店に足を運んでもらうための強力な「看板(集客ツール)」の役割も果たしています。あの華やかな一杯は、お店の売上と街の季節感を同時に引っ張る、とても優秀なエース店員なのですね。

📝 最後に
外へ出れば、
まだ強い日差し。
半袖の人も、
たくさん歩いています。
それでも、カフェの看板には、
栗やお芋が並んでいる。
暑いから、
まだ秋を食べる気にはならない。
それなら、
冷たい秋を、一杯だけ。
そんな季節の楽しみ方も、
今の残暑には、ちょうどいいのかもしれません。
季節は気温だけでやって来るのではない。ときどき、ストローからやって来る。
こちらにいろいろまとまってます👇
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