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🏙 街で読む経済 第172回 ~「空いている土地」が、簡単には売れない理由~

🌿 ここ、家を建てればいいのに

住宅街を歩いていると、
ときどき、
そこだけぽっかり空いた土地があります。

細長い土地。

三角形の土地。

奥まった場所にある土地。

草が伸びて、
小さな空き地のように見える場所。

そんな土地を見ると、
つい思います。

「ここ、家を建てればいいのに。」

でも、不動産の世界では、
空いている土地だからといって、
すぐに使えるとは限りません。


📐 土地は、広さだけでは決まらない

土地というと、
「何平方メートルあるか」
が大事なように見えます。

もちろん、
広さは重要です。

でも、
それだけではありません。

たとえば、
同じ100平方メートルでも、

四角くて使いやすい土地と、
細長くて建物を配置しにくい土地では、
使いやすさが違います。

道路との位置関係や、
土地の形によっても、
できることは変わります。

つまり、
同じ広さでも、同じ価値になるとは限らない。
ということです。


🚗 道路につながっているか

さらに大切なのが、
道路との関係です。

家を建てる土地には、
道路への接し方について、
法律上のルールがあります。

一見すると、
道路のすぐ近くにある土地でも、

条件によっては、
建物を建てることに
制約が出る場合があります。

すると、
買いたい人は減りやすくなります。

土地はある。

でも、
使い方に制限がある。

これだけでも、
売りやすさは大きく変わります。


👥 持ち主が一人とは限らない

もう一つ、
外から見ても分からないのが、
土地の権利関係です。

一つの土地を、
複数の人で持っていることもあります。

そうなると、
土地全体をどう使うか。

売るのか。
残すのか。

話し合いが必要になる場合があります。

土地そのものは、
目の前にあります。

でも、
自由に動かせるとは限りません。

不動産は、
見た目だけでは分からない事情を
抱えていることがあります。


💰 査定額と「売れる値段」は同じではない

不動産会社に査定を頼めば、
ある程度の価格は出てきます。

でも、
査定された金額で、
必ず売れるわけではありません。

買う人が、
「この土地なら使いやすい」

と思えば、
需要は集まりやすい。

反対に、
使いにくい。
工事にお金がかかる。
条件が複雑。

となれば、
買いたい人は少なくなります。

つまり、
土地の値段は、

土地そのものだけでなく、
「その土地で何ができるか」
によっても変わります。


🏘️ 空き地には、空き地なりの理由がある

街を歩いていると、
「どうしてここだけ空いているんだろう」
と思う場所があります。

もちろん、
単に使っていないだけの土地もあります。
将来のために残している土地もあります。

でも、中には、

形。

道路。

工事費。

権利関係。

さまざまな事情によって、
簡単には動かせない土地もあります。

外から見れば、
ただの空き地。

でも、その裏側には、
不動産ならではの事情が
隠れていることがあります。

【一言コラム:空き地に「できない」理由】

​誰も住んでいないボロボロの家が、取り壊されずにずっと残っているのを見たことはありませんか。

​実は、家が建っている土地は「住宅用地の特例」というルールで固定資産税が安く抑えられています。家を壊してきれいな更地(空き地)にしてしまうと、この特例から外れて税金が跳ね上がってしまうことがあるのです。「空き地にしたくても、税金が高くなるからできない」。そんなお財布事情も、街の風景を少し複雑にしています。


📝 最後に

土地は、
置いてあるだけなら、
とても単純なものに見えます。

でも、
実際に使う。
建てる。
売る。

となると、
急にたくさんの条件が出てきます。

だから、
街で空き地を見て、

「もったいないな」
と思っても、
すぐに使える土地とは限りません。

土地の値段は、広さだけではなく、
「そこで何ができるか」で変わる。


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