むか~し昔『ルドラの秘宝』というゲームを作った人の独り言。【第1回】
はじめまして、「Kid.e」といいます。
1996年にスーパーファミコンで発売された『ルドラの秘宝』というRPGを知っていますか?
スクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたゲームなのですが、当時はあまり売れなかったので「隠れた名作」「マイナーゲーム」なんて言われている作品みたいです。
実は私、その『ルドラの秘宝』でプロジェクトリーダーとして、ストーリーからシステム立案などに関わった開発メンバーの一人です。
そう、作った側の人なんです!
発売から15年後に知った、ファンたちの存在
2015年頃のこと。別のきっかけで偶然、2008~2009年頃にこのゲームを実況配信してくれた方たちの動画を見つけてしまいました。
発売から15年近く経っているのに、まだファンがいてくれて、楽しそうに遊んでくれている。作った側としては、もう素直に嬉しかったです。
現在はWii・Wii Uのバーチャルコンソール配信も終了してしまい、実機か当時のソフトを探すしかプレイする方法がないのですが……。あの頃、私たちが熱量を注ぎ込んだゲームについて、少しだけお話しさせてください。
とにかく「FFやサガがやっていないこと」をやらなければ!><
当時は、とにかく「ファイナルファンタジー」や「サガ」シリーズがやっていないことを、できる限りやろうと必死でした。
ゲームの特徴を少しだけ振り返ると、特にこだわったのはこの4つです。
一推し!プレイヤーが魔法を作る「言霊(ことだま)システム」 自由に「言葉」を入力して魔法を作り出すシステムです。例えば「ほのお」と入れれば炎系の魔法になったり、言葉の響きや意味によって効果が変わります。(実はスクウェアのゲームなのに、某ドラクエの魔法がそのまま使えたりします ww)
3人の主人公が織りなすザッピングストーリー 3人の主人公が同じ時間軸を、それぞれ別の目的・別の視点で進めていく構成にしました。
スーファミなのに、ドット絵が「ガンガン動くアニメーションバトル」 当時のゲーム雑誌の記事では伝わりにくかったのですが、バトル中は敵も味方もめちゃくちゃ動きます。スーファミとしてはかなり攻めた、個人的な推しポイントです。
中ボス戦で化ける、熱い音楽 各主人公にはテーマ曲があり、通常フィールドで聴けるのですが、中ボス戦になると、そのテーマ曲がアップテンポにアレンジされて流れます。これ、すごく盛り上がると思いません?
残念ながら、当時は売れませんでしたけどね。笑
これからnoteで書いていきたいこと
このnoteでは、そんな『ルドラの秘宝』にまつわる話を、思い出しつつ少しずつ書いていこうと思っています。
開発中に起きた裏話や事件
あのシステムが生まれた経緯
こだわりの音楽の話
一緒に戦ったスタッフたちのこと
書いているうちに「そういえばあの頃…」と別の記憶が出てきたら、脱線しながらそっちも書いていくつもりです。ゲーム業界に入る前の話や、スクウェアに来るまでの話も、気が向いたら混ぜていこうと思います。
そして実は……スクウェアを離れた後も、ルドラの「その後」をうっすら考えてたりしてました。どんな形になるかわからないけれど、このnoteのどこかで紹介できたらとも思っています。
まずは自己紹介として、こんなところから。
気が向いたら、また読みに来てください。
