🏙 街で読む経済 第166回 ~30℃超なのに、コンビニが秋を始めました~
☀️ 君はまだ早い
9月。
外は30℃。
暑い。
とにかく暑い。
コンビニへ入る。
冷たいお茶でも、
買おうと思う。
そして、
レジへ向かう。
そこに、肉まん。
…………。
君はまだ早い。
こちらは、
まだ夏なのである。

🍂 でも、コンビニは秋を始めている
外の気温とは関係なく、
コンビニの中では、
少しずつ季節が進んでいきます。
秋のお菓子。
栗や芋の商品。
ホット飲料。
そして、中華まん。
店舗や商品によって、
販売時期は違いますが、
まだ暑いうちから、
「次の季節の商品」
が顔を出し始めます。
外は夏。
売り場は秋。
このズレが、
なんとも面白いのです。

📅 気温が下がってからでは遅い
もちろん、
コンビニも、
暑い日に肉まんが飛ぶように売れると
思っているわけではないでしょう。
でも、
本当に寒くなってから、
「今日から秋冬商品です」
と始める必要もありません。
少し早めに商品を出して、
「今年も、この季節が来ますよ」
と知らせておく。
小売店にとっては、季節の需要を、
少し先回りして準備することになります。

🧠 「もうそんな季節か」が生まれる
面白いのは、
まだ買わなくても、
商品を見るだけで、
季節を意識することです。
「もう肉まん?」
「もう栗のお菓子?」
「もうホット飲料?」
そう思った時点で、
頭の中には、次の季節が少しだけ入ってきます。
今すぐ買わなくても、気温が下がったとき、
「ああ、そういえば売ってたな」
と思い出すかもしれません。
売り場には、
商品を売るだけではなく、
商品を知ってもらう役割もあるのです。

🏪 売り場のカレンダーは少し早い
これはコンビニだけではありません。
スーパー。
ドラッグストア。
衣料品店。
街のお店を見ていると、
実際の季節より少し早く、
次の商品が並び始めます。
消費者が、
「そろそろ欲しい」
と思ったときには、
すでに売り場が完成している。
そのためには、街のお店は、
私たちより少し早いカレンダーで
動く必要があるのでしょう。

【一言コラム:肉まんが一番売れる日はいつ?】
コンビニの中華まんやおでんが一年で最も売れるのは、実は雪の降る真冬ではありません。9月や10月にやってくる「昨日より急に気温が下がった最初の日」だと言われています。
人間の体は、絶対的な気温の低さよりも、前日との「落差」に対して寒さを感じ、温かいものを欲求します。コンビニが35℃の猛暑日から肉まんを並べているのは、いつか必ずやってくるその「急に涼しくなる最初の一日」を絶対に逃さないためなのですね。

📝 最後に
コンビニを出る。
外は、相変わらず暑い。
手に持っているのは、冷たいお茶。
そして、
店の中には、
肉まん。
どちらが季節を間違えているのか、
少し分からなくなります。
自然の季節と、商売の季節。
街には、二つのカレンダーが
あるのかもしれません。
季節は自然が決めるものだと思っていた。でも街では、ときどきコンビニのほうが先に決めている。
こちらにいろいろまとまってます👇
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