定期券は「買い方」で還元率が10倍変わるらしい。私はたまたま、正解のほうにいた。
長距離通勤をしていると、いろいろな出費が積み上がります。
イヤホン、バッグ、モバイルバッテリー、駅のコンビニで買う飲み物。このあたりは自覚があるので、これまでも見直してきました。
ただ、いちばん大きい出費のことは、ずっと考えていませんでした。
定期代です。
毎月、決まった額が出ていく
定期代というのは不思議な支出で、金額のわりに意識に上ってきません。
毎月、あるいは半年に一度、決まった額がまとめて出ていく。それだけです。高いなと思う瞬間は確かにあるんですが、通勤している以上どうにもならないので、そのまま忘れる。
食費や光熱費なら節約の余地を考えるのに、定期代についてだけは「そういうもの」として処理していました。
数万円規模のものが、毎年。しかも何年も。
改めて考えると、けっこうな額になります。
先月、たまたま知ったこと
きっかけは、まったく別の調べものをしていたときでした。
ビューカードのポイントについて公式サイトを眺めていて、ある一行で手が止まりました。
みどりの窓口、券売機などでの定期券の購入は対象外となり、通常のポイント付与になります、と書いてある。
対象外。
つまり、同じカードで、同じ区間の、同じ定期券を買っても、買う場所によってもらえるポイントが変わるということです。
どのくらい変わるのか。調べたら、10倍でした。
アプリで買えば5パーセント。駅の窓口や券売機で買えば0.5パーセント。
10倍です。1割増しとか2割増しの話ではなく。
私は、正解のほうにいた
ここで正直に書いておくと、私自身は損をしていませんでした。
もう何年も、定期券はスマホのアプリで買っています。だから高いほうの還元率を受け取っていたことになります。
ただ、それは私が賢かったからではありません。
窓口に並ぶのが面倒だっただけですw
更新のたびに列に並んで、順番を待って、というのがどうしても億劫で、アプリに移行した。理由はそれだけでした。ポイントのことなど一度も考えていなかった。
10年近く正解を引き続けていて、その理由を先月まで知らなかった。
なんというか、あまり威張れる話ではありません。
もうひとつ、落とし穴があった
さらに調べていくと、話には続きがありました。
その5パーセントというのは、ひとつの数字ではなく、二階建てになっているんです。
カードで払うことでもらえる分が3パーセント。
アプリを使うことでもらえる分が2パーセント。
合わせて5パーセント。
そして厄介なのは、後者の2パーセントを受け取るのに、別の登録がひとつ必要だということでした。ポイントサイトのほうに、アプリを紐づけておかないといけない。
これをやっていないと、アプリで買っていても3パーセント止まりになります。
つまり、こうなります。
窓口で買っている人は0.5パーセント。
アプリで買っているけれど紐づけをしていない人は3パーセント。
アプリで買っていて紐づけもしてある人は5パーセント。
真ん中の人が、いちばん気の毒だと思いました。
ちゃんとアプリを使っているので、自分は大丈夫だと思っている。でも半分近くを取りこぼしている。しかも、取りこぼしていることに気づく機会がほとんどない。
私はたまたま、この紐づけも済ませていました。これも偶然です。
知っている人だけが得をする、という設計
調べ終わって残ったのは、得をしたという気持ちよりも、少し落ち着かない感じでした。
この仕組みは、どこかに隠されているわけではありません。公式サイトにきちんと書いてあります。嘘もごまかしもない。
ただ、わざわざ調べに行った人にしか届かない。
窓口に並ぶことを選んだ人、つまり対面で確実に手続きしたいと考えるような、どちらかといえば慎重な人が、結果として10分の1しか受け取れていない。
それは制度の問題というより、情報が届く順番の問題なんだろうと思います。
だから書いておくことにしました。
定期券を使っている人は、一度だけ確認してみてください。どこで買っているか。そして紐づけが済んでいるか。
確認そのものは、数分で終わります。それで来年からの数字が変わるなら、悪くない数分だと思います。
具体的な数字については、運営しているブログのほうに早見表をまとめました。月々の定期代ごとに、年間でどのくらい差がつくのかを表にしてあります。気になる方はそちらもどうぞ。
https://commute-master.online/teiki
通勤時間そのものは、なかなか短くできません。
でも通勤にかかるお金のほうは、知っているかどうかで変わる。そのことだけは、今回はっきりしました。
