オモイ腰を上げて
ある日のこと。そうだ、部屋の模様替えをしようと思い立った。
最近はどうも部屋の家具が落ち着いていないことが気になっていた。特に新しく迎え入れた本棚が。
二、三か月前にその本棚は我が家にやってきたのだが、組み立てたときに「とりあえずここでいいか」と置いてしまったせいでとても中途半端になっていた。
台所からテレビを見ようとすると本棚によって遮られてしまうのだ。なんてこったと気づいたのは、本を片付けてしまったあと。
不自由さには困りながらも後回しにしていた。また時間があるときにどうにかしようと思っていたのだが…
部屋でぼーっとしていたある日、なぜか本棚のことが気になった。ダメだ、何とかせねば!と。
こうして、ようやく本棚の位置を変える決心がついたのだ。
どうせなら部屋の模様替えもしようと思う。本棚を動かすだけでもいいけれど、部屋がよくなった方がいい。
本棚を何とかする+模様替え大作戦の始まりである。
大まかには、ベッドを動かして、本棚と引き出しを入れ替える予定である。テーブルとイスもあるが、それは全体の配置が決まってからいい感じにしよう。
まずはベッドから。
向きを変えるだけの簡単な作業だ。壁に沿って置いているから、ヘッドサイドを壁につけるように置く。マットレスと掛け布団を下ろしてフレームだけにすると、サッサと向きを変えた。
続いては本棚と引き出しだ。部屋の角から引き出し→本棚と並んでいるふたつを、高さをならすために入れ替えた。
ようやく本棚がいい感じになると思うと嬉しかった。本を取り出すだけでほぼ体力は尽きていたが、これさえやれば快適になるぞと奮い立たせ、何とか入れ替え作業をした。
すべて終わると床に腰を下ろした。疲れた。だいぶ疲れたが、統一感が出て部屋がとてもスッキリした。まさかこんなに良くなるとはと自分で少し驚く。
そしていつものことながら、もっと早くやれば良かった思う。いつもそうだ、結局行動したら良くなるのに重い腰が上がらないのだ。なんでも結局はやった方がいいのになあ、始めるのが大変で、そのハ ハードルさえ超えれば楽だと言うのに。
まあ、それはまた心に刻んでおくとして。それから数日、私は部屋を見渡してはにやけるのであった。
