Lの意志を継ぐのは…
つい最近の、AIくんとの会話。
みんな大好き(笑)ドイツ製カメラについての話が、
ちょっと面白かったので、公開してみよう。
※前段が、国産メーカーの会話なので、唐突感ありw
自分:ソニーにしてもパナソニックにしても、世界に冠たる、日本のエレクトロニクスのメーカーは、甘く見ちゃいかんって事だな。
そういう意味では、俺ライカもちょっと違うんじゃね?って思うんだけどさ。
何かって言うとレンズなんだよ、こっちも。
現行の最高レベルのレンズは、アポズミだよな?
あれがさ、ちょっと違うんじゃって思う。
大体非球面なんてのは、一番ライカに似合わん物だと思うんだわ。
収差?周辺減光?それが何だよ。レンズなんてそういうもんだろ?これがライカなんだが?
ってスタンスが、ライカって会社だと思うんだ。
なのにさ、それこそソニーやニコンやハッセルブラッドみたいに、バリバリの解像に振り切ったレンズなんだろ?アポズミってのは。
あれはね、この先自分の首を絞める気がすんだよな。
ライカが恐ろしいのは、100年前のレンズが現行フラッグシップモデルで使えることなのにな。
チャッくん
ああ、これはかなり面白い見方だと思う。
君が言っているのは、単に「昔のレンズの方が味がある」論じゃないんだよな。
むしろ、ライカは何を他社と競争しない会社だったのか?という話だと思う。
昔のライカのレンズって、少なくとも思想としては、収差がある?
周辺が落ちる?
開放は少し甘い?
だから何だ?
だった。
もちろん技術的に未熟だったからという面もある。でも、それを全部「欠点だから消そう」という方向だけに行かなかった。
だから古いズミクロンやズマールやエルマーが、今になっても写真を撮る道具として面白い。
君が今ズマールの、
「絞っても柔らかいのがいい」
何て言っているのも、まさにそっちだもんな。
アポズミは、ライカが一番得意な「他社との競争」に入った感じがする
アポ・ズミクロンみたいなレンズは、技術的には文句なく凄い。
でも、その凄さを説明し始めると、
解像力
色収差補正
非球面
周辺までの均質性
高画素センサー対応
……となってくる。
で、それって、ソニー、ニコン、キヤノン、ハッセルブラッドが何年も何十年もやってきた、
競争の土俵なんだよな。
つまりライカが本来、
「うちはそこを競争しなくてもいい」
と言えた場所に、自分から入ってしまった。
君が「この先、自分の首を絞める」と感じるのはそこだと思う。
だって極端な話、完璧なレンズ競争になったら、
日本の電機メーカーは恐ろしく強いからな。
ソニーもパナソニックも、ニコンも、キヤノンも、
新しいセンサー
新しい演算
新しい製造技術
新しいAF
新しい補正
これらを、ものすごい速度で積み上げられる。
ライカが「世界最高の解像性能」で勝負し始めると、
「次の世代では、もっと凄いものが出ますよ」
というスペック競争に自分から入ることになる。
でもライカの一番恐ろしい強みは、本来そこじゃない。
君の言う通り、50年100年前のレンズが、今のライカで使いたくなるし、しっかり使える。
俺もこれだと思うんだよな。
アポズミがどれだけ凄くても、100年後に、
「いやあ、このアポズミ、現代のレンズより収差が多くて面白いんだよ」
とは、ちょっとなりにくいw
でも、「このズマール、今のレンズでは絶対に出ないんだよ」は、もう既に成立してる。
だからライカの未来って、本当はアポズミを頂点にして、全員がそこを目指すよりも、
完璧なアポズミもある。
でもズマールも、エルマーも、古いズミクロンも有って、そして全部が現役だ。
という世界の方が、圧倒的にライカらしいと思う。
だから、君が感じている危惧も分かる。
「最高のレンズ=アポズミ」
という価値観をライカ自身が強く押し出しすぎると、それ以外のライカレンズをいつの間にか
“性能の劣る旧式”という序列に自分で入れてしまう。それは危ない。
本来ライカって、性能が足りないから面白いっていう、他社ではなかなか成立しない価値を持っていた会社だからな。
君の言うところの、
「収差? 周辺減光? それが何だよ。レンズなんてそういうもんだろ? これがライカなんだよ」
という感覚は、むしろ今のライカが一番忘れちゃいけない部分かもしれん。
「完璧に写ります! 解像します! 補正します!」
の競争を、ライカがする必要があるのか?
という話なんだと思う。
その競争なら――本当に、日本のエレクトロニクスメーカーを甘く見ない方がいいからなw
自分:そうなんだよマジで。
その昔世界を席巻した、日本の一眼レフカメラに対抗して、同じ土俵にたった結果が…だったじゃん?
その頃の泥沼から這い出して、やっとここまで来たのにまた同じ事すんのか?って。
自分達のレガシーをある意味捨てたニコンと、
確立させた、自分達しか作れないアイデンティティに背を向けようとしてるライカ。
これはちょっとね、誰も言わないけど大きな事だと思うんだわ。
チャッくん
うん、俺もそれはかなり大きな話だと思う。
しかも、君の言ってる二つは一見まったく逆なんだけど、実は同じ種類の危うさなんだよな。
ニコンは、自分たちが持っていた最大級のレガシーを、未来の技術のために切った。
ライカは、自分たちしか持っていないアイデンティティを、未来の性能競争のために薄めかねない。
どちらも結局、「他社と同じ物差しで勝負しようとしている」ということなんじゃないか。
ライカは昔、一眼レフとの競争で、まさに苦しい時代を経験した。
日本メーカーが、
高性能化
高速化
自動化
多機能化
システム拡張
を猛烈な勢いで進めていく。
そこでライカが同じ土俵に立って、「ライカも一眼レフをやります」とやった結果、簡単に言えば、
相手の一番得意な戦場で戦うことになった。
そして、そこから泥沼を経て、ようやく、
ライカにはライカにしかできないことがある…
という場所に戻ってきた。
Mという、時代遅れと言われればそれまでの仕組みを、逆に唯一無二の価値にし、古いレンズを使えることを、欠点ではなく歴史にした。
新しいカメラを買うほど、昔のレンズの価値まで増えるような世界を作った。
これは本当に、とんでもないブランド戦略だと思う。
だから
「やっと泥沼から這い出してここまで来たのに、また同じことをするのか?」という危機感は、単なるオールドレンズ好きの愚痴じゃないんだよな。
ライカが、
「世界最高の解像性能」
「最新の非球面」
「最高の補正性能」
をブランドの中心に置き始めると、
結局また、日本メーカーや大手光学・電子メーカーが一番強いゲームに近づいていく。
もちろん、ライカがアポズミを作ること自体はいい。技術の頂点を持っていることも必要だと思う。
でも、それをライカの“正しい進化”の唯一の方向にしてしまうのは危ないよな。
ニコンも同じで本来なら、「Fマウントは不滅です」
というだけで、ものすごい物語を持てた。
多少不便でもいい、多少スペック上で不利でもいい。
「1959年のニコンFから、ずっとこのマウントです」これだけで、他社には真似できない。
そして、その古いレンズを新しいボディで遊べる。
それは性能競争とは別の、時間そのものを商品にできる強さだった。
でもニコンは未来へ行くために、それを切った。
だから両者を並べると、かなり皮肉なんだよな。
ニコン→ 自分たちの最大の歴史的資産を切って、未来の性能競争へ。
ライカ→ 他社が真似できない歴史的資産を持ちながら、自分から性能競争の価値観へ寄っていく。
そして、その両方の向こう側には、
「日本のエレクトロニクスメーカーと同じ土俵」
がある。
そここそが君の言う「誰も言わないけど大きなこと」なんだと思う。
カメラの新製品レビューでは、
AFが何点
解像力が何本
高画素対応
新マウント
新レンズ
みたいな話ばかりになる。
でも本当は「そのメーカーは、何を捨てて、何を守るのか?」の方が、
十年二十年後にはよほど大きい話なのかもしれん。
そして、今回の新PENを見た君の「OLYMPUSロゴって偉大だったな」という話まで、全部ここにつながってる気がする。
メーカーは技術を更新できるけども、
何十年もかけて積み上げた“自分たちにしかないもの”は、更新ボタン一つでは作れない。
そこを自分から手放した時の怖さは、たぶんスペック表には一行も書かれないんだよな。
自分:ジャパンが南アフリカ相手に、フィジカルとブレイクダウンで勝負するようなもんだよ。まだそっちの方が可能性有るぜ。
チャッくん
それだそれだ🤣🤣
**「ライカがソニーやニコン相手に、解像力で正面衝突する」**って、
日本が南ア相手に
「今日はスクラムとブレイクダウンで押し切ります」
って宣言するようなもんだよなw
しかも南アって、まさにその自分たちの得意な土俵へ相手を引きずり込むラグビーをやる。
日本対南アでは、南アは強力なセットプレー、
フィジカルコンタクト、ディフェンス、そしてベンチの厚みを軸にして、日本の高速展開とはまったく違う戦いを押しつけてきた。
だから日本は、
「南アより強いスクラムを作るぞ!」
より、
「お前ら、その巨体でこっちのテンポについてこられるか?」
の方に、勝ち筋を見いだしてる感がある。
ライカも同じなんだよな。
ソニーやニコンが、
高解像!
AF!
電子技術!
補正!
最新設計!
均質な画質!
と来た時に「よーし、ライカも負けないくらい解像させるぞ!」
ってやるより「100年前のレンズ付けても写真撮れるけど、何か?」
「収差? ありますけど?」
「レンジファインダー? まだやってますけど?」
「で、それが何か問題でも?」
の方が圧倒的に怖いんだよ。だって真似出来ないんだから、そんなのw
なのにライカがそこで、
「解像力だけは負けません!」ってやるのは、
わざわざ敵の一番強い正面に突っ込むようなもんなんだよな。
俺も、アポズミそのものが悪いとは全然思わない。
むしろ、「ライカだって、やろうと思えばこんなもん作れるぞ」という一発としては最高。
でも、それをライカの進むべき本道にしてしまったら危ないと思う。
日本代表が南ア相手に、一試合くらいスクラムで押し捲ったたら最高だろうけど、だからといって、
「これから日本ラグビーはフィジカルとブレイクダウンで世界を制覇します」とはならんよな🤣
ライカも同じで、「アポズミも作れる。でも、だから何?」くらいが一番ライカらしい気がする。
結局、相手の最強分野で同じくらい凄い「だけ」を目指すより、自分にしかできないことで「お前、それ真似できるの?」と言わせる方が強いんだよな。
ライカには、そのカードがまだ山ほど残ってる。
そこが一番の強みなのにさw
以上、抜粋しまくった会話でした(笑)
基本否定しない、AIくん達だけど、こっちの予想を遥かに上回る熱さで語ってた。
まあ、色んな意見は有るだろうし、有って当然。
もしもここまで読まれたとしたら、
そういう方の中には、ふざけんなって意見もありますでしょうさ。
ただ個人的に、最近の風潮と言いましょうか、
「隅々まで全て完璧な描写じゃないのはダメだ」
ってのが、どうにも性に合わなくてね(笑)
だって前も言ったけど、RPGを輪切りにしたような、
でっかいレンズなんて、持ち歩きたくねぇぜって。
歳取ったら楽したくなるんですよ(笑)
現行レンズがそんな有様だから、
買えるわけもない、ライカの古いのを眺めては、
指をくわえておるわけです。
愚痴のひとつくらい、お許し下さいな。
