6月1日 鮎釣り解禁日
昔むかーし
あるところに
ペンキ屋の翁というものありけり。
ペンキ屋の翁は
6月1日になると、朝も早よから
洗濯、いや鮎釣りに出かけましたとさ。
ペンキ屋の翁は、私の父です。
私は、ペンキ屋の看板娘。
ペンキ屋だけに笑
そう、ペンキ屋と言っても、
ペンキを売っていたのではなく、
塗り塗りする方です。
昔は、家の外壁や屋根の至る所まで、
ペンキを塗っていたんです。
今や家の外壁はサイディングやら、サイディングやらで、
あら、ごめんなさい。
家の外壁と言ったらサイディングという言葉しか知らなくて😅
屋根も今時はペンキ塗ったりしないんでしょうね。
でも、昔はぜーんぶペンキ。
頼まれれば、看板も描いていました。
横幅2m、もっとあったかな?
そんな大きな素材に均等に配列された文字が書き込まれていく。
子どもながらに、
「この人、ホントは凄い人なんじゃない?」と
自分の父親ながらに見惚れていました。
なので、
昔のペンキ屋というのは
外壁、屋根は当たり前、時に看板屋にもなり
そして私は看板娘。笑笑
外のペンキ屋塗り塗りに飽き足らず、
家の中はもちろん、洋服に至るまで。
そんな父は釣りが趣味。
なわけではなかったと思います。
たまに家族や親戚とバーベキューがてら
川に行った時くらいしか釣りをしているのを
見たことがありませんでしたから。
でも、そんな父が、
6月1日だけは、朝も明けないくらいから出かけて行くんです。
小さい頃の私は
目が覚めるといない父が、
まさか鮎釣りに出かけているとは。
ペンキ屋は自営業だったので、
6月1日は当然のことながら毎年お休みの日です。
休みたい時に休む。
父に、「学校でお父さんの職業は?って書くところあるんだけど、なんで書くの?」と聞くと
「自由業」
それを横で聞いていた母が
「自営業」って書くのよ。と
果てしない自由人ノジェの本質は
父の血が濃いのかも 笑笑

今朝、川原にお散歩に行った時
ん?なんでこんなに車多いんだ?
普段の平日
ましてや今日は月曜日。
いつもなら閑散として、止まってる車なんてほとんど見ない駐車場にたくさんの車。
「あっ!今日って6月1日なんだ。」
天国から舞い降りて、きっと今日
鮎釣りしてるんだろうな。
一度くらい
一緒に鮎釣り行ってみたかった。
釣りをしてる人たちに
父を重ねて、ちょっと胸が熱くなった朝でした。
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